トイプードルは多頭飼いに向いている?

トイプードルに囲まれて暮らしたい!お留守番が可哀想だから、もう1匹飼いたい!と、トイプードルの多頭飼いを検討されている方もいるでしょう。

愛犬のために・・と思っても、飼い方によってはストレスになってしまうことも。

今回は、トイプードルが多頭飼いに向いている犬種なのか、多頭飼いをする際のメリット・デメリットを紹介します。

1.トイプードルって多頭飼いに向いている犬種なの?

個々の相性がポイント


可愛いトイプードルに囲まれて暮らしたい!と考えた時、まず考えたいのが「多頭飼いに向いている犬種なのか」という点です。

トイプードルは好奇心が強く、活発で明るい犬種です。
飼い主さんへの愛情も深く、成犬になってからも遊ぶのが大好きな子が多いでしょう。

しかし、慎重な一面もあるため、警戒心や恐怖から吠えてしまう子もいるようです。
しつけのしやすさで言うと犬の中でも上位に入る賢い犬種なので、きちんとしつけてあげることで吠え癖は解決できるでしょう。

こういったトイプードルの遊び好きな面や賢さを見ると、トイプードル同士は多頭飼いをしやすい犬種ということが分かります。
迎える犬種にもよりますが、他の犬種とも上手くやっていきやすいと言えるでしょう。

また、トイプードルの中でも毛色によっても性格が違うという説もありますが、結局は、個体差によって性格が様々です。犬種本来の性質よりも個々の相性を見てあげることがポイントになるでしょう。

性別の組み合わせは

性別的な性質で相性を考えると
    1. オスメス
    2. メスメス
    3. オスオス
の順番で、飼いやすいとされています。

オス同士の場合は、縄張り意識や上下関係を決めるために喧嘩をしてしまう可能性があります。
先住犬がメスの場合、母性本能があるため新入りの仔犬の面倒をみてくれることもあるそうです♪

2.多頭飼いのメリット


    • 可愛さ、癒しが2倍
    • 寂しがり屋な子の場合、お留守番中のストレスや不安が軽減される
    • 社会化がしやすい
    • 新入りはリーダー犬に従うので、問題行動が起きにくい

3.多頭飼いする際に注意しなければならないこととは?

嫉妬心!


多頭飼いをする際、トイプードルに限らず全ての犬種で心配されるのが先住犬の”嫉妬”です。
賢くて、飼い主さんへの愛情が深いトイプードルにとって、自分への関心が薄くなるのは大きなストレスでしょう。

自分へ愛情が向いていない、寂しいと感じると、犬も人間と同じようにやきもちを焼くのです。

やきもちを焼いているときの行動やトラブル
    1. 新入りと仲良くしていると吠えたり、噛みついたり、間に割って入ってくる。
    2. トイレを失敗したり、モノを壊すなど、わざといたずらをする。
どちらも問題行動ではありますが、飼い主さんの関心を引くためにしていると思うと健気に思えてきますよね。
愛犬を叱る前に、先住犬を怒らせてしまった理由を考えてあげましょう。

多頭飼いによる問題行動を防止するには?

  • 生活リズムは先住犬に合わせてあげる
      新入りが入ってくることで、先住犬の生活リズムが大きく崩れてしまう心配があります。
    そういったストレスが問題行動を起こしている場合もあるので、注意してあげましょう。
  • 先住犬を優先!
    何をするにも「先住犬」を先に行動してあげましょう。
    おやつ・ごはんをあげる順番や、名前を呼ぶ順番、ケージから出す順番、褒める順番、お散歩で玄関を出る順番などなど、犬の上下関係をしっかりとつけるためにも大切なことです。
  • しつけは公平に
    先住犬を優先することは必要ですが、しつけは公平にしましょう。
    先住犬だけを甘やかすのはもちろんよくありません。
    また、犬同士の上下関係はありますが、あくまでもリーダーは飼い主さんです。
  • 気を引くための問題行動は無視
    飼い主さんの気を引くために吠えたり、噛んだり、物を壊したりしてしまった場合は、無視するか静かに叱りましょう。
    イタズラをすることで「かまってもらえる」と思ってしまうと、問題行動を繰り返してしまう可能性があります。
    問題行動をやめるまで見守り、落ち着いたら褒めてあげてくださいね。
  • ケージは分ける
    犬のテリトリーとなるケージは分けてあげましょう。
    仲が良さそうでも、自分のテリトリーの中では警戒心が強くなってしまいます。
    それぞれが安心できる自分だけのテリトリーを用意してあげましょう。
  • 一緒に楽しいことをする
    一緒におやつをたべたり、一緒に遊んだり、一緒にいて楽しいと思わせてあげましょう。
    片方だけを可愛がったり、おもちゃで競争させたりして、競争心を煽るのはNGです。


責任も倍!


飼っている頭数が増えると、当然ながら責任も倍になります。
可愛い犬に囲まれて暮らすのは憧れますが、まずは正しい飼育環境を与えてあげられるかという問題点も理解しておきましょう。
  • 費用
    フードやトイレシートはもちろん、定期検診やトリミング料金、ペットホテルなどの利用料金など。
  • お世話の時間
    トイレの掃除回数、ブラッシングや歯磨きなどのケアの時間、トリミングにかかる時間など。
    ペットが老犬になってくると、さらに負担が大きくなるでしょう。
  • 集団感染
    感染してしまう病気の場合、一度にかかってしまったり、犬同士の間で感染を繰り返すリスクも。
    感染する病気は犬パラインフルエンザウィルス、犬パルボウィルス、犬ジステンパーウィルス、犬伝染性肝炎、狂犬病など様々です。
  • 災害時の対応
    複数匹いる場合、連れて移動するのは大変です。また、避難所での過ごし方も検討しておく必要があるでしょう。
  • 仲良くできるとは限らない
    相性が悪く、どうしても仲良くできなかった場合、喧嘩によって怪我をしてしまうリスクや、別室で飼育するといった手間がかかるかもしれません。

避妊手術が必要


オスとメスで飼う場合やメス同士で飼う場合は、妊娠を考えていないのであれば、避妊・去勢手術をする必要があるでしょう。

ヒート中のメスは、縄張り意識が強く、イライラしやすくなります。
また、オスもメスのヒート期に合わせて発情してしまいます。

愛犬のストレスを考えても、避妊手術をしてあげた方が良いかもしれません。

まとめ


トイプードルは賢く、比較的多頭飼いに向いている犬種だと言えます。
ただ、ワンちゃんたちが多頭飼いで幸せに暮らせるか、は飼い主さんの飼育方法にかかっています。

犬同士の相性・飼育環境・飼育方法の3つのポイントを理解しておくと、きっとうまく生活できるでしょう。
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