そんなマルチーズの里親になりたいという方も多いでしょう。
こちらではマルチーズの里親になる注意点と、どうやってワンちゃんを探すかを解説します。
1.里親とは
里親とは、保護されている犬、もしくは元々の飼い主の何らかの理由により預けられた犬を譲り受け、育てていくものです。
保護されている犬のほとんどは成犬です。
成犬の方が性格や癖が分かっているので、自分のライフスタイルに合わせたパートナーを選ぶ場としては最適な場でもあります。
また、ペットショップで犬を買う時とは異なり、譲り受ける際に高額な金銭のやりとりはありません。
保護してもらっていた間にかかった動物病院の医療費や、引き渡しの運送費などの「譲渡金」を2~5万円ほど一次保護してくれた団体に渡す場合が多いです。
里親になるということは、責任を持って犬を生涯育てるということです。 事前にマルチーズの性格や、かかりやすい病気について知っておきましょう。 マルチーズで気を付けたい病気 まるでぬいぐるみ!憧れの純白ふわふわマルチーズの飼い方~初心者向け~ |
2.里親になるまでの流れ
里親になるには、譲渡会に参加するか、ネットの里親募集掲示板で飼いたい子を探すという方法があります。
保護されている犬達は、様々な理由により元々の飼い主の元から手放されてしまった経験があるため、そういった経緯を繰り返すことがないように、犬の里親になるためには審査や面接に受からなければなれません。
犬を迎える側の家族は、子供がもう1人増えると考え、犬の最期まで責任をもって大切に飼う事が出来るかを考えましょう。
迎え入れる前に自宅の環境を整えて迎えましょう。
(1)譲渡会
譲渡会譲渡会とは、運営主体のボランティア団体や病院、保健所などが保護もしくは委託された犬猫を、新しい家族のもとで過ごすべく対面させるいわばお見合いの様な場所です。実際にワンちゃんと会って選ぶので、写真だけでは分からないフィーリングを確かめられるメリットがあります。
また、ワンちゃんが持つ障害や持病や癖など、マイナス要素を包み隠さず伝えてくれるので、その点は営利を目的としたペットショップとは違い、信頼がおけます。
ここでは定期開催している団体をご紹介します。
マルチーズがいるか事前に問い合わせてみるのもよいでしょう。
東京都動物愛護相談センター
行政機関が行っていいます。事前に申し込みが必要となります。
AJA(カヤ)成犬譲渡の会
東京都動物愛護相談センターから正式に認可された譲渡団体です。
飼い主から飼育することを放棄されてしまった犬達を一時的に引き取って、新しい家族と結ぶ活動をしている団体です。
ドッグレスキュー
定期的にいぬ譲渡会の開催や、資金調達のためフリーマーケットを開催している団体です。
これらの施設は全国の各都道府県に多数点在しているので、近所の施設を探してみるとよいでしょう。
(2)ネットの里親募集サイト
ネットだと、より短時間でマルチーズにしぼって検索できるので便利です。団体を通さない個人が一時的に預かっているワンちゃんの情報も載っているため、最も多くの情報を得ることができます。
しかしその一方で、金銭的なことでトラブルに発展してしまう可能性もあるので、充分なコミュニケーションや、契約書を交わすなどの対策をするといいでしょう。
譲渡費を振り込んだ途端に連絡が途切れる里親詐欺もゼロではないので、金銭の受け渡しは慎重に行いましょう。
民間企業が行っている保護犬マッチングサイト。
デザインがすっきりしていて、犬種や年齢など細かいこだわりまで絞って探すことができます。
保護が成立するまでのやり取りを専用のOMUSUBIメッセージ機能を通じて行うので安心です。
また、「保護犬猫あんしんパック」という独自のプランがあり、OMUSUBIを通じて譲渡が成立すると各社の割引サービスを受けることがでるのもおもしろいですね。
最大手のペットの里親掲示板サイト「ペットのおうち」は、2011年のサイト開設から現時点で66,000件以上の里親取引が成立しています。
全国で事情により飼えなくなったマルチーズなどの犬はもちろん、魚や爬虫類などの里親も募集中です。
年齢や去勢・ワクチン状況、その犬の今までの事情などが詳細に載っています。
