でも、犬は自分で訴えることができません。
愛犬を便秘で苦しませないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。
飼い主さんなら知っておきたい犬の便秘についての豆知識をご紹介します。
1.どんな症状がでたら便秘なの?
トイプードルも人間と同じように便秘になってしまうことがあります。
いつもどおりに飼い主さんと元気に遊んでいるように見えても、実は便秘だったということはめずらしくはありません。
犬は話をすることができないので、健康状態については飼い主さんの毎日のチェックが大切になります。
下記のような便秘の症状が出たら、何らかの胃腸の問題を抱えている可能性が高いと言えます。
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2.愛犬の便を観察してみよう
理想的な犬の便は、バナナ状の形をしていて、ティッシュで簡単につかめる程度の硬さです。
ペットシートに少し跡が残るくらいです。
色は濃くも薄くもない茶色で、食事の内容によって変わってきます。
臭いは便なのでくさいのが普通ですが、病気にかかると変わることがあるので、普段の臭いを覚えておくとよいでしょう。
また、2日以上便が出ないのは立派な便秘ですが、便は出るけれど、砕けるくらい乾燥していたり、ウサギのフンのようにコロコロとした便が続くようならば、それも便秘といえます。
3.便秘になる原因
犬が便秘になる原因は主に5つあります。
- 環境変化によるストレス
- 運動不足
- 水分不足
- 食事の偏り
- 病気
4.便秘に効く5つの対処法
自宅でできることからはじめていきましょう。
(1)積極的にスキンシップをとる
引っ越しや、かわいがってくれていた家族が家を出たことによるストレスならば、時間とともに愛犬も環境に慣れてくれるでしょう。しかし、散歩が少なかったり、留守が多くてストレスが溜まっている場合は、なるべく遊ぶ時間を増やしたり、ブラッシングを日課にしたりとスキンシップをとる時間をつくってあげましょう。
また、トイプードルの場合、理想は30分の散歩を朝晩の2回やることが理想です。
もし時間的に散歩の時間をさくことができないならば、お部屋の中できるボール遊びなどをして、運動不足を解消してあげましょう。
ストレスの原因を放置すると、便秘に留まらず食欲不振や脱毛症、自傷行為などに発展する可能性があります。
(2)良質なたんぱく質のドッグフードに変える
線維が不足している、穀類などの炭水化物がが多すぎるドッグフードを与えている、もしくはおやつばかり好んで食べるなど、食事に偏りがあると便秘になりやすくなります。少しお値段は高くなりますが、適度な繊維分と、良質なたんぱくを含む、添加物の少ないフードに変えてみましょう。
(3)胃腸に良いもの与える
人間の食料の中にも、犬にとって身体にいいものはあります。しかし、与える量を守り、無塩・無糖のものを選ぶようにしましょう。
・無塩ヨーグルト
毎日、小さなスプーン1杯くらいの少量をエサにかけて食べさせてあげましょう。
あげすぎは下痢になる可能性があります。
・オリーブオイル
お通じがよくなります。
トイプードルの様な小型犬であれば、小さなスプーン4分の1のごく小量で大丈夫です。
・りんご・キャベツ・さつまいも
食物繊維が豊富なので、腸の中の善玉菌を増やしてくれます。
ただ、キャベツは甲状腺の病気を持つ犬には注意が必要なので、愛犬の健康状態を把握しながら与えてください。
(4)たくさん水を飲ませる
アメリカでつくられた「NRC飼育基準」にのっとり、一日の摂取数値と、同じ数値の水分量をもとにすると、トイプードルの適切な水の量は以下の通りになります。また、運動量や気温によっても変動があるので、最低でもこれくらいの量を飲ませてあげましょう。
(5)マッサージ
腸の機能を活性化させるために、マッサージでツボを刺激してあげるのも有効です。- 犬に仰向けになってもらいます。
- おへそより少し下の大腸があるあたりを、、軽くさすってあげてください。
- 円をかくようにしてさすってあげるようにしましょう。
- 円をかくようにした後は、お腹の上から下へ、下から上に優しくマッサージしてあげてください。
5.それでも治らない時は動物病院へ
最も怖い便秘の原因は、消化器系以外の病気です。
オスならば前立腺の肥大、メスならば卵巣腫瘍などといった病気のときに他の臓器が腸を圧迫して便秘を引き起こすのです。
そういった病気は発見が遅れるほど危険なので、はやめに動物病院につれていきましょう。
トイプードルの便秘は一度経験すると癖になってしまうこともあります。
小さな体に何日分ものウンチをため込んでしまうと最悪の場合、動物病院で処置してもらわなければ解消できないこともあるので、便秘が解消されたというだけで安心してしまわないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。便秘と言っても様々な原因がかんがえられること、また、恐ろしい病気のサインかもしれないことがお分かりいただけたでしょうか。
再び便秘にならないようにするためには、飼い主さんと一緒に日常生活のリズムを守り、正しい食生活と散歩を継続して行うことがとても重要です。