今回は、トイプードルの飼い方をご紹介していきます。
1.性格
(1)賢くて人懐こい
トイプードルは人懐っこい性格をしています。飼い主以外の人にも、興味津々に近づいてきて甘えてきます。
この人懐っこさがトイプードルの典型的な性格をあらわすものです。
また、犬の中でボーダーコリーに次いで2番目に頭がいいと言われています。
しっかりと社会化やトレーニングを積めば、様々な芸や遊びを覚えてくれるでしょう。
しかし賢い分、自分が家のリーダーだと勘違いすると、飼い主をだましたり、いたずらを繰り返したりもします。
褒める時・叱るときのメリハリをしっかりとつけ、良好な主従関係を築きましょう。
トイプードルの色による性格の違いはこちらをご参照ください 人気犬種のトイプードルってどんな性格なの? |
(2)分離不安症に注意
甘えん坊だからと四六時中構いすぎてしまうと、「分離不安症」になってしまう可能性があります。分離不安症とは、飼い主と離れると犬が過剰に不安になってしまい無駄吠え・不適切な排泄・破壊行動といったパニックをおこしてしまう心の病気です。
トイプードルのような小型犬は飼い主への依存心が強い傾向にあるので、注意が必要です。
スキンシップは必要ですが、家の中に人がいてもあえてかまわない時間をつくったり、お留守番に慣れさせるなど適度な距離感を保つようにしましょう。
2.お手入れ
(1)一カ月に一度はトリミングに連れて行こう
トイプードルはシングルコートで、抜け毛が少ないのが嬉しいポイントです。しかし毛が抜けないということは、人間の髪の毛のように、切らない限り伸び続けるということでもあります。
トイプードルはくるくるとした巻き毛ですので、放っておくとすぐに毛玉ができ、ほどけなくなってしまいます。
毛玉の隙間に皮脂やフケなどがたまり、不衛生になってしまいます。
梅雨~夏は2週間に一度、それ以外の季節は月に1度、トイプードルをトリミングサロンに連れて行きましょう。
毎回7000~1000円ほどかかりますが、健康と美容を保つためには必要です。
メンテナンスは大変ですが、様々なカットに挑戦できるのはトイプードルを飼う醍醐味でもあります。
トリミングの頻度の詳細はこちらをご覧ください。 トイプードルはどれくらいの頻度でトリミングが必要なの? |
(2)毎日ブラッシングをしよう
トイプードルの毛はクルクルとしていて、他の犬種に比べて毛が絡まりやすいと言われています。もしも毛玉になってしまうと、全身を短くカットしなくてはいけなくなったり、トリミングサロンで追加料金が発生することも。
健康や美容的なもののためにも、毎日5分でもいいのでブラッシングをしてあげることが大切です。
それだけで、抜け毛や毛玉を防ぎ、フケを取り除くことができます。
また、皮膚の程よいマッサージにもり、血行がよくなるので健康を保つ役割もあります。
毎日ブラッシングすることで皮膚の異常に早く気づくことができ、皮膚病の原因となるノミやダニを見つけられることもあるでしょう。
成犬になってからブラッシングを始めると、嫌がってしまう事もあるため、しつけと同様に子犬のうちから慣れさせておくことをおすすめします。
ブラッシングの詳しいやり方はこちらをご覧ください トイプードルへのブラッシングはとても大切!皮膚病予防にも効果あり? |
(3)3日に1回は歯磨きをしよう
小型犬であるトイプードルは比較的歯周病にかかりやすい犬種です。ですから毎日は難しくても3日に1回、少なくとも週に1回は歯磨きをしてあげましょう。
理想は生後2ヶ月くらいの子犬のころから歯磨きに慣らしておくと良いですが、成犬になってからでも手順を踏めば慣らすことができます。
一見難しそうな歯磨きですがコツを覚えてしまえば意外とスムーズに出来るようになりますのでぜひ、歯磨きを習慣にする事をおすすめします。
歯磨きのやり方はこちらをご覧ください トイプードルの歯磨きの方法は?やり方や頻度を徹底解説! |
3.散歩
「小型の室内犬だし、トイプードルって散歩はいらないんじゃないの?」と、疑問に思う方もいるかもしれません。
結論から言うと、トイプードルは、毎日最低30分は散歩が必要です!
