そんなよくある疑問をまとめました。
1.雄の発情期はいつあるの?
じつは、雄犬が単体で発情することはありません。発情期の雌が発するフェロモンに誘発されて発情します。
雌の発情ホルモンは2キロ四方にまで広がると言われていて、年ごろになった雄はそれに反応します。
では、いつ頃から発情するのでしょうか。
トイプードルのような小型犬は生育が早いので、生後7カ月ごろからと言われています。
個体差はありますが、大抵の場合は生後9ヶ月くらいまでに最初の発情があるのが普通です。
発情期は気温にも左右され、寒い地方よりも暖かい地方に暮らす犬の方が早く発情する様です。
2.発情には周期がある!
雄犬は雌犬の発情によって触発されるといいましたが、雌犬の発情には周期があるので、雄犬も雌犬の発情に合わせた周期ということになります。
トイプードルのような小型犬の場合、雄の生殖能力が始まるのが生後9ヶ月~11ヶ月、雌の初潮は生後7ヶ月~10ヶ月くらいです。
初潮があるとその後周期的に発情する様になります。
犬の生理は、発情前期(出血)・発情期・発情後期(妊娠期)の3段階があり、それを総合して”ヒート”と言われます。
トイプードルの場合、周期は短い方で、1年に2回から3回くらい発情期があります。
雄犬は周囲に発情した雌犬がいると発情しますので、周期の異なる雌が複数いた場合はしょっちゅう発情している状態になります。
もし多頭飼いをされる場合は、オムツをする、サークルやハウス内に入れるといった対策だけでなく”別部屋”に分けて隔離してあげましょう。
3.発情中の雄犬がやっちゃう問題行動って?
犬にとって発情期に交尾ができないことは身体的にも精神的にも大きなストレスとなります。
雄の場合は特にその欲求が満たされない場合、ストレスで体調を崩し食欲が無くなる、落ち着きが無くなるといったの行動が見られるものです。
また、ストレスが溜まりすぎて下記のような問題行動を取ったりもします。
- マウンティング
人やモノなどにする場合もあります。
- 遠吠え
- 吠える
- マーキング
- お散歩中の引っ張り、脱走
4.去勢のメリット
子供を作るつもりであればその欲求を満たしてあげればいいのですが、そうでない場合は犬にとってとても苦痛を味わうことになります。一般的に、飼い主が愛犬の子供を作らないと決めた場合は、去勢手術をすることをオススメされています。
去勢手術をしたあとは雌犬のフェロモンに対しての反応がなくなりますので、発情中の欲求が満たされずに苦しむこともなくなります。
性格が穏やかになるという例も少なくありません。
不必要なマウンティングをして飼い主や来客を困らせることもなくなりますので、飼い主にとってもストレスが軽減されることになります。
また、犬の健康面では前立腺や会陰、精巣腫瘍、睾丸にできる病気などを予防することもできます。
もちろん、手術の危険性といったデメリットもあるので、不安がある方はまず獣医師さんに相談をしてみましょう。