飼いやすい犬の種類を知りたい!サイズ別おすすめ犬種

犬を飼いたいと思っている人は、犬の種類の多さに呆然とするかもしれません。犬のサイズを考えただけでも、小型、中型、大型と大きく3つに分類されます。そこで、各サイズごとの代表的な10種類の犬種の特徴や性格などについて解説します。

■小型

小型犬の種類と特徴について解説します。

①トイプードル


プードルの犬種は数種類ありますが、日本で一番人気のプードルと言えば小型犬のトイプードルです。大きさは24cm~28cmで体重も3㎏前後となります。大変頭が良く、好奇心も強いと言われています。優雅な見た目とは違い、高い運動能力を誇ります。ルーツは猟犬のため、散歩の他にも充分な運動をさせてあげて下さい。

②チワワ

small chihuahua puppy is resting at home

チワワの理想体重は1.5~3㎏と言われる程の超小型犬です。何と言っても可愛らしい目が印象的ですが、性格も明るく陽気で、飼い主さんに深い愛情を注いでくれます。無駄吠えも、防衛意識が強くなると増える場合がありますから注意しましょう。勇敢な性格なので、ドッグランなどで大きな犬にも挑むことがありますから目を離さないで下さい。

③ポメラニアン


理想体重が1.8~2.3kgのポメラニアンは、とってもフレンドリーな性格です。好奇心も旺盛で、学習能力も高いことから、初心者でも飼いやすいと言われています。豪華なダブルコートが魅力ですが、抜け毛をそのままにしておくと皮膚病になってしまうこともあります。予防のためにもブラッシングなど、こまめなお手入れをしてあげましょう。

④ヨークシャーテリア


「動く宝石」とも言われるヨークシャーテリアは、その細く絹のような毛並みが美しいことでも知られています。体重は3.1kgまでとされる小型犬ですが、性格は「テリア気質」で負けん気が強く、いつもエネルギッシュに行動する一方、飼い主さんには深い信頼を示してくれるのです。体温調整が難しく、特に寒い時期は細かい注意が必要となります。

⑤ミニチャアダックス

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短足胴長の体型が特徴のミニチャアダックスは、短い毛のスムースと柔らかく長い毛を持ったロング、硬毛で長い毛のワイアーの大きく3種類に分かれます。性格は、狩猟犬らしく活発で好奇心旺盛にも係らず、順応性が高く飼い主の言うことを良く聞き、しつけもしやすい様です。長い胴体のため太り過ぎると椎間板ヘルニアになってしまう場合もあるので、体重管理に気を付けてあげて下さい。

⑥シーズー


シーズーは、まるい目やぺちゃんこな鼻が愛嬌があって愛される小型犬です。大きさは標準が26.7cm以下。遊びが大好きで、とても人懐っこい性格は、飼い主さんだけでなく家族全員に気を配るなど思慮深い一面があります。がっしりした体つきなので、しっかり運動させないと太ってしまいますから、注意しましょう。

⑦パグ

Funny pug

「不細工なのに可愛い」とも言われるパグは、頭でっかちでシワシワの顔が特徴的です。性格も陽気で社交的ですが頑固な一面もあります。賢い犬種ではないので、しつけは根気よく愛情を持って続けなくてはいけません。病原菌に弱いので、感染症に気を配り、免疫力を上げるために適度な運動を心がけて下さい。

⑧ミニチュアシュナウザー


まるで仙人のような風貌のミニチュアシュナウザー。勇猛で好奇心も強く賢いと言われています。警戒心も強いので、番犬としての役割もきちんと果たしてくれます。ただし人懐っこく寂しがり屋なので、お留守番は苦手です。一人暮らしの方が飼うのは難しいかも知れません。

⑨ボストンテリア


顔がブルドッグ、性格とスタイルはテリアと言われるボストンテリアは、タキシードを着たようなイメージがあります。性格は優しくて穏やかで無駄吠えも少ないので、小さな子供のいる家庭でも安心して飼うことのできる犬の種類の一つです。アトピー性皮膚炎になりやすいので、皮膚の状態を定期的にチェックしてあげましょう。

⑩チン


チン(狆)は日本原産種の小型愛玩犬です。全体的に毛が長く丸く大きな目が特徴で雄は25cm、雌はそれより少し小さいとされています。賢くて活発、大人しく飼い主にも従順な性格は、家庭犬として申し分ありません。長毛種ではありますが、下毛がないので抜け毛も少なくお手入れも簡単で、飼いやすい犬と言えるでしょう。


■中型

中型犬の種類と特徴について解説します。

①ビーグル

beautiful beagle girl dog with red collar isolated on white background. copy space.

