【トイプードルのお悩み】食欲がなさそうな時の理由と対処法

愛犬家なら誰でも、急に我が子が餌を食べなくなったら焦りますよね。
トイプードルが食欲不振に陥る原因はいくつかありますが、それらを正しく把握して対処しないとますます餌を食べなくなってしまう恐れがあるのです。
そこで、トイプードルの食欲がなくなる理由とその対処法についてまとめてみました。

1.トイプードルが食欲がない理由とは?

(1)まがまま

トイプードルに限らず犬が食欲をなくすのは、実はそれほど珍しいことではありません。
明らかに体調が悪そうに見えない場合は、犬のわがままである可能性があります。
犬は知能が高いため、飼い主がおやつを多く与えていたり高級な餌を結構な頻度で与えていると、普通の餌を食べなくとも後でそれらの餌が食べられると勘違いしてしまいます。
これが常習化すると、日常的に普段の食事を取らなくなってしまうのです。

(2)食べなかった餌を出しっぱなしにしている

また、食事が終わった後食べ残しをそのままにしておく行為も食欲不振や、ダラダラ食べの原因につながっています。
犬は本来、目の前にある食べ物すべてを食べようとする習性がありますが、餌を出しっぱなしにしていると「いつでも食べられるんだ」と思い、食事に集中しなくなります。
その結果、食事が終わっていなくても遊んでしまったり寝てしまい、食欲不振のような状態に見えてしまうのです。

(3)生活環境の変化によるストレス

犬も人間同様に、生活環境が変われば大きなストレスを感じます。
環境に慣れるまで警戒して食べなくなってしまうのです。
食器が変わった。いつもと違う人があげた。引っ越したなど、いつもと違う要因はなかったでしょうか。
心当たりがある場合は、犬の警戒がほぐれるまで見守ってあげましょう。

(4)ヒート期間(発情期)

不妊去勢手術を受けていない個体に限りますが、発情期を迎えるとその期間にぐっと食欲が落ちる子がいます。
これらの問題は、その環境に慣れたり期間が過ぎれば改善するのでそれほど過度に心配する必要はありません。
しかし、あまりにも長期に渡って食欲がない状態が続いているようであれば、病気の可能性が考えられるので注意が必要です。

(5)加齢によるもの

犬も年を取ると食が細くなったり、食欲にムラがでます。
また、加齢とともに、味覚や嗅覚が低下して嗜好が変化することもあります。
老犬が食べないな、今間での餌に少しづつ新しいフードを混ぜるようにしましょう。
コラーゲン、グルコサミン、コンドロイチンなどの栄養を加えた、良質で消化吸収がよい肉たんぱく質のごはんを、適量試してみてください。

しかしただの加齢と思っていても病気の可能性もあります。
食欲が減ったら病院に健康診断してもらうといいですね。

(6)病気

犬が本当に体調が悪くて餌を食べないパターンもあります。
この場合は、餌を食べないだけでなく、病気による様々な症状が見られることが多いので、よく注意して観察しましょう。
ぐったりしていたり、苦しそうに息をしていたり、食べた物を吐いたりして、食欲不振以外の症状が現れている場合は、明らかに体調がよくない状態ですので、すぐにかかりつけの獣医さんに見てもらいましょう。
危険なケースもあるので、いつも通院している病院が空いていない場合は、夜間病院などに相談するといいでしょう。

特に消化器官系の疾患や呼吸器の疾患、感染症による食欲低下は、下痢や嘔吐、咳などの症状もみられます。
犬の元気がなく、餌を食べない場合は病院で治療を受ける必要があります。また、病気でなくても何かを誤飲したりすると、同じように餌を食べないことがあります。


2.餌を食べてもらうための対策は?


