しかし目には見えなくても脂分が分泌され、2ヶ月もたつと毛束ができてぼさぼさした印象になってしまいます。
見た目だけではなく、不衛生な状態は皮膚病になるリスクも高めます。
毎回トリミングサロンでプロにシャンプーしてもらうのが理想ですが、費用を考えると少しお財布にダメージがありますよね。
せめて梅雨から夏場だけでも自宅で自分ででいたらいいなぁと思いませんか?
今回は自宅でのシャンプーのコツやポイントをご紹介します。
1.シャンプーをする前にこれだけ準備しよう
- タオル
- ドライヤー
- 犬用シャンプー
- 犬用リンス&トリートメント
- ブラシ&コーム
トイプードルのシャンプーの場合は、それらに加えて、ブラシとコームが必要です。
シャワーの時に暴れてしまう子はリードも用意しましょう。
準備の段階で、シャンプーは水で薄めておきましょう。
シャンプーによっては2倍だったり、5倍だったりと薄める濃度の差があります。
裏のラベルに記載させれている用法どおりにシャンプーをつくります。
お勧めのシャンプーはこちらの記事をご覧ください。
プロも使っている!マルチーズにおすすめのシャンプー5選
2.洗う前にチェックしたいこと
・体調チェック
体力が弱っていたり体調が悪いときにシャンプーをすると風邪をひいてしまうので、万全がチェックしましょう。
予防接種後や投薬後は念のためシャンプーを控えましょう。
・ブラッシングで毛玉やもつれをとる
毛玉やもつれがあると、皮膚までしっかりと洗うことができません。
また、毛が絡まった状態で濡れると、さらに毛玉が硬くなってしまい皮膚によくありません。
必ずシャンプーの前はスリッカーブラシとコームを使い、ブラッシングをしましょう。
耳の付け根、内股、わきの下など擦れるところは毛玉ができやすい場所なので重点的にとかしてあげるといいですよ。
3.シャンプーの手順
(1)Step 1:体全体を濡らす
シャワーのお湯をややぬるめ(36℃~38℃)の温度に設定。シャワーヘッドを皮膚に軽く押しあてて、
おしり→後肢→背中→胸→前肢→顔の順にお湯をかけます。
鼻にお湯が入ると、誤って肺に入ってしまうおそれがあります。
頭部や顔を濡らす際は、片手でマズルを押さえて、顔を上向きにしながら行ってください。
耳は脂分が多い部位なので、毛の根元まで浸透させるようにしっかり濡らします。
全身をしっかり濡らして毛穴を開き、汚れを浮き出させます。
シャンプーの前にしっかり予洗いすることで、泡立ちがよくなります。
念入りにお湯だけで洗いましょう。
ポイント
人間の様にシャワーヘッドを皮膚から離さないことです。
ヘッドはきっちり皮膚につけるようにしてあげましょう。
こうすることで毛の根本までしっかりと水がいきわたります。
(2)Step 2:前足・後足を洗う
まだシャンプーはつけづに、脚のつけ根から汚れやすい足先まで、1本ずつていねいに流します。肉球は汚れがたまりやすいので、指の間までしっかり洗います。
(3)Step 3:おしり・内股を洗う
いよいよャンプーを使っていきます。
まずは、しっぽを持ち上げて、おしりの穴のまわりを軽く泡立てます。
内股は汚れやすい部分なので、特にていねいに洗います。
もしできるようであれば、この時に肛門腺をしぼってあげましょう。
マルチーズの様な小型犬は月に一度肛門腺をしぼってあげないと、お尻から悪臭がしてしまいます。
(4)Step 4:胸・背中を洗う
皮膚を傷つけないように、指の腹を使って体を優しくマッサージするように泡立てていきます。
(5)Step 5:顔まわりを洗う
目に泡が入らないように、指で丁寧に洗います。スキンシップの時にお顔をなでなでする様に洗います。
(6)Step 6:シャンプーを流す
頭→耳→顔→背中→胸→前肢→おなか→おしり→後肢の順に、カラダの高い位置から泡を落としていくような感じでシャンプーを洗い流します。
(7)Step7:水気をとる
タオルで水気をとったら、ドライヤーで乾かします。ここで半乾きだと、細菌がわいたり、毛玉ができてしまいます。
夏だからと自然乾燥したりせず、しっかり乾かしましょう。
ポイント
耳の先など皮膚の薄い部分は、生乾きが原因で皮膚炎になり、炎症がひどくなると皮膚が壊死して欠けてしまうこともあります。
細かい部分ですが、きちんと乾かしましょう。
4.自宅シャンプーはここに注意!
(1)子犬の頃から慣れさせる
まず一つ目に注意する事は、子犬の頃にシャンプーを嫌いになってしまうと成犬になっても嫌いになってシャンプーさせてくれなくなってしまいます。子犬の頃にシャンプーを行う際に、焦って急にお湯を掛けて、恐怖心を与えてしまうとよくありません。
足元からゆっくりとお湯をかけて慣れさせてからシャンプーを始めると良いでしょう。
(2)適度な頻度でシャンプーする
二つ目の注意する事は、過度のシャンプーは控えるという事です。清潔を保つためにと、毎日シャンプーしてあげてしまうと、必要な皮脂まで落としてしまい、皮膚への刺激が強く炎症などの原因になってしまいます。
夏場は月に2回程度、冬場は月に1回程度の頻度で良いでしょう。
(3)無理におさえつけない
3つ目の注意する事は、暴れるからと言っても無理におさえつけないことです。シャンプーを嫌がる子の多くが、シャンプーが嫌というよりも、無理に押さえつけられるのが怖いという子が多いです。
おうちでシャンプーを嫌いになってしまうと、トリミングサロンでも暴れてしまうようになります。
少し洗ったらおやつをあげたりして、シャンプーを我慢するといいことがあると覚えさせましょう。
また、湯船で洗う場合は、足元がつるつると滑るのが怖くて暴れてしあうこともあるので、下にすのこを置いたり、洗い場の方でシャンプーをしましょう。
まとめ
いかがでしたか。愛犬がシャンプーに慣れてくれたら、それほど大変な作業ではありません。
シャンプーを習慣化する方法としては、毎日お散歩から帰ったらお風呂場で足を洗い、おやつを上あげるということを繰り返すと、次第にお風呂場に行くといいことがあると思い、シャンプーが好きになります。
是非ためしてみてください。