1.子犬へ与える食事選びのポイント
マルチーズに限らず、子犬と呼ばれる時期は大体生後1年前後と言われています。成長度合いが大きいこの時期は、体の基礎を作るためにはとても大切な時期です。急速に成長する時期なので、成犬と比較すると約2倍の栄養分摂取が必要とも言われている程です。この時期の栄養分が不足してしまうと、骨や筋肉の形成に支障が出てしまう可能性があるため、愛犬の今後を左右する大切な時期と言えます。そこで、ドッグフードなど子犬に与える食事は栄養をしっかり取れるものを選んであげることが必要不可欠です。
与える食事選びのポイントですが、以下の4項目に注意して選んであげることをお勧めします。
- 子犬専用のドッグフード
- 栄養価の高いもの
- 腸への負担がなく、消化に良いもの
- 信頼性が確保されているもの
一口にドッグフードといっても、犬の年齢によって数種類に分けて販売されていることが多いです。子犬専用ドッグフードの場合は、成犬専用ドッグフードと比較して栄養価が高くなっていることが特徴です。先ほど紹介した通り、短い期間で成犬に与える2倍の栄養価を与える必要があるため、必ず子犬専用を選んであげることが必要です。
短い期間で骨や筋肉などをしっかりと形成させるための子犬専用ドッグフードですが、中身としては高タンパク・高カロリーなものになっています。沢山食べて大きくなる時期に、お腹を壊して食欲をなくしてしまっては元も子もないので、腸への負担が少なく消化に良いフードを選んであげると良いです。見極めるポイントは一概には言えませんが、ある程度はドッグフードの値段で質が決まるといっても良いと思います。安価すぎるものは、粗悪な原材料を使用している可能性もあります。
かといって一番高価なドッグフードが愛犬に一番適しているとも限らないので、原料の表記方法や含まれている材料内容をよく検討してから購入することが重要です。コストパフォーマンスに優れた食事を選ぶ基準の一つとして、同じ犬種を買っている知り合いなどに「子犬の頃はどのブランドのフードを与えていましたか?」と聞いてみるのも一つの手です。
ペットショップから迎え入れる場合は、違うドックフードになると食べなくなるなどの可能性もありますので、ペットショップで与えているものと同じものから与え始める事をおすすめします。
2.子犬に適した食事の与え方
子犬である1年の中でも、数週間~数か月ごとに食事の与え方を変える必要があります。
ポイントとしては以下の3点を挙げることができます。
・まずはドッグフードに慣れさせる
・最初はドッグフードをふやかしてから与える
・成長に合わせて食事を与える回数を分ける
生まれてすぐから生後4週頃まではミルクのみで過ごしますが、それ以降は離乳食としてフードと温水を混ぜたものを徐々に与えるようにします。ドッグフードをお湯で15分程度ふやかし、潰して食べやすいように準備してあげます。量としては最初に食べた量を基準に、徐々に増やしていきます。フードに慣れてきたらお湯の量は減らし気味にして、生後90日以降はドライのドッグフードをそのまま与えるようにします。犬のサイズにもよりますが、一度に多くの量を食べられない場合は3回程度に分けて与える必要があります。マルチーズの場合は小型犬に分類されますので、3回に分けても多く食べられない事もあります。可能であれば3回以上に分けて与えるようにしてあげることが求められます。
それでもあまり食べてくれない時は、犬用の粉ミルクを混ぜてあげたり、子犬に与える用の肉缶やササミなどを少しだけ混ぜてから与えると食欲を増進させることができます。これはあくまでも食べてくれない時だけの処置なので、頻繁に与えることは逆効果となります。その食事が癖になってしまうと、ドライフードだけでは食べないというわがままな状態にもなりかねないので、注意が必要です。