スヌーピーのモデルとも言われるビーグルは、愛嬌たっぷりの犬です。もともとは狩猟犬だったので筋肉質ですが、好奇心旺盛で人懐っこく自由遊びや冒険も大好き。ただし無駄吠えは多く、その声も大きいのでしっかりとしたしつけが必要です。また運動不足は肥満や欲求不満に繋がりますから、きちんと毎日行いましょう。

②ブルドッグ

Photo collage of English Bulldog studio shot on white background

一見強面のブルドッグですが、その性格はおっとりしていて見た目とのギャップが魅力と言われています。愛情深く、飼い主さんへの忠誠心もあります。運動は得意でないので、散歩も苦手ですが、ブルドッグは肥満になりやすいので適度な運動はさせなくてはいけません。ただし体温調節も下手なので、運動する時間帯には気を配る必要があります。

③フレンチブルドッグ


フレンチブルドッグは、コウモリのような大きな耳と四角い頭が特徴的な犬です。顔はブルドッグに似ていますが、動きは機敏で自由な雰囲気があります。家族と一緒に過ごすのが大好きで、甘えん坊な性格なので年配の方に好まれる傾向にあります。運動は好きなので、1日1回動きやすい時間帯に30分位の屋外散歩が出来ると良いでしょう。

④ウェルシュコーギー


コーギーは、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークとウェルシュ・コーギー・カーディガンの2種類に分かれますが、実は別の犬種です。ただし、どちらも牧畜犬として働き、長い間人間と共に暮らしてきました。ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、性格は朗らかで頭も良いけれど、牧畜犬特有の噛癖があるのでしつけに注意が必要と言われてます。
ウェルシュ・コーギー・カーディガンは、ペンブロークに比べると大人しい性格です。こちらも見知らぬ人には吠える傾向が強いので、しつけもしっかりする必要があります。どちらのコーギーも、初心者が飼いやすいとは言えないようです。運動量が多いし、抜け毛も少なくありません。何と言っても牧畜犬なので人を見るところがありますから、初心者は避けた方が無難でしょう。

⑤シャーペイ

chinese shar pei standing isolated on white background

シャーペイは大きい頭と短吻で、目も耳も小さく首は太くしっかりしています。外観的な特徴としては、肩や頭部に大きなたるみがあることです。落ち着いた性格で感情を表に出すことはあまりありません。十分に体力があり、できれば1回30分程度の散歩を日に2回行うようにしてください。

⑥スピッツ

Spitz dog in the greensward

スピッツは、真っ白い長い被毛と立ち耳、アーモンド形の目が特徴的で尻尾はくるりと前方に巻いています。性格は警戒心が強く好奇心が旺盛ですが、やたらと無駄吠えする場合があります。活発に動き回ることが好きで、1回30分程度の散歩をできれば日に2回行ってあげましょう。

⑦コッカースパニエル


コッカースパニエルは、アメリカンとイングリッシュの2種類に分かれます、元は猟犬であり体は筋肉質でがっちりしています。長く垂れ下がった耳が特徴的で、アメリカンはイングリッシュに比べて被毛が厚いことが両者の違いを際立たせています。性格は、人なつっこくて明るく、好奇心が旺盛です。太りやすいので日に1時間程度の散歩が必須です。

⑧スタンダードダックス


スタンダードダックスは、何と言っても短足胴長の体型と垂れた耳が特徴的です。物おじせず明るい性格で、好奇心が旺盛で負けず嫌いなところがあります。日に1時間程度の散歩をしてあげてください。

⑨ボーダーコリー


ボーダー・コリーは、大きめの中型犬で体はがっちりしていて、耐久力があります。頭がよく洞察力があり、自分の判断で動くことができると言われています。体力があり、それに見合った運動を与えないと飼い主に対しても不機嫌になることがあります。

⑩バセンジー

Basenji dog on grass outdoor. Basenji Kongo Terrier Dog. The Basenji is a breed of hunting dog

バセンジーは、筋肉質で足が長く先がとがった立ち耳とアーモンド形の瞳が特徴的です。落ち着いた性格で、飼い主や家族に対しては深い愛情を示します。人に媚びず性格が猫のようだと言われることもあります。運動量は豊富で、1回1時間程度の散歩を日に2回以上させてあげてください。


