1.正しいブラッシングのやり方
毛が細いために絡みやすく、毛玉もできやすいのがマルチーズの特徴のひとつです。ですが毎日怠ることなくブラッシングをしてあげることで、できた毛玉もあっという間にほぐせるようになります。
ブラッシングをすると血行が促進され代謝も良くなるので、健康のためにも丁寧なブラッシングを心がけましょう。
2.正しいシャンプーや乾かし方
まず、スムーズに乾かすことができるように、シャンプーをする前にしっかりとブラッシングやコーミングで毛玉をほぐしておきましょう。シャンプーの流れはこうです。まずシャンプー液を薄め、肛門腺も絞っておきます。
ぬるめのお湯がきちんと全身にかかるように体を塗らし、シャンプー液を体にかけたら、マッサージをするような感じで指の腹で泡立てていきます。
被毛の部分は指だけでなく手のひらも使い、同じ方向に伸ばしていきながら洗ってください。汚れやすい部分(おなか、指、肉球、肛門周り)は特に丁寧に洗う必要があります。
尻尾を洗う時は、毛の流れにそり絡まってしまうと大変なので、気をつけましょう。
耳を洗う時は、毛先に向かうように指の腹を使いながら、伸ばすような感覚で洗ってください。
最後に洗うのは、頭と顔です。洗う時は体に残っている泡を使って洗います。
続いてはすすぎぎに入りますが、シャンプー液が体に残らないように、きちんとすすぐことがポイントになります。
シャンプーをきれいに落としたら、今度は仕上げのリンス、あるいはトリートメントをします。
リンス液をなじませたらすすいで、被毛をよく絞り水分をきったら、犬にも身震いをさせ、さらに水分を飛ばしていきます。
3.乾かす時はどうすればいいの?
体を洗ったあとは、いきなりドライヤーで乾かすのではなく、乾いたタオルを用意し念入りに残っている水分を取り除き、それからドライヤーで乾かしていきます。ドライヤーは使い方によっては被毛を傷める原因になってしまうので、それを避けるために温風は毛の根元部分に当てるようにして、なるべくドライヤーは離して使うようにしましょう。
ドライヤーを近距離で使ってしまうと、熱くなるので犬に負担をかけてしまうだけでなく、毛もうるおいが失われ、せっかくシャンプーをしたのにパサパサになってしまいます。
なので乾かす時にはドライヤーの距離にも注意しながら、ピンブラシを使い早く乾かせるようにしていきましょう。
早く乾かすだけでなく、しっかりと乾かすことも大切です。
もし完全に乾いていないまま終わってしまうと、毛玉ができやすくなったり、さらには皮膚病になってしまうこともあります。
タオルも1枚だけではなく何枚も準備し、しっかりと毛に押し当てるように水分を取っていくと、ドライヤーを使う時間も短くすることができます。
4.長い毛を、きれいにラッピング!
マルチーズの長い毛は魅力のひとつではありますが、食事や排泄をした時に汚れがつきやすいものです。そこで、汚れがついたり毛が切れたりしないように、またマルチーズも快適に過ごせるようにラッピングをしなければなりません。
フルコートを希望していない場合は、口や肛門の周辺以外のフルセットをする必要はなく、毛が絡みにくいゴムで留めるだけでもだいぶすっきりします。
フルセットを一気に覚えるのも大変なので、少しずつ覚えていくとよいでしょう。
まずは頭や口ひげ、お尻、尾からしていきます。
その4ヶ所ができたら、胴から後ろ足もしていき、それもできたらフルセットをしていきます。
このように段取りを決めてしていくと、少しずつ確実にラッピングに慣れていき、短い時間でできるようになっていきます。
分け方と止め加減に気をちけながら、ラッピングをしてあげてください。