とても従順で賢いボーダーコリーは、牧羊犬として飼われてきたため、よく吠える犬種とも言われます。とは言え、パートナーとして迎え入れる場合には、なるべく吠えないで欲しいと思いますよね。吠えるには吠えるなりの理由があります。飼い主さんが理由を理解し、理由に対するしつけを行うことで改善することが出来ます。そこで、ここでは吠えの理由としつけの方法についてご紹介していきます。
1.どうして吠えているの?理由を考えてみて!
ワンちゃんの吠えるという行為には必ず理由があります。吠えを辞めさせるためには、その理由を理解することが大切になります。
(1)吠え方の違いから理由をみつける
ワンちゃんは吠え方によって、訴えている内容が違います。
「クーン」と高い声で鳴き、たまに「ワンッ」と吠える時は遊んでほしい合図です。目を合わせてあげるとしっぽを振って吠えてくるので、こういう状態の場合、かまってほしくて吠えているのです。
「ウーウー」と相手をにらみつけ、歯を見せ低い声でうなり、突然大声で吠える時は、警戒や威嚇をしている状態です。
「ワンワン!」と高く大声で誰にというわけではなくただ吠えている時は、何かを知らせたいという警告を知らせている状態です。
飼い主がそばにいない時に、一人やみくもに「ワンワン!」と吠えているときは、一人でいることを恐がり、パニックになっている状態です。
このように、吠え方や表情、置かれた状況などをみて、なぜ吠えているか理由を知り、解決策を探しましょう!
上記以外にも、文句を言っているような吠え方をしてみたり、声にならない吠え方をしたりします。日頃からワンちゃんを観察していると、何について訴えているのか見えてきて面白いですよ。
(2)ボーダーコリーの性格をしっかりと理解しよう
ボーダーコリーの基本的な性格は、賢く、運動能力が高く、従順で人懐っこい性格です。忍耐強く、服従性も高いため、作業犬としてとても評価されています。
また、その高い運動能力からフリスビーなどのドッグスポーツにも向いています。とにかく、運動量が豊富なワンちゃんなのでお散歩以外にも、おもいっきり走れる環境が理想的です。
ボーダーコリーが吠える理由として考えられるものは、以下の3つです。
2.ボーダーコリーに上手に無駄吠えをやめさせる方法
では、原因別の対処を見ていきましょう。
(1)運動不足によるストレスの対処
ボーダーコリーはスタミナがあり、優れた運動能力の持ち主です。運動量が足りないことがストレスとなり、吠える原因になっているケースが多くあります。
運動量を増やしてあげることで、吠えなくなる可能性は高いです。毎日は難しいかもしれませんが、できるだけドッグランのような広い場所に連れて行き思いっきり走らせたり、いつものお散歩のペースを少し上げて軽く走らせたりして運動量を増やしましょう。
短時間でも、集中力や瞬発力をしっかり使わせる遊びを取り入れるてあげるという方法もあります。
(2)警戒による吠えの対処
威嚇や警告で吠えている場合は、犬は興奮状態に入っています。大丈夫だということをそっと撫でて教えて落ち着かせてあげましょう。また非常に頭が良く、人に対して従順な人の役に立つことが大好きな犬種です。そのため褒めてしつけることも解決策としてあげられます。
警戒して吠えたら、「座れ」や「マテ」などの指示をだし、おとなしくさせます。
おとなしくできたら、すかさず褒めましょう。指示を出すときも、待たせている状態のときも飼い主さんの方を向いていることが理想です。飼い主さんはしゃがまず、立った姿勢のまま指示を出しましょう。しゃがむと、ワンちゃんは「おかーさーん(おとーさーん)」と近寄ってきてしまいますので・・・。
(3)分離不安
人と一緒にいることが大好きなため、パピーの頃から甘やかしすぎると、分離不安になる可能性があります。一人になると吠える、留守番をさせると吠える、飼い主さんの姿が見えないと吠える、という状態です。
ワンちゃんは基本的には群れで生活するため、一人ぼっちは得意ではありません。しかし、お留守番してもらわなければならない時もあります。そのため、日頃から、ワンちゃんが一人で過ごす時間を作り、慣れさせるようにしましょう。
最初は、お家の中で「座れ」「マテ」の指示を出し、ワンちゃんから見えない場所に飼い主さんが移動します。そして、ワンちゃんの元に戻りましょう。数秒から初めて徐々に長くしていきます。しっかり待っていられたら褒めちぎってください。飼い主さんは必ず戻ってくるということが理解できれば、お利口に待っていられるようになります。
まとめ
ボーダーコリーは、非常に頭が良い優れた犬種です。そのため、吠える原因を飼い主さんが理解し、対処することが重要となります。しっかりとしつけを行えば、最高のパートナーとなります。
そして、よりワンちゃんの気持ちが理解できるようになるので、良い関係を築くことができます。可愛いからと甘やかしすぎないよう、しっかりリードしてあげてくださいね。