理想は30分のお散歩を、一日2回するのがベストです。
トイプードルの元となるプードルは鴨猟犬です。
猟師が鴨を銃で撃ち、撃たれて怪我をした鴨を取りに行くというアクティブな仕事をしていたため、多くの運動量が必要です。
そして、その習性や気質はトイプードルも受け継いでいます。
ですから家の中での遊びだけでは一日に必要な運動量を解消できません。
もし、飼い主のあなたが犬とあまり散歩に行きたくないのであれば、運動量の少ないチワワやヨークシャーテリアなどを飼った方がいいかもしれません。
もしくは、6歳以上トイプードルの里親になるという選択肢もあります。
トイプードルのお散歩についてはこちらの記事をご覧ください トイプードルに散歩は必要?散歩する時の注意点とは? |
4.かかりやすい病気
人気犬種のトイプードルですが、遺伝性疾患を抱えている可能性が多いと言われています。
かわいいだけで飼うのではなく、このような疾患なども十分理解したうえで上手にケアし長生きさせてあげましょう。
- 膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)
- レッグペルテス
- 流涙症
- 低血糖症
- 気管虚脱
- てんかん
- クッシング症候群
遺伝的なものもありますが、室内のフローリングに絨毯を敷いて滑るのを防止したり、肥満にならないように体調管理をしたりと、環境で予防できることもあります。
もしもの時のために、ペット保険に加入しておくのもいいかもしれませんね。
トイプードルのかかりやすい病気についてはこちらをご覧ください 飼う前に知っておきたい、トイプードルのかかりやすい病気とは? |
5.飼う前に準備するもの
トイプードルを家族を迎えるにあたり、準備しておいた方がいいものをご紹介します。(1)ゲージorサークル
「犬も自宅に慣れればゲージも特に要らないのでは?」と思うかもしれません。
しかし、人間でもパーソナルスペース、つまり他人に入られたくない、自分だけの空間は必要不可欠であるのと同じで、犬にも安心出来る自分の居場所(ハウス)がある事で精神的に落ち着く傾向が見られます。
自分のテリトリーでリラックスして眠ることが出来るのはもちろんのこと、囲われたスペースに入っていることで自分が守られているという安堵感を得ることが出来るため自然と落ち着いた性格になっていくのです。
性格の温厚なトイプードルも、誰も入って来ない自分だけのスペースを用意する事で、来客時やお留守番などの特別な時間を、ストレスなく過ごす事が出来るものです。
つまり、ゲージの準備は必須と考えて良いでしょう。
初めて自宅に迎い入れる段階で、定位置に設置出来るよう、予め用意しておきましょう。
ケージの大きや使い方はこちらの記事を参照してください トイプードルを飼うためにゲージの必要?ゲージのベストな大きさとは? |
(2)食器
一言に食器と言ってもプラスチック、ステンレス、陶器、ゴム製など、素材や形は様々なものがあります。
それぞれのメリットが違うので、エサ入れは用途に合わせて選ぶといいでしょう。
たとえばゲージの中で利用する食器はステンレスのものを選ぶと安心です。
留守番で置きっぱなしにしても割れてしまう危険がありません。
朝のごはんは陶器のものがおすすめ。
陶器はアレルギー物質が入っていないうえに、重みがあるのでがつがつ食べても安定感があります。
そしてお散歩に行くときは軽いプラスチックや折りたためるゴム製が携帯性があり便利です。
また、素材だけではなく、早食い防止の凸凹がついた食器も売られています。
一気食いしてしまう子はこういった商品を利用してもよいでしょう。
(3)リードと首輪
愛犬の散歩にかかせないアイテムといえば、リード、そして、ハーネスや首輪ですよね。
では、ハーネスと首輪、どちらを使ったほうが愛犬のために良いのでしょうか。
呼吸器官が弱いトイプードルは身体のことを考えるとハーネスの方がいいです。
しかし、それだとしつけがしずらく、引っ張り癖がついてしまう可能性があります。
したがって、しつけを覚えるまでの子犬の頃は首輪を使い、ある程度しつけを覚えて大きくなったらハーネスに切り替えるのがいいでしょう。
まずトイプードルを迎える前の段階では、首輪を用意しておくのがいいでしょう。
(4)お手入れグッズ
先述した通り、トイプードルは毎日のブラッシングが皮膚の健康を保つためには必須です。毛玉をとかすスリッカーブラシや、小さなもつれをとるコームの2つは必需品です。
ペット用の爪切りや、足の裏の毛を刈るバリカンもあるとなお良いですね。
スリッカーブラシ ¥1,140
コーム ¥1,150
まとめ
いかがでしたか?見た目もかわいく、賢いので飼いやすいトイプードルではありますが、いくつかの事前知識が必要なことが、お分かりいただけたでしょうか。
新しい家族を迎えるのは大変なことですが、楽しい愛犬との生活を思い描いて、よりよい準備ができるといいですね。
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