綺麗にかわいくしてもらうのはプロに頼むのが一番ですが、簡単に整えるくらいならば、自宅でやってみるのも一つの手です。
例えば、肛門周辺・足の裏・耳・目の周囲のくらいはセルフカットできるといいですよね。
ヨークシャテリアのカットのポイントを解説します。
1.カットを始める前にお手入れをしよう
トリミングというとカットばかりを連想してしまいますが、実はトリミングはグルーミングという被毛のお手入れの一部なのです。
そしてトリミングは『プラッキング(死毛抜き)』『クリッピング(バリカンなどによる毛刈り)』『カッティング(ハサミなどによるコートカット)』といった、様々な工程の総称でもあります。
下準備ふくめ、段階を踏むことで、綺麗にカットをすることができます。
ですから、セルフトリミングをキレイに仕上げたいなら
シャンプー→ブラッシング→耳掃除→肛門腺絞りなどを行い、毛の調子を整えてから作業に取りかかりましょう。
とくにプラッキング(死毛抜き)は重要です。
アンダーコートの死毛を取り除いてからでないと作業がしづらいですし、サラサラした美しいコートに仕上がりません。
お手入れについてはこちらの記事をご覧ください
ヨークシャー・テリアにシャンプーをしてあげよう!
トイプードルへのブラッシングはとても大切!皮膚病予防にも効果あり?
マルチーズ、耳の掃除はどうやってするの?―耳の構造と掃除方法―
2.用意する道具
スリッカーブラシ
バリカン
コーム・すきバサミ・ハサミ
工作用のハサミだと毛を犬の毛を切るのには扱いづらいので、ペット用のものをそろえることをおすすめします。
3.どこでトリミングするのか
まずは場所や道具の準備をします。
場所選びのポイントは次の2つです。
(1)毛や爪が散らばっても掃除のしやすい場所
下にレジャーシートや新聞紙を敷くのもいいですね。(2)犬の集中力が持続しやすいよう、家族の出入りが少ない静かな場所
人が沢山いたり、窓の外に気が散ると、ハサミを扱うので危険です。落ち着ける場所を選びましょう。
(3)少し高めの場所に犬を乗せる
床だと犬が走り回ってしまいます。作業しやすい様に犬を小さなテーブルや台に乗せることをおすすめします。
4.足の裏からカットをしよう
まずは足の裏の毛からはじめてみましょう。
足裏の毛のカットは、はさみもしくはバリカンを使用します。
足裏の毛をコームでかき出すのですが、足裏の場合のポイントは、指と指の間に挟まっている毛もきちんとかき出すことです。
はさみを使用する場合は、肉球にかかった毛先部分だけをカットします。
バリカンの場合も同じように、肉球にかかる毛先部分をカットします。
全体的にはバリカンでカットし、長く伸びている一部分だけをはさみでカットすると綺麗にカットしやすいです。
5.お尻の毛の切り方
お尻の毛が伸びてしまうと、ウンチが毛にくっ付いてしまったりと不衛生な状態になりやすくなるため、お尻の毛が伸びてきて肛門にかかってしまっているような場合には、部分的なカットが必要です。
お尻の毛のカットも、足裏同様に、はさみもしくはバリカンのどちらを使用しても構いません。
尻尾をしっかりと上に持ち上げて、肛門まわりの毛をコームでとかします。
そして肛門にかかっている部分の毛を、はさみの場合はすきばさみでカットします。
バリカンで切ってもよいです。
6.目のまわりのカットのポイント
目のまわりの毛は、伸びすぎてしまうと目に入ってしまったり、目にかかってしまったりするので、長くなってしまっている場合には、部分的にカットしてあげましょう。
顎を下からつまみ、顔の動きを止めます。
そして目のまわりの毛をコームでかき出してから、目にかかってしまう長い部分だけをカットします。
すきばさみか、小さいハサミでカットするのがおすすめです。
まとめ
ヨーキーのカットスタイルは色々ありますので、ネットで探して好きなスタイルを探しておくのも良いかと思います。顔まわりの毛、特に頭の上の毛の量は少ないので、ここを切り過ぎないように注意しましょう。
耳はギリギリのところで三角に切ると可愛くなります。
ハサミは、下の刃を指で押さえて上の刃だけを動かしましょう。
両方動かすと毛がまばらになりやすいですので注意が必要です。