1.マルチーズに大切な栄養を考える
マルチーズの健康に必要なもの
マルチーズという犬は膝蓋骨脱臼を起こしやすいため、餌で栄養を摂取させて予防する必要があります。膝蓋骨脱臼予防に必要な栄養は、コンドロイチン硫酸、不飽和脂肪酸のEPA/DHAなど、ビタミンE、ビタミンC、亜鉛、マンガンです。最近ではこういった栄養を含むマルチーズ向けのドッグフードも販売されています。合成保存料を使っていないドッグフード、もしくは手作りの餌をあげるのもいいでしょう。
マルチーズに食べさせてはいけないもの
マルチーズに限らず、犬には食べさせてはいけない食品があります。もし誤って口にした場合、体調を崩したり、最悪死んでしまうこともあるので注意してください。ネギ類、チョコレート、香辛料、ニワトリや魚などの骨、タコ、イカ、貝類などが挙げられます。消化の悪いもの、人間が食べる塩分の多い肉加工食品は駄目です。下痢や嘔吐があるときは牛乳やチーズなど乳製品も避けるべきです。
2.マルチーズの餌について
マルチーズに与える餌の選び方
市販のドッグフードも色々と種類がありますし、手作りという選択肢もあるので、マルチーズに与えるならどんな餌がいいのか悩んでしまう人も多いようです。ドッグフードを選ぶときは、総合栄養食であることが選ぶポイントとなります。総合栄養食とは、犬に必要とされる理想的な栄養バランスを持つドッグフードで、水と一緒に与えれば健康を維持できるようになっています。
選びたいドッグフードというのは、農薬や添加物などの検査結果を公開していて、肉を中心に動物性たんぱく質が豊富で、うんちがころっとした濃い黄土色になるものです。逆に避けたいドッグフードは、値段が安すぎたり、賞味期限が一年以上などやたら長いものです。安上がりだからと質の悪いドッグフードを与え続けると、病気になりやすくなり病院にかかるお金が高くなることもあります。人間と同じように、マルチーズにもきちんとした食事を選んで食べさせてあげてください。
餌の与え方も大切
犬に餌を与える場合基本的には餌の袋に記載された量を目安に与えますが、個体によってちょうどいい餌の量は違いますから、きちんと見極めて与えましょう。マルチーズは小型犬ですから胃袋も大きくありません。人間同様、食べすぎるより腹八分目くらいが理想的で、15分くらいで食べられる量が適量です。
3.餌についての悩み
餌を食べてくれないときは
食べなかった餌を出しっぱなしにしたり、別のものを食べさせたり、おやつを与えるのは止めましょう。マルチーズのわがままを許すと、偏食を助長したり健康に影響が出る可能性がありますし、主従関係にも影響が出ることがあります。餌を食べる時間と場所は決めておいて、餌の時間が終わったら残していても片付けましょう。ただし、具合が悪くて餌を食べられないようだったら、食べてもらえるように工夫する必要もあります。
どうしても食べない場合には、ぬるま湯などでドッグフードをふやかしスプーンで潰して与えたり、粉ミルクをまぜたり、栄養補助食品を与えて食欲が出るようにしたり、一緒に食べるふりをしてあげる、などの方法を試してみてください。
餌が原因でマルチーズが涙やけする?
マルチーズは涙やけを起こしやすい犬です。その原因は先天的な遺伝、角膜や結膜の病気、逆さまつ毛、そして餌によるものが挙げられます。もし餌が原因で涙やけを起こしているなら、改善のために餌を見直す必要があります。また、涙やけを防ぐ意味でも餌は大切です。ドッグフードを見直すなら、添加物が含まれたり質の悪いものは止め、栄養バランスの良い安全で質の良いドッグフードに変えましょう。