1.マルチーズと野菜
基本的に野菜や果物は、犬にとって必要な食べ物ではありません。犬は、自分の体内でビタミンCなどを作ることができるので、摂取する必要がないのです。犬の腸は短いので、食物繊維を消化することもうまくできません。
とは言っても、与えてはいけないと言う訳ではなく、食べても大丈夫な野菜もあります。食物繊維は吸収できませんが、他の栄養分や水分は吸収できるのです。マルチーズは小型犬なので、少量を心がけてください。
2.絶対NO!与えてはダメな野菜
・アボカド
アボカドに入っているペルジンが犬にとっては、毒物となります。ペルジンはアボカドの美だけでなく、種や樹皮、葉っぱにも含まれています。犬を飼っているご家庭での、アボカド栽培は危険です。
・玉ねぎ・長ねぎ・にんにく・にら・らっきょう・エシャロット
ねぎ類に入っているアリルプロピルジスルフィドという成分が、犬には猛毒です。これは有機硫黄化合物で、加熱してもその成分に変化が起きることはありません。コンソメスープなど、煮込んだものに含まれている場合もあるので、表示をよく見て内容物を確認してください。
3.これはOK!与えても大丈夫な野菜
食べても問題はないのですが、あげる量にはくれぐれも注意してください。与えすぎは禁物です。人間にとって少量でも、小型犬のマルチーズには大量となります。
・白菜
茹でて刻んでください。食物繊維が少なく低カロリーなので、野菜デビューに適しています。
・レタス
生でも茹でても大丈夫です。ビタミンが含まれているので、おやつにあげるのも良いでしょう。水分補給にも適しています。
・キャベツ
食物繊維が含まれているので、整腸作用があります。さっと茹でてから細かく刻んだものをあげましょう。生のままだと吐き戻したり、腸にガスが溜まってしまいます。
・ブロッコリー
ビタミンC含まれているので、免疫力向上に適しています。俗に言う房の部分(花蕾)を茹でてください。芯(茎)の部分は食物繊維が多いので、控えてください。
・かぼちゃ
老化を抑える成分が含まれています。茹でたものをあげましょう。すりおろしたものを焼いて、おやつとして食べることもできます。たくさん食べると下痢になるので注意してください。
・さつまいも
抵抗力を高める成分が含まれています。生のままでなく、必ず焼く・蒸す・茹でるなどで火を通してからにしてください。熱いままでなく、冷ますことも忘れずに。
・にんじん
すりおろすかステック状にしてあげましょう。茹でても生で大丈夫ですが、10グラム程度に抑えてください。栄養を摂取する目的なら、すりおろしが、歯の健康のためならスティック状で与えるのがお勧めです。
・大根
白い部分は生のまますりおろしてください。葉っぱの部分は茹でて刻みましょう。与えすぎると下痢になります。
・トマト
抗酸化作用があり、ガン予防に適しています。生で食べさせて大丈夫です。水分補給として、食べさせるのも良いでしょう。
・きゅうり
水分補給としてうってつけの野菜です。生で与えて大丈夫ですが、大量に与えないように気を付けましょう。
その他にも、じゃがいも・アスパラガス・小松菜・さやいんげん・かぶなどを、食べさせることができます。これらは、必ず加熱調理して、食べやすい大きさに刻んであげましょう。
ここに記載した野菜でも、個体によっては合わない場合もあります。初めて与えるときには、必ず少量から、少しずつ様子をみながらにしてください。食後の様子も注意深く観察して、合わない野菜は食べさせないようにしてください。