マルチーズの鼻の色は季節や体調で変わることがあるのです。
今回はマルチーズの鼻の色が変わる時、体内では何が起こっているのかを解説します。
1.マルチーズの鼻の色は通常何色?
マルチーズを含む白い毛の犬は、元々目や鼻や唇、パットの全てが漆黒であるとされています。
しかし近年漆黒ではない犬もいるため、鼻の色も個性によって異なると考えられます。
2.マルチーズの鼻が急に薄くなった?
マルチーズの鼻の色が急に薄くなることがあります。
その症状は、ウィンターノーズ、もしくはスノーノーズというものです。
冬場に起こりやすく、日照時間が短くなることで鼻の色素が抜け、ピンク色に近くなるのです。
病気ではなく、夏場になり日照時間が長くなれば自然と元の色に戻ります。
また、もう一つの理由として、老化が考えられます。
高齢になると毛の色素が抜けてくる傾向がありますが、鼻も同じく色素が抜ける場合があるのです。
栄養のバランスが悪くなったことが原因で色素が抜けることを除いては、特に問題はないので心配いりません。
3.夏なのに鼻がピンクになってきたら要注意
マルチーズは遺伝的にメラニンの少ない犬種でなので、紫外線に弱いという特徴があります。
夏なのに鼻がピンク色になってきた場合、日光に敏感に過剰反応してしまう、「過敏症」の可能性があります。
この場合、ワンちゃん自身、鼻を痒がったり皮膚が炎症を起こすなどの症状が出てきます。
こういった皮膚症状を放置するのはやはり皮膚によくありませんので、何かしらの紫外線対策が必要になります。
ワンちゃん用の日焼け止めなど使ってみたり、日差しの強い時間帯の外出を控えるなどの対策をとりましょう。
ワンちゃんの日焼けについてはこちらの記事をご覧ください 犬も日焼けをします。短すぎるサマーカットにはご注意を! |
4.どんな症状があれば病気の可能性がある?
・アレルギーや皮膚病にかかっていて、鼻がピンクに見えることもある。
・鼻だけではなく、体全体をチェックしてあげて、かさぶたや炎症がないかチェックをしましょう。
・異常が見つかったら獣医さんに診てもらいましょう。
免疫が怖っている時や高齢のワンちゃんは、天疱瘡(てんぽうそう)の可能性もあります。この時の炎症で鼻がピンクに見えることもあります。
体全体をチェックしてあげて、どこか痒がっていないか、水泡ができたり、かさぶたができていないか見てあげましょう。
また、膿皮症(のうひしょう)という皮膚病にかかっている時も、炎症が起こっていれば鼻の色は赤みがかってきますのでピンク色に見えます。
もともと傷があると炎症を起こしやすいです。
症状としては湿疹が出たり、腫れや脱毛まで起こります。
鼻がピンクになっている時は稀にこういった病気である可能性があることを飼い主さんは知っておきましょう。
まとめ
マルチーズの鼻がピンクになる原因は、一過性のこともありますが、遺伝によるもので、黒く戻らないこともあります。
まれに鼻がピンクになるのと合わせてになるのは、アレルギー反応や感染症の疑いもあるので、様子が少しでもおかしいと感じたら、動物病院に行きましょう。