犬がくしゃみをする原因は様々ですが、場合によっては深刻な病気につながる場合もあるのです。
そこで今回は、トイプードルのくしゃみについて詳しくご紹介します。
1.病気ではないくしゃみの理由
人間は、風邪やアレルギーなどの病気でなくてもくしゃみが出ることがありますよね。トイプードルも人間と同じように、病気でなくてもくしゃみが出ることはあります。
刺激臭
ひとつめに強い刺激臭によるものがあげられます。
犬は人間の約100万倍もの嗅覚で、臭いの成分をかぎとるといわれています。
また粘膜の表面積も人間の約10倍以上になり、なかには50倍にもなるほどの犬種もいます。
そのため犬の嗅覚はとても敏感で、強い刺激臭は特に敏感に反応するのです。
香水や芳香剤など、香りが残ることを目的に作られた人工的な香りや、虫よけスプレーや殺虫剤、煙草などは、犬にとって刺激臭となり、それがくしゃみにつながっていると考えられます。
室内のペット臭が気になる場合は、”ペット用”として販売されている芳香剤やアロマを利用しましょう。
急な気温の変化
次に急な気温の変化でくしゃみが出る場合もあります。
室内と外の寒暖差や、昼夜の寒暖差が代表的です。
この症状は一時的なものであることが多いのでそれほど心配しなくても大丈夫ですが、もし寒さで震えているようであれば気を付けてあげてください。
寒さで免疫力が落ちてしまうと、風邪や病気にかかってしまう心配があります。
犬種によるもの
そして犬種によっては、興奮するとぶしゅぶしゅと鼻の奥を鳴らすようなくしゃみをすることがあります。
これは逆さくしゃみや、逆くしゃみと呼ばれますが、特に健康被害があるわけではありません。
トイプードルをはじめ、パグなどの鼻の短い短頭種、パピヨン、チワワなどによくみられるものです。
ただ、寒暖差やアレルギーが原因となっている場合もあるので、気になるようであればかかりつけの獣医さんへ相談してみることも良いかもれません。
2.病気が原因のくしゃみとは?どんな病気の可能性がある?
トイプードルのくしゃみは、病気の可能性も考えられます。アレルギー
ひとつめがアレルギーによるものです。人間と同じようにトイプードルにもハウスダストや花粉症が原因でアレルギー症状を引き起こしてしまうことがあります。
くしゃみだけでなくポタポタ垂れるような鼻水、深刻な皮膚炎などの症状が出る場合もあります。
花粉の時期には空気清浄機を使用したり、散歩のあとにはブラッシングをして花粉を落とすなどの対策をするようにしましょう。
鼻炎
次に鼻の病気が考えられます。一般的に多いのは鼻炎です。くしゃみの他にに鼻水も出て、ひどくなると副鼻腔炎や蓄膿につながることもあるので、早めに病院に行くようにしましょう。
感染症
感染症にかかっている可能性も考えられます。犬ジステンパーウィルス感染症、犬伝染性肝炎などにかかった場合、初期症状としてくしゃみが出ることがあります。
また免疫力の低い子犬に感染することが多いのが、ケンネルコフという呼吸器疾患です。
別名、伝染性気管支炎と言われ、この病気もくしゃみや乾いた咳など、ウイルス性の風邪のような症状が現れます。
これらは予防接種をしていれば防げる病気です。
これらの感染症はひどい場合は命にもかかわる病気なので忘れずに予防接種を受けましょう。
まとめ
犬種によるものや気温差などが原因の場合、あまり心配することはありませんが、放っておくと風邪をひいてしまったときやアレルギーなどの症状を見落としてしまうことも。日頃から愛犬の行動やお散歩コースをよく記憶し、くしゃみの原因となっているものを排除してあげてくださいね。