子犬を迎える時は幸せいっぱいですよね。
しかし、子犬の時期は、この先のその子の性格や癖を決定づけるとても大事な時期。
正しい知識をつけて上手に育ててあげましょう!
1.トイプードルについて
明るく人懐っこい性格で、頭もよく、初心者でも飼いやすいと言われるトイプードル。
基本的な知識があれば、「こういった特性があるから、この時はこうしたほうがいいな」と、育てる中で役に立つ場面が来る可能性があります。
トイプードルの性格については、こちらの記事もあわせてご覧ください
人気犬種のトイプードルってどんな性格なの?
2.トイプードルの赤ちゃんを迎える際の注意点
・最初の一週間は環境に慣れさせる
・家につれてきて3日間は休ませる
・食事の前後30分程度は遊ばせる
・遊びすぎに注意
トイプードルの赤ちゃんが家にやってくると嬉しさばかりが大きくなってしまいますが、この最初の1週間が非常に大切です。
それまで自分の母親と兄弟と一緒に生活していた中で急に見知らぬ人の集まりの中ですごすことになりますので、赤ちゃんも最初は戸惑ってしまいます。
特に最初の3日間は環境に慣れさせるため、あまり構いすぎないようにしましょう。
時間としては食事の前後30分程度に留めておくのがポイント。
子犬は自分の限度がわからないので、長時間遊びすぎると、疲労が蓄積してしまいます。
したがって、遊ぶだけでなく十分に休ませることも同時に重要になります。
トイプードルの赤ちゃんの平均的な睡眠時間は15時間前後ですので、無理に起こすことなくゆっくりと寝させてあげましょう。
さらに、温度管理にも注意しましょう。トイプードルの赤ちゃんの体温は人間とほぼ同じです。
平均的に37度から38度です。
そのため、人間が寒いと思ったら子犬も寒いと感じていますし、人間が暑いと感じれば子犬もそうです。
赤ちゃんの頃は温度の変化に弱く風邪にかかりやすいので、極端に温度差のあるところに犬を置かないようにします。
最初の1週間は赤ちゃんへの気配りを忘れずに接してあげましょう。
3.食事について
(1)誕生~生後3週間以内:授乳期
生まれてから生後3週間は授乳期で、母乳が栄養源となります。
基本的には母犬の本能的な授乳(じゅにゅう)に任せますが、母乳の出が悪いときや子犬の成長が思わしくないとき、あるいは食いしん坊の子犬にはじかれてなかなか思うように吸乳できないようなときは、飼い主が介在して授乳する場合もあります。
ミルクの給与量は、以下を参考にしてみてください。
生後1~6日 12.5gのミルクを一日に8回
生後6~11日 15gのミルクを一日に6回
生後11~20日 17.5gのミルクを一日に4回
10日目で体重が2倍/3週目で体重が3倍というのが一つの目安です。
兄弟姉妹がいる場合は、それぞれの成長度合いを比較すると栄養の行き届いていない子がすぐに分かりますので、全員の体重チェックを行いましょう。
生後3週頃から、乳歯(にゅうし)が生え始めます。
この頃から柔らかい離乳食を食事に混ぜるようにしましょう。
いきなり母乳やミルクから離乳食に移すのではなく、ミルクと離乳食を半分ずつ与えるようにすると移行がうまくいきます。ドライフードを水や犬用ミルクでふやかしたものでも作れますが、近年は離乳食用のペットフードも市販されていますので、そうしたものも利用するといいでしょう。
(2)生後4週間~生後8週間:離乳食移行期
生後4週~8週まででほぼ乳歯が生えそろいます。
この頃にはミルクから離乳食に切り替えます。
離乳食を1日に4回くらいに分けて与えるようにしましょう。
犬は急速に成長しますので、体重の割にはかなりのエネルギー量を必要とするのがポイントです。
カロリーのポイントは下記の表を参考にしてください。
(1)成犬移行期:生後8週以降
乳歯も生えそろい、いよいよやや固めの成犬食に移行します。
必要カロリー数は上記表を参考にしてください。
生後2~5ヶ月(生後8週~20週)までの間に食に対する嗜好(しこう=好き嫌いのこと)が決定すると言われています。
安易に人間の食事を与えないように注意しましょう。
また生後4~7ヶ月は歯牙脱換期(しがだっかんき)といって、早くも乳歯が永久歯に生え変わる時期です。
この時期に柔らかいものばかり食べているとあごの骨が発達せず歯並びが悪くなったりしますのでなるべく固いものを食べさせたりかじらせたりしましょう。
下記表を目安にして成犬の食習慣に徐々に近づけていきます。
基本的には朝食をメインの食事とし、12ヶ月を過ぎるまでは成長期なので餌の量は多めにします。
12ヶ月を過ぎた犬は1日1回の食事でも構いませんが、急に量を減らすのではなく、 1~2週間かけて徐々に餌の量を減らすように工夫してください。
過剰なおやつは肥満と生活習慣病の原因になりますので、あげすぎないように気をつけてください。
また常に清潔で衛生的な水が飲めるようにしておきましょう。
4.社会化をさせる
(1)社会化とは?
