ラサ・アプソについて～歴史・性格・しつけ・寿命～

ラサアプソはチベット原産の犬種のひとつです。
名前にあるラサとはチベットの聖都ラサ市のことです。
主にこの都市に住む人々の間で飼育されていたことからラサの名称が与えられました。
また、アプソとはチベット語でヤギを意味します。
今回は幸福をもたらす幸せな犬種として有名なラサアプソの歴史、性格、しつけ、寿命に触れながらその特徴を明らかにしていきます。

1.ラサアプソの歴史を知ろう
2.ラサアプソの性格について
3.ラサアプソの特徴について
4.ラサアプソのしつけについて
5.ラサアプソの寿命や病気について
6.ラサアプソの飼い方について
7.幸せを運んできてくれる犬ってほんと？

1.ラサアプソの歴史を知ろう

ラサアプソは非常に歴史の長い犬種です。
およそ2000年以上の歴史を持ちます。
チベットでは人が亡くなった後に魂が宿る犬としてラマ教の僧侶によって長く庇護を受けてきました。
ラサ市の寺院の中でもよく飼われていました。
数百年にもわたって僧侶と上級貴族によって独占飼育されていたので、一般民衆にとっては門外不出の神聖な犬として見られて来たのです。実際に宗教儀式にも僧侶とともに参加することが多かったです。

また、チベットはラサアプソを中国の朝廷に献上していましたが、外国で繁殖されることを嫌って献上されるラサアプソは必ずオス犬でした。
この習慣は清の王朝が終わる20世紀初頭まで続きました。
ちなみに、中国宮廷にはペキニーズとの混血であるシーズーが飼育されていました。

2.ラサアプソの性格について

ラサアプソの性格はどのようなものなのか、飼育しようと興味を持っている人には興味のあるところでしょう。
ラサアプソは飼い主に対する忠誠心が非常に強いです。
飼い主さんによく懐いてくれて、しつけもよく聞きます。
ただし、その反面知らない人に対してはなかなか警戒心を解いてくれませんので、時間をかける必要があります。

また、独立心も旺盛ですので頑固な性格をしています。
人間の子供のことを下に見る傾向がありますので、子犬のときからしっかりと上下関係を構築しなければいけません。
しかしながら、人間の大人のことは最初から自分よりも上の存在とみなす傾向があります。
大人の傍で過ごすことを好みます。

3.ラサアプソの特徴について

ラサアプソの特徴は体高が25cmから30cmであり、体重は7kg前後です。
したがって、小型犬に分類されます。ルックスはくりっとした目と大きい鼻が特徴的であり、非常に可愛らしいです。
頭部から足先まで艶やかで長い毛に覆われているので、人によってはライオンに似ているという印象を持ちます。
頬や顎に独特のひげも生えています。
被毛はダブルコートになっていて、上毛は硬くて長いですが、下毛は密生しているという特徴があります。
これはチベットが寒冷気候に属していることから、それに適応するためにこのような進化を遂げました。
毛色は豊富であり、黄金色、サンディ、ハニーなどさまざまです。
成長とともに毛が長くなっていき、床につくほどになります。

4.ラサアプソのしつけについて

ラサアプソは独立心が強いので頑固な性格をしていますので、成長してからはなかなかしつけしにくい側面があります。
ただし、飼い主に忠実な性格をしているので、小さい頃からしつけをしてあげるとしっかりと言うことを聞きます。
また、成長しても飼い主に甘えたがる性格をしていますので、スキンシップを十分に取って信頼関係を構築できればしつけがしやすくなります。

5.ラサアプソの寿命や病気について

ラサアプソの平均寿命は12年前後です。
犬は10年以上生きれば長生きなので他の犬と比較して寿命が長いです。
遺伝に関する病気はほとんどありませんが、眼に関する病気にはかかりやすいです。
それは長毛が眼に入りやすいからです。日頃から眼に毛が入らないようにカットしてあげましょう。
また、ダブルコートで下毛が密生していて厚いので、呼吸器疾患と皮膚病のリスクもあります。
そのため、これらの症状を発症しないようにトリミングやブラッシングを定期的に行って通気性をよくしてあげましょう。