犬のケージ飼いはかわいそうじゃない?ケージでの犬の飼い方

犬のケージ飼いはかわいそうじゃない?ケージでの犬の飼い方
室内で愛犬と暮らしている方はケージを使用するかどうか迷ったことがあるのではないでしょうか。実際、「閉じ込めてしまうとかわいそう」といったイメージをお持ちの方も多くいると思います。
今回はそんな「ケージで飼うことのメリットとデメリット」「ケージで飼う際の注意点」を紹介します。犬の習性を知ったうえで、上手にケージを使いましょう。

1.ケージ飼いのメリット

大前提として、犬を小鳥や小動物のように”ずっとケージで飼う”というのはできません。ケージはあくまでも「犬の居場所を作る」「犬の安全確保・事故防止」といった観点から使用するものです。それを大前提として、ケージで飼う場合は以下のようなメリットがあります。

① 安全

室内犬の場合、飼い主が不在の時間に起こりうるのが「誤飲」などの事故です。臭いのするごみ箱のごみや床に落ちている髪・ゴムや紐、タオルやこどものおもちゃなど、様々なものに犬は興味を示します。

時にはそれらを誤って飲み込んでしまい開腹手術に到ったり、窒息したりする危険性があります。
飼い主の目が届かない時間帯にケージに入れておくことで、こういった犬にとって危険なものから遠ざけることができます。

また、地震国である日本はいつ地震がきてもおかしくありません。飼い主がいない時に屋根付きのケージに入れておくことで、家具の転倒や物の落下から愛犬を守ることもできます。愛犬がケージに入ることになれていると、災害時にもすぐに連れ出すことができます。
こういった「犬の安全」のためにケージを利用するのは大きなメリットといえるでしょう。

②しつけに使える

犬は集団で主従関係を明確にして生活する生き物です。犬の性格を形成したり、人間社会で暮らすためにも「主=ボス」は飼い主だと認識させることが重要です。

これらの主従関係を明確にするために「しつけ」を行いますが、ケージをうまく使うことで、このしつけも成功させることができます。
例えば、食事の時は「決められた人から」「決められた時間に」「決められた場所で」与えられるものだと認識させることで主従関係を明確にすることができます。このしつけの際にケージを使うことでスムーズに行うことができます。


トイレのしつけの際もトイレ用のケージを用意してあげることで、トイレの場所をスムーズに覚えさせることができます。
なお、寝床とトイレは必ず分けるようにしましょう。犬の習性上、これらは異なる場所にあるものなので、同じ空間にしてしまうと上手にしつけることができないどころか、犬にとってストレスになる可能性があるので注意してください。

また、しつけに使うといっても、「悪いことをした罰」としてケージを使うことはおすすめしません。

「うるさいから」「噛みついたから」といった理由でケージに閉じ込めると、「ケージ=怖いもの」となってしまい、必要な時にケージに入りたがらずに犬の安全を確保することも難しくなってしまいます。

③ 留守番に使える

犬によっては留守番などで飼い主と離れることで不安に陥ってしまい、破壊行動や無駄吠え、自傷行為を行ってしまう子がいます。これらを「分離不安症」と呼び、犬にとっては大きなストレス状態であることを意味します。

こういった分離不安症を起こさせないためには、常に飼い主とべったりと過ごすのではなく「犬にとって安心できる場所」を作ってあげる必要があります。この安心できる場所をケージで作ってあげることで、お留守番の際に落ち着いて過ごすことができるのです。

もちろん飼い主が近くにいるのが一番ですが、常に一緒にいることはできません。悲しい思いをさせないためにも、犬が自分一人でも安心できる場所というのは、ともて大切なものなのです。

2.ケージ飼いのデメリット

ケージ飼いをするうえで注意しなければいけないこともあります。

① 暇でストレス

犬にとって最大の苦痛となるのが「暇」であることです。犬は本来、縄張りをパトロールして回る習性があります。狭い空間に閉じ込められることは、この習性を阻害することになり大きなストレスとなってしまいます。

②ある程度の広さが必要

①を解決するためにも、ケージを用意する際はある程度の広さを用意する必要があります。犬の大きさによって異なりますが、少なくとも立ち上がることができ、動き回れるスペースを確保しましょう。

また、ケージの中には犬がゆっくりと寝ることができるように毛布や、咬んでも安全な犬の好きなおもちゃを入れてあげましょう。

3.ケージでの飼い方

犬をケージに入れて飼育する場合は以下のような点に注意しましょう。

① トイレ

前述したように、ケージを使う場合は寝床とトイレを明確に分ける必要があります。ペットショップなどで同じ場所に設置されているのを見かけることがあるかと思いますが、寝床の周りではトイレをしない犬の習性上、好ましいとはいえません。

基本的に普段からトイレは寝床とは別に用意してあげ、5時間以上といったような長時間留守にする場合はケージを二つ用意して行き来できる状態にしましょう。

② 水

狭いケージの中に器を入れて水を置く場合、こぼれて飲めなくなってしまったり、犬の体を濡らす危険があります。飼い主がいない間にケージに入れる際は、水は必ずウォーターボトルでセットするようにしましょう。

③時間

大前提としてお伝えしたように、ケージは長時間犬を入れておくものではありません。あくまでも留守や夜間など、「飼い主の目の届かないタイミングに一時的に使用するもの」です。できたら5時間以内、長くても12時間を超えて犬を閉じ込めたままにしないようにしましょう。

まとめ

ケージは使い方によって、犬に安心・安全を与える場所になります。逆に大きなストレスを与える場所にもなります。犬の習性をよく知り、犬の安心と安全を一番に考えて上手な使い方をしましょう。

なお、普段から食事や水をケージの中で与えるようにすることで、比較的簡単にケージに慣れさせることができます。大事なのはケージが犬にとって「嬉しい場所や安心できる場所」であるということです。

また、どんなにケージが安心できる場所になったとしても、やはり犬は飼い主とのスキンシップが大好きです。お散歩に連れ出したり、遊ぶ時間をたくさん確保して、より良い関係を築いていけたらいいですね。
petpetlife編集部

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