(1)餌を変えてみる


わがままや生活環境の変化で食欲がないと言っても、やはり毎日適度な量を与えないと不安になりますよね。
そんなときは、ペットフードの選び方と与え方を工夫しましょう。
「もしかしたら、普段の食事に飽きているのかも」と感じる人は、いつもと違うタイプの餌を与えてみてください。
特にウェットタイプは匂いが強く、嗅覚で餌の良し悪しを判断する犬にとっては嗜好性が高いのが特徴です。
その反面、ドライタイプと違い柔らかいタイプの餌は歯周病や虫歯、歯肉炎など歯の健康に影響を与える可能性が高いということも考慮しなくてはなりません。
もしそのタイプの餌を気に入って食欲が戻っても、ドライタイプと併用する形で与えるのが好ましいでしょう。
もしくは、毎日歯磨きをしてあげるなどして健康面には一層気を使うようにしましょう。

ペットフードの選び方と同じくらいに重要なのが、その与え方です。
もし餌を変えることに抵抗があるという人は、いつものペットフードを軽くレンジで温めたり、野菜や違う種類の餌を混ぜたりするなど少し工夫して与えてみましょう。
人間が料理にアレンジを加えるように、犬の飽きを改善するにも餌を普段と違った形で出してあげると、食べてくれることもあります。
しかし、こうしてアレンジを加えて出す場合は混ぜ込んだ他の食材だけではなく、普段の餌もしっかり食べさせるようすることが大切です。
これらの対処法を試しても効果がないという人は、2、3日は我慢して同じ餌を出し続けてみてください。
犬も生き物なので、お腹が空けば本能で餌を食べ始めます。
また、犬は水だけで2、3日は何の影響もなく生活ができるので、途中でかわいそうと思ってもわがまま解消のために根気強く待ちましょう。
さらに、餌を食べ残したら置いておかずにすぐに引っ込めるようにすると、決まった時間にきちんと食事をとるようになるでしょう。

ドッグフードのアレンジレシピはこちらもご覧ください。
犬の食欲がないみたい、、食欲減退時に工夫するフードのアレンジ!オススメ6品♪

(2)ストレスの原因をとりのぞく

飼い主からすると大したことのない些細なことが、犬にとってはストレスの原因かもしれません。
近所で工事が始まった。家族が出張に行った。散歩が少ないなど。
なかなかすぐに改善するのは難しいかもしれませんが、可能なかぎり原因を取り除き、よく見てあげましょう。

(3)動物病院に行く


食欲不振が長引いたり、ぐったりしたり、嘔吐や下痢をした場合は病気や誤食の可能性があります。
獣医さんに看てもらいましょう。
その際に、以下のことを伝えられると診療の参考になります。


獣医師さんが、より正確な判断ができるように、こちらの箇条書きにしたことは伝えられるようにしておきましょう。
『家族の誰かに変化がなかったか』を動物病院で話すの?と疑問に思われるかもしれませんが、ストレスでの食欲不振の場合、お父さんが出張に行っている、赤ちゃんが生まれた等の家族の環境の変化がかかわってくる場合があります。

3.自分で判断せずに、動物病院へ!

ペットフードを変えたり、与え方を工夫しても全く食欲が戻らないというときは、一度動物病院で診てもらいましょう。
上記でも挙げたように、食欲不振の原因には病気という可能性も考えられます。
トイプードルが食欲不振に陥る原因となる病気として考えられるのは、主に「風邪」、「フィラリア症」、「気管支炎」、「出血性胃腸炎」、「低血糖症」などです。
フィラリア症とは、蚊が媒介した寄生虫が犬の心臓や肺などに入り込み体調不良を引き起こす、犬がかかりやすい代表的な病気です。
症状としては、元気がない、咳、嘔吐・吐血などが見られます。
低血糖症とは、主にトイプードルの子犬がかかりやすい病気です。
寝たきりになったり、臓器に異常をきたす恐れがあります。

愛犬が食欲不振になったら、健康診断のタイミングだと思って念のため動物病院を受診しましょう。
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