猫の室内飼いはストレス?リードやハーネスをつけて散歩しても大丈夫?

ペットの散歩、と聞くと犬を想像しますが、最近では飼い猫を散歩させる飼い主も増えています。
愛猫と外を歩きたい、と考えている飼い主も多いようです。しかし反面、猫に散歩させるなんて信じられない、という散歩否定派の飼い主もいます。

実際のところ、飼い猫の散歩事情はどうなっているのでしょうか。

★1.現在、猫の飼い方は室内が主流

家の塀の上でくつろぎ、よその家からもおすそ分けとして食事をもらう、という猫の姿は過去のもの。最近では猫は室内で飼うというのが主流です。

猫を室外で飼うと、交通事故やケンカによって怪我をしてしまうリスクが高くなります。また近所迷惑になってしまうというケースも。町内すべてが顔見知り、という昔ならあり得た光景ですが、近所づきあいが希薄になっている現代では、飼い猫が観葉植物を食べてしまったり、糞や尿で庭を汚し、思わぬ近隣トラブルに繋がってしまうという危険性も高くなっています。また病気感の感染やノミ・ダニをもらってくるかもしれません、そのような事情で現在は外に出さない飼い主が多数となっています。

とはいえ、猫を外に出すことはデメリットばかりではありません。猫を外に連れていくと、室内での爪とぎが減ります。爪とぎで家具や家が傷付くリスクを減らすことができるので、これは大きなメリットと言えるでしょう。
外に出ることは運動不足の解消・ストレスの発散にも繋がります。室内の猫の場合でもキャットタワーやおもちゃで遊ぶことになりますが、外にでればそれ以上に運動量を増やすことができます。

また外に出る猫が増えれば、猫同士の交流も生まれます。飼い主が忙しくなかなか構ってあげられない場合でも、猫の「構ってほしい」「遊びたい」という欲求を解消してあげられるのです。

外に出るようになれば、当然外の環境に対して慣れることができます。上手く慣らしていくことができれば、動物病院に行くときなど、外出時の不安感を減らすことができます。また、災害に遭い避難所などで生活しなければならなくなったとき、予め外に慣れていれば猫が大きなストレスを抱えることもなくなります。その点に注目して猫を散歩させていると言う飼い主もいるのです。

外で放し飼いにするのはリスクがありますが、飼い主も一緒であれば、危険が近づいたときにしっかり対処することができます。そういう意味でも、猫の散歩は注目されているのです。全ての猫が散歩向きな訳ではありませんが、散歩に連れて行くことで生活が満たされる猫もいると言うことです。


★2.散歩が必要な猫はどんな猫?

【1】年齢により室外へ興味が出た猫

ある程度の年齢までいくと、猫によっては外に興味を持ち始めます。ちょっとした気まぐれの場合もありますが、催促が続くようならストレスを溜めないためにも散歩に連れて行ってあげるといいでしょう。

【2】好奇心が強い猫

同じように、好奇心が強い猫は窓の外に興味を持ち、外に出たがります。かと言って外に出すだけでは、好奇心が強いだけにどんな行動を取るか予測が付かないため、飼い主も一緒に散歩に行くことをおすすめします。

【3】脱走して外に出たことがある猫

脱走して外に出たことがある、元々捨て猫で外で暮らしていたなど、室内以外の環境を知っている猫は、ずっと室内で飼われている猫に比べ、外に出たがる傾向があります。

室内で飼っていると、猫の世界はどうしても狭いものになります。一度外を知ってしまうと、それを窮屈に感じるようになるのかもしれません。変化のない退屈な空間から風や自然を感じられる外へ出れば、そういった猫のストレス発散や気晴らしに繋がることでしょう。


★3.散歩をさせる前には入念な準備を

猫にもよりますが、散歩は有効な手段です。だからと言って猫をいきなり散歩に連れて行くのはおすすめしません。猫は非常に神経質な性格なので、散歩中のちょっとした恐怖ですぐパニックになってしまいます。また飼い主の側も、犬を飼っている人より散歩について知識がないので、飼い主の学習も兼ねて入念な準備を行うことが大切です。

まずワクチンをしっかりと受け、外から病気をもらってくる危険性を減らしましょう。ノミやダニ、フィラリアの予防も忘れずに。その際、獣医から散歩についてのアドバイスを受けておくのもおすすめです。

次にハーネスを用意します。猫を散歩させる場合は、首に付けるリードではなく、必ず腕を通すハーネスを使います。というのも猫は頭が小さく、リードでは散歩の途中で抜けてしまう恐れがあります。リードは首を痛める危険性も指摘されているため、その点でもハーネスを選ぶようにしましょう。サイズ選びは慎重に行い、体に合うものを選ぶのが大切です。着せていきなり外に連れて行くのではなく、まずはハーネス自体に慣れさせることが大切です。まずは室内で着せて様子を見るようにしましょう。

猫の爪を予め切っておくことも必要です。これは猫がパニックになったりしたときや、自転車や車とすれ違いそうになったとき、咄嗟に抱えあげられるようにです。パニックになった猫は体が強張って力が入っているので、それを抱えあげると爪がひっかかって怪我をする危険性があります。散歩中、飼い主は薄着を避け、厚手の服やジャンパーを着るようにしておけばなお安全です。

いざ外へ、という段階になっても自由気ままに散歩するのではなく、予めコースを決めておくことが大切です。猫は繊細な性格なので、なるべく恐怖心を与えるようなものがないコースを選ぶ必要があります。そのために人通りや車の少ない道を選択するようにしましょう。庭先で犬が飼われている、といった家の前も通らないように気を付けてあげてください。時間帯も大切です。通学時間などで子供が多くなる、通勤時間で車が増える、といったタイミングは避けてあげましょう。

猫が行動するのは半径約1.5キロの範囲だと言われているので、その範囲内に収めておくことも大切です。


★4.散歩でびくびくしているなら即切り上げる

ハーネスを嫌がる、外に連れ出したはいいが固まって動かない、という場合は無理して散歩に連れて行かず、切り上げて戻るようにすることが大切です。

散歩で最も大切なのは、猫が楽しめるようにすることです。無理して連れ出してもストレスになるだけなので、そのときは潔く諦めるようにしてください。
外には出たがるが散歩は嫌がる、というときはベランダを上手く利用する方法があります。脱走に十分注意する必要がありますが、ワイヤーネットなどを利用すれば安心して猫も外を楽しむことができます。

戸建て住宅で庭がある場合は、ハーネスを付けて庭を散歩するのもいいでしょう。庭であれば通行人や車に怯える心配もありませんし、猫ものびのび動くことができるでしょう。散歩の前段階の練習としてもおすすめです。ただし庭の植物を猫が食べないように気を付けてください。意外な植物が毒になる可能性があります。


★まとめ

散歩は全ての猫に必用なものではありませんが、外に興味を持っている猫なら、上手に連れて行けばよい刺激になり、ストレス解消につながることでしょう。ただし無暗に連れ出すのは避け、しっかりと準備を行うことが大切です。

外に慣れることで得られるメリットもあります。飼い主の希望を押し付けるのは厳禁ですが、興味があるなら無理のない範囲でトライしてみることをおすすめします。

『PETPET LIFE(ペットペットライフ)』では、トリミングサロン、動物病院のネット受付ができ、犬・猫の飼い方から

 

しつけ、ペットを飼うならしっておきたいおすすめ情報まで、幅広くご紹介しています。