ヨークシャーテリアの値段の相場は?どのように選ぶ?

時代の流行に左右されず、常に人気の犬種5位以内に入る根強い人気のヨークシャテリア。
ヨークシャテリアの値段の相場はいくらなのでしょうか。
また、価格の裏付けなどを解説していきます。

1.ヨークシャテリアの平均的な価格はいくら?


・15~20万円

子犬の価格に定価というものはありません。
それぞれのブリーダーやペットショップが、市場の相場や需要と供給、犬質によって価格を設定します。
10万円以下で購入できる子もいれば、親がドッグショーのチャンピオンの仔犬だと200万円する子もいます。
一般的な条件(実績のあるブリーダーから購入、健康診断済、生後6ヶ月以内での引き渡し)だと15~20万円ほどです。

2.価格が高く設定される条件

同じヨークシャテリアでも価格にかなり差がある子もいますよね。
いったいどういった理由で差があるのでしょうか。

(1)犬種標準



・JKCによって定めた理想的な基準に近いと、価格が高くなる。


普段あまり聞きなれない言葉ですが、犬種標準とは純粋な犬種の犬籍登録や血統書を発行している一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)によって定められている「各犬種の理想像を文章で表したもの」で、繁殖する際の指針やドッグショーでの判断基準の参考にされています。
例えば、あたま、あご、しっぽ、足の長さ、体型、被毛、毛色、サイズなどそれぞれの犬種の理想的な基準が細かく定められています。
当然、犬種標準に近い個体(ショータイプ)の方が、犬種標準から離れた個体(ペットタイプ)よりも値段が高いです。

(2)血統



・仔犬の親がドッグショーのチャンピオンだと高い価値がつく

犬の値段が跳ね上がる代表的な理由に血統があります。
要するに親犬の血統ですね。
親犬自身がチャンピオン犬だったり、先祖に何頭チャンピオン犬がいるといった親戚関係の血筋の良さが関与します。
チャンピオンにも海外のインターチャンピオンと国内のチャンピオンがあり、海外のインターチャンピオンだとより値段が高くなる傾向があります。
親はチャンピオン犬というのは、その仔犬は、将来的に犬種標準(スタンダード)に近い理想的な個体に成長する可能性が高いからです。

(3)サイズ



・小さいサイズの方がペットとして人気が高いので、価格も上がる。

基本的には犬種標準(スタンダード)に基づいているかが大切なのですが、サイズに関しては特に小型犬に関してはメディアなども影響し、なるべく小さい個体の子に価値があるとされています。
ショードックとしては価値がないのですがペットタイプとしては高値で取引されています。

(4)毛色・毛質


ヨークシャーテリアは、毛並みがとても価格に影響を与えます。
艶があり、柔らか過ぎず固すぎない健康的な被毛だと高値で取引されます。

しかし被毛の色に関しては、見極めが難しいです。
一生で7回毛色が変わると言われるヨークシャーテリアの仔犬は、色の変化を楽しむくらいに見守りましょう。

(5)顔つき・歯ならび



スタンダートに近い顔の骨格や、目が大きい、耳の形の良さなどの見た目の可愛さによって高値で取引されます。
歯並びも価格に影響し、『シザーズバイト』と呼ばれる上の切歯の裏面に、下の切歯の表面が接触している理想的な噛み合わせだと付加価値となります。

愛犬をショーには出さずに、ペットの家庭犬として愛でるのであれば、歯並びが少し悪くても個性として受け入れられるかもしれません。
しかし将来的に歯周病になる可能性が高いので、そういった子を迎入れる際はこまめに歯磨きをしてあげましょう。

(6)性別


オスよりもメスの方が2~3万円高く設定されていることが多いです。
生まれたオスメスの頭数の問題や、将来的な繁殖における価値などです。

3.仔犬選びのポイント


高額な子だからといって、絶対に病気にならないという保証はありません。
また、安いからといっても、スタイルが悪いだけで元気で健康な子もいます。
それでは、どうやって仔犬を選べばよいのでしょうか。
ここでは選び方のチェックポイントをご紹介します。

(1)目や耳、口の状態や表情

  • たくさんの目やに、流涙、充血、目やその周囲の腫れなどがないか。
  • 瞳はいきいきとしているか。
  • 頻繁に物にぶつかったり、他の子犬と比べてぼんやりしたりしていないか。
  • 鼻水がたくさん出ていないか。
  • 耳垢や耳だれが多くないか。耳に汚れや臭いがないか。
  • 呼びかけや、物音に反応するか。
  • 口臭があったり、よだれが極端に多かったりしないか。
  • 歯茎はきれいなピンク色か。

(2)皮膚や被毛の状態

  • 艶やかな毛並みをしているか。
  • 湿疹や脱毛のほか、皮膚のにおいがあったり、頻繁に体を掻いたりしていないか。


(3)肛門の状態

  • 下痢や柔らかい便でお尻の周りが汚れていないか。
  • 肛門の周囲がただれたり、赤くなっていたりしないか。

(4)動き方や歩き方

  • 歩くときに足を引きずったり、スキップのような動きをしたりしていないか。
  • ふらふらしていないか。
  • 左右対称に足を動かしているか。

(5)骨格や栄養状態

  • 極端に痩せておらず丸々としていて、抱いたときに、重量感があり骨格がしっかりしているか。

まとめ

いかがでしたか。
ヨークシャテリアはは個体によって価格の変動がありますね。
相場を知ることは、悪徳ブリーダーを避ける護身にもなりますので、だいたいの値段を把握しておきましょう。
そして価格の裏付けをしっかりと確認し、ライフスタイルや希望に合う子をみつけましょう。


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