愛犬が寒がっているのに気づけないと、免疫が低下し、様々な病気にかかりやすくなってしまいます。
今回は、室内で手軽にできる安全な防寒対策をご紹介していきます。
1.どうしてマルチーズは寒さに弱いの
- 暖かい国で改良されたため、風通しのよい毛の構造になっている。
- 季節によって毛が生え変わらないので、体温調節が苦手。
特にマルチーズは地中海に浮かぶマルタ島という暖かい国で生まれたため、風通しの良いシングルコートという被毛の構造になっています。
したがってマルチーズにとって日本の冬は室内といえど辛いものがあります。
特に子犬や老犬の飼い主さまは、愛犬が寒がっていないか気にかけてあげるようにしましょう。
2.マルチーズにとっての適正温度
- 気温18~22度、湿度40~60%
- 12月~2月は寒さ対策が必要
つまり室内の温度が15度を下回る12~2月は防寒対策をしてあげましょう。
適正温度と湿度についてはこちらをご覧ください 愛犬が快適な生活を送るために!知っておきたい適正湿度 |
3.このサインがでたら愛犬は寒がっているかも!?
犬は寒がると、以下の様な行動をとります。
これらのサインを見逃さないようにしましょう。
- ぶるぶると震える
- 隅の方に体を丸めうずくまる
- 散歩に行きたがらない
- 水を飲む量が減る
- 人のそばによって来たり、暖かい毛布にくるまる
寒さにより水を飲む量が減り、尿が濃くなることで尿路結石症のリスクが高まります。
また、寒さによって免疫が落ちるので様々な疾患にかかりやすくなります。
たかが寒さ、と思っていると愛犬に辛い思いをさせてしまう可能性もあるのです。
4.愛犬の防寒対策4選
ここではより安全に愛犬を温めてあげる方法をご紹介します。飼い主さんのライフスタイルに合わせて、より良いものを選んであげてください。
(1)ペット用ヒーターをつかう
・設定温度は、犬の体温より3~4度低め(34~35度)に。
足下から暖める床暖房やホットカーペットは、冬の暖房法の定番です。犬にとってもありがたい暖房法ですが、低音ヤケドをしないように配慮してあげましょう。
床全体が暖まる場合には、設定温度を低めに設定します。
遠赤外線の輻射熱(ふくしゃねつ)を利用する床暖房の場合、一度からだが暖まると、冷たいところに寝たりして体を冷やしても、体の内部は暖かいままです。
それに犬が気づかずに、さらに床暖房で暖まることを続けると、熱中症になることもあります。
水を近くに置いたり、涼める場所に移動できるような環境づくりも大切です。
<メリット>
風を起こさないので、ほこりやハウスダストが舞い上がりにくく、アレルギー症状を引き起こしにくい。
空気が乾燥しない。
ペットヒーターならば面積が少ないので節電になる
ずっと寝たままだと低温やけどをしたり、熱中症をおこす可能性がある。
(2)暖房
・暖房の室温の設定温度は20℃~25℃
最も手軽で安全性が高い方法ですね。
空気が乾燥するので、水をたくさん置いておくのを忘れずに。
<メリット>
温度を設定しておけば、その温度を維持・管理してくれる。
安全
全暖房器具の中で最もランニングコストが安い
部屋全体を温めるのに適している
<デメリット>
空気を動かすので風が発生する。(風を嫌う犬にはストレス)
ほこりが舞いやすい。
乾燥しやすい。
上層部だけが温まり床が冷える
(3)ゆたんぽ
ゲージの中にゆたんぽを置いておいてあげると、寒さに応じて愛犬が使ってくれます。
やけどをしないようにケースやタオルにくるんであげましょう。
また、おもちゃと間違えて噛みちぎってしまわないような素材のものを選ぶといいですね。
(4)服を着せる
犬に服を着せることは抜け毛予防や、散歩中のけがの予防、そして防寒にもなります。
冬は保温性のある温かいニットやフリース素材などのものを選ぶといいでしょう。
しかし冬の服は静電気が発生し、トイプードルの毛玉ができやすくしてしまうデメリットもあります。
静電気防止スプレーや、こまめなブラッシングを心がけましょう。
ブラッシングスプレー 1,372円
最後に
いかがでしたか。マルチーズは特に寒さに弱い犬種ということがお分かりいただけたでしょうか。
特別な防寒対策ではないですが、愛犬の様子を見ながら使ってあげるタイミングも大切です。
愛犬が出す「寒いよ」のサインを見逃さないようにしましょう。