【獣医師監修】猫は寒さに弱い動物なの?人間と同じ暖房で大丈夫?【冬】猫の飼い方とは

寒い日が続く冬の時期には仕事や学校のことを考えると、誰もが体調管理に余念のない毎日であります。人はあらゆる寒さ対策を講じることができますが、さて、一見元気そうに見える猫はどうでしょうか。仕事も学校もないものの、体調を崩してその愛らしい姿が見られなくなってしまうのは悲しいものです。

★寒がりかどうかは猫によります

猫の種類は今でこそ数多いですが、その祖先はそもそも暑い地域で生活していたといわれています。長い年月をかけて、ロシアのように寒い地域でも生きていけるようになっていったのです。そのような寒さに強い猫は、ふさふさした毛が多かったり、筋肉や脂肪のつき方だったり、寒がりの猫と比べてみても、異なる点が多いのです。

★しかし寒さは苦手です

とは言っても、やはり猫は暑い地域の出身で寒さは苦手です。夏でもぐったり寝そべっていて、年中その動きは変わらないじゃないかと思えてしまいますが、これは猫ののんびりした性格に起因しており、夏の暑さの方が活動するには好都合なのですが、猫はあえて、犬のように走り回ったりしないだけなのです。

★猫の飼い方~冬編

適度な室温

猫は暑い方が好都合と前述しましたが、暑すぎると人と同じで夏バテ、または熱中症を起こします。30度を超える時は気を付けてあげた方がいいかもしれません。冬は暖かい部屋で飼ってあげるに越したことはありません。例えば、ソファや毛布の上で気持ち良さそうに寝そべっている様子をイメージしてあげると、その温かさが猫にとっての適温だと考えられます。

適度な湿度

猫の祖先は暑い地域の出身です。もっと言うと砂漠で活動していた生き物なので乾燥にも強いのです。その為、濡れたままで居たり湿度が高すぎる状態が続くと、体調を悪くすることがあります。

寝床は窓から離す

夜、床に就いたときは幾分暖かかったので安心していたのに、朝目覚めると、寒さで震えあがってしまったという経験は誰しもあります。
猫にとっても同じです。特に気温に敏感な生き物なので、寒暖の差が激しい日は体調を崩しやすいので、注意が必要です。そのため、外界の温度の影響をまともに受ける窓の近くで、寝かせることは避けるべきです。

毛布やカーペットを用意

人は衣服で体温を調節したり、暖房をつけたりして寒さをしのぎます。猫も様々な寒さ対策を施します。猫同士で体を寄せ合って暖をとることもあります。しかし、猫がもっとも好むのは毛布やカーペットの暖かさです。これは見ていると、猫の性分か本能かと思えるほど、毛布、カーペットが好きなようです。

★猫がこんなサインをしたら?

体が震えている

猫は気温の変化に敏感で、私たちが考える以上に対応策を講じています。寒さに耐えきれずにぶるぶる震えていることは、めったにありません。寒さではない他の原因を考えるべきです。例えば、苦手なものが近くにある時や、極度の緊張、ストレスを感じているのかもしれません。

体を丸める


ねそべったまま体を丸めている姿は、寒がりの猫にとって暖をとる対策の一つではありますが、立って、あるいは歩きながら体を丸めている姿は、猫の威嚇であり、警戒しているサインでもあります。

毛を逆立てている

これも見るからに威嚇しているときもあるのですが、普段飼っている猫が突然、いつもいる者に対して威嚇することはあまりありません。
毛を逆立てて、突然走り出したりすることはよくありますが、これは何らかの理由で、猫が一種の興奮状態にあるときです。よく聞くのは、猫も夢をみており、目覚めるとこのようになることが多いようです。どんな夢を見ていたかはわかりませんが。

★ヒーターには近づきすぎないよう注意を!

室内で猫が寒かろうと、ついヒーターなどを近づけてあげたくなりますが、大変危険です。猫の毛はヒーターの熱で焦げてしまうことがよくあります。さらに悪い場合は皮膚まで傷つけてしまう恐れがあるのです。
猫は寒がりではありますが、賢く対処しています。もし異常があったとき、私たちはそのサインを感じ取ってあげることが大切です。
[cta-hospital]

麻布大学獣医学科卒

「家族に寄り添ったオーダーメイドの医療」を提案、推進することを主体としたサービスとして、2017年春より「動物往診+在宅ケアサービス にくきゅう」を始動。

飼い主の話を聞くことで問題の本質を見極め、未病の段階でのケア、食事や日常の生活のアドバイスなどを行うことで、飼い主と二人三脚で行う医療を提供している。

 

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