それから「ペットの命」も「ペットのおうち」と同時期に開設された犬と猫のみの募集サイトで、迷い犬情報も掲載しています。
また「ジャパンネットワーク」はペットだけでなく人探しや仲間探しもある掲示板です。
ペット掲示板では里親募集以外にも迷い犬情報やペット相談も受け付け、コミュニティーの場としても役立っています。
地域で取引できることが強みの「ジモティー」でも、里親募集広告を掲載しています。
広告件数は多くないものの、飼い主が止むを得ない事情で手放すということが伝わってくるサイトです。
基本的に飼い主との直接取引なので、里親側にしっかりとした責任感が芽生えそうです。
犬の里親募集、飼主探しの掲示板です。無償で犬を譲渡する情報のみ掲載しています。
新しい里親と飼主をつなぐサイトです。
保健所、ブリーダー、一般家庭より、様々な事情で飼えなくなり保護されたペットの情報が頻繁に掲載されています。
3.引き取りの際にチェックすること
- 年齢
年齢が分かることで、この先何年くらい生きるのか、病気の心配があるのか、毎日の散歩はどのくらい必要かなどがわかるのです。
犬と一緒にいろいろな所へ出掛けたい、一緒にたくさん運動をしたいと考えるのなら、3~4歳の若い犬がよいでしょう。
できれば家の中でゆっくり、のんびり暮らしてゆきたいと考えるのなら、5歳以上のマルチーズがおすすめです。
- 持病や疾患の有無
一見健康そうに見える場合でも内臓疾患がある場合や、歯のトラブル、腫瘍がある場合もあります。
引き取りを決める前に必ず動物病院を受診し、持病の有無、治療にかかる費用に関して理解をしておく必要があります。
そして家族に迎え入れる場合は、犬がたとえ障害や病気を持っていても、愛情と責任を持って最期まで面倒をみましょう。
- トイレのしつけ
大人になってからでも犬にトイレのしつけをすること可能です。
しかし中には「どうしても散歩の時、屋外でないとトイレができない犬」「トイレシーツでないとできない犬」などの強いこだわりのある場合もあります。
自身のライフスタイルをよく考え、毎日散歩に行けるのか、トイレシーツを購入しつづけることができるのかなどもよく考えてみましょう。
- 性格や問題行動
保護犬に関わらずどんな犬にも何かしらの問題行動はつきものです。
「玄関のチャイムに吠えてしまう」「他の犬に吠えてしまう」「ブラッシングが大嫌いで、噛みついてしまう」など。
引き取る前に、犬を保護している方からそれらの情報もしっかりと聞いておきましょう。
4.保護犬の育て方
つらい思いをした犬という思いがあると、つい過保護になりがちですが、本当に必要なことは過保護にすることではなく、最後までともに生活をすることです。
ペットショップやブリーダーから買った犬とは、少し違うことに注意しながら育てる必要があるので、ご紹介します。
- 新しい名前を付けてあげる
- たくさん話しかけてあげる
- 叩かない・おびえさせない
- 時間をかけて歩み寄る
今までの人間への不信感や恐怖心、不安感をリセットするためにも、引き取ったその日から「新しい名前」で呼んであげましょう。
新しい環境では、犬はとにかく不安でいっぱいです。
意識して何度も名前を呼び、話しかけ、たくさん触れてあげてください。
新しい家族は自分のことを大切に思ってくれていると感じる事で犬は安心し、新しい家庭でのルールやしつけを一生懸命に覚えようと努力してくれるのです。
そして、新しい環境で、トイレを失敗してしまったり、いたずらをしてしまうこともあるかもしれませんが、頭ごなしに叱ってはいけません。
いたずらをしたから叱るのではなく、いたずらをしないように自分からも工夫をしたり、根気よく教えてあげるのが大切です。
また、新しい環境・新しい家族に慣れるのは時間のかかることです。
それを理解したうえでゆっくり時間をかけて見守ってあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。ペットショップやブリーダーから買う選択もありますが、保護犬の里親になるのも社会的な意義のある素敵な選択です。
新しい家族が無事に見つかるといいですね。