犬には社会化期(しゃかいかき)というものがあります。
これは他の犬や、他の動物、 そして何より人間に対する警戒心をなくし、仲良く生活していくために必要な極めて重要な時期です。
およそ生後1~3か月の期間を言います。
『社会化期』の仔犬は好奇心旺盛で、初めて見るものや聞くものを興味津々で受け入れます。
しかし、生後4、5ヵ月になると自己防衛本能から警戒心が芽生え、みるみる好奇心を上回わります。
そのため見慣れないものや聞き慣れない音を怖がり、恐怖心からの吠えや攻撃などの問題行動が表れやすくなるのです。
仔犬をお家に迎えたら、この警戒心が芽生える前に、たくさんの人や犬に会わせ、様々な音や環境に慣れさせるなど『社会化』を行うことがとても大切です。
(2)具体的に何をすればいいの?
・他の犬になれさせる
・飼い主以外の人に、なるべくたくさん触れさせる
・家以外の環境に慣れさせる
・ブラッシングや歯ブラシ、お留守番用のケージなど物になれさせる
トイプードルの様な小さな犬種が、成犬になってから大型犬に会うと怯えて吠えてしまったり、パニックになってしまうことがあります。様々な大きなの犬に慣れさせてあげましょう。
動物病院で行われている仔犬家庭が集まるパピーパーティーに参加したり、犬の幼稚園に預けるのもひとつの手です。
犬だけではなく、飼い主以外の多くの人に触ってもらいましょう。
男性・女性、子供から老人まで、一人でも多くの人に触ってもらい、愛犬に楽しい経験をさせてあげましょう。
そして、この時期にカフェや道路などの屋外の環境にも慣れさせることで、将来色々な場所に一緒にお出かけに行けるようになります。
5.噛み癖をつけない方法
犬は社会化期の前半に親犬や兄弟犬とじゃれたり、ケンカをしたりします。
それらを通じて「相手を強く咬むと、同じように強く咬み返されて痛い」という経験をすることで、咬む力を調節する事を学びます。
しかし、親元を離れ人と暮らすようになり、人を噛んでも楽しそうに遊んでくれるようになれば、「噛むことは良いことだ」誤解してしまう恐れがあります。
先述したように、社会化期にこのような認識をさせることは、将来攻撃行動という厄介な問題行動に結びつく可能性があり非常に危険です。
犬が今の時期に「咬みつく力の調整」を学ばなければいけないという事を意識して対応しましょう。
・指に歯があったら無視することを繰り返す
仔犬がじゃれ合っている時に、指を嚙んでくるようになっても、叩いたりしてはいけません。
指に歯があたったら、「痛い!」と大きな声を出し、遊びを中断します。10分ほど無視します。
しばらくして遊びを再開します。ここでまた指に歯が当たったら声を出し遊びを中断し、「指を噛んだら遊んでくれなくなる」ということを覚えさせます。
ここで大切なのは、噛み癖が治るまで、家族でやり方を統一することです。
まとめ
いかかでしたか。
仔犬の時期はあっという間のわりには、やっておいた方が良いことが沢山あって飼い主さんも大忙しですね。
たっぷり愛情をかけて、楽しいペットライフを送ってください。
トイプードルに関する記事はこちらもご覧ください
トイプードルのこと全部まとめ!病気から食べ物、お留守番まで14の知っトク情報