■大型

大型犬の種類と特徴について解説します。

①アイリッシュセッター

Dog breed Irish Red setter plays the winter walk

アイリッシュセッターは、骨格はスリムですがしっかりした筋肉がついています。長い首と垂れた耳が特徴的です。性格は陽気で感受性が強く、もともと猟犬として活躍したことがあるためか精神的な強さを備えています。体力旺盛で、日に1時間程度の散歩では満足しないほどです。

②アフガンハウンド


アフガンハウンドは、長毛種で脚力が強くかなりの速さで走ることができます。猟犬として活躍したことがあり、ときに飼い主への服従を拒むことがあるため頭が悪いと思われがちですが、自らの判断で猟場で動き回り獲物を追い詰めることがあるとされています。人に媚びることが少ないためか猫のような性格の犬だと言われることがあるとされています。
運動量が豊富で、1回1時間~2時間の散歩と30分程度の全力疾走ができれば満足すると言われています。

③オールドイングリッシュシープドッグ


オールドイングリッシュシープドッグは、お尻が肩より張っていてシルエットが洋梨のような体型が特徴的です。性格は陽気さの中にも穏やかさが表われていてやんちゃな面もあり、人によく懐くため番犬には不向きだと言われています。毎日の散歩は欠かせず、1回1~2時間の散歩を日に2回以上行うのが望ましいとされるほど運動量が豊富です。

④グレートピレニーズ


グレートピレニーズは、巨体の割に敏捷で、骨格はがっちりしていて垂れ耳であることが特徴的です。おっとりした性格ですが、狩り場では、洞察力があり自分の判断で動くことができると言われています。長毛種であるため、日々のブラッシングが欠かせません。

⑤ゴールデンレトリバー


ゴールデンレトリバーは、体型はバランスが取れており、アーモンド型の瞳と垂れ耳が特徴的です。穏やかな性格で、賢くて人間に対してはフレンドリーに接してきます。長毛種で、月に2回程度のシャンプーと週に数回のブラッシングが欠かせません。また、散歩も1回1時間程度で日に2回は必要とされています。

⑥シベリアンハスキー


シベリアンハスキーは、骨格がしっかりしていて筋肉もがっしりと張っています。フレンドリーかつ前向きで明るい性格で、責任感が強いと言われていますが、攻撃性が低く番犬向きではないと言われています。体力が旺盛で、日に1~2時間以上の散歩や運動が必要だとされています。

⑦シェパード


シェパードは、筋肉質で立ち耳が特徴の犬種です。落ち着いた性格で、服従心、責任感が強く飼い主や家族に対する愛情深さがあります。頭がよく、飼い主がある目的を持って飼育しようとするとその狙いを察して行動するようになり、飼い主との強い信頼関係を構築しやすい犬種と言えます。

⑧セントバーナード

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セントバーナードは、がっしりした骨格と垂れ耳が特徴的です。おっとりしていてやさしく温和で辛抱強い性格で、責任感が強くときに頑固になることがあります。もともと寒い地域が原産であるため、高温多湿の日本の風土で暮らすのは難しいため、室温が管理された環境での飼育が望ましいと考えられます。

⑨ダルメシアン

Dalmatian dog running across meadow in summer

ダルメシアンは、ディズニー映画の「101匹ワンちゃん」のモデルになった犬種で、白地に黒い斑点が無数に点在している毛並みが特徴的です。飼い主や家族に対してはフレンドリーですが、元来、人見知りで警戒心が強い犬種です。運動量が豊富で、走ることが好きなため、日に1~2時間の散歩が必要です。

⑩チャウチャウ


チャウチャウは、青黒い舌と首のまわりのライオンのようなタテガミが特徴的です。冷静な性格で警戒心が強いと言われています。飼い主への服従心は薄く、ときに飼い主の指示さえ拒むことがあるため、根気よくしつけや訓練を行う必要があります。


■まとめ

犬を飼いたいと思っている人は、その動機も目的も様々に異なるかも知れませんが、生き物を飼うということはそれなりに覚悟が必要になってきます。飽きたからと言って、途中で飼育を放棄することは許されない行為であることは言うまでもありません。ですから、飼うに当たっては犬の性格や特徴、飼育しやすいかどうかなどを慎重に考慮して、本当に飼いたいと思う犬を真剣に探し求める必要があります。
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