夏になると、虫よけとして蚊取り線香を使われるご家庭は多いのではないでしょうか。
蚊から感染する病気もあるので、蚊よけはペットの健康を保つためには大事
しかし犬には健康被害がないのか、気になるところですよね。
今回は蚊取り線香の成分から、どのような影響があるのかを解説していきます。
1.犬に蚊取り線香は使えるの?
- 蚊取り線香は人間・犬を含む哺乳類には無害です。
- 何ら中のアレルギーを持っている子は注意が必要。
夏になると蚊取り線香を使う家庭も少なくありません。
蚊取り線香の種類や正しい使い方次第でわんちゃんを飼っている家庭でも使うことができます。
蚊取り線香の成分には「除虫菊」という花から分泌される天然成分ピレトリンと合成化合物ピレスロイドが使われている種類があります。
ピレストリンやピレスロイドは、蚊をやっつけるのに必要な成分です。
この2つの成分は基本的に、人間や犬など哺乳類には害が無いとされています。
メーカーもペットは大丈夫という方向がありますし、成分に毒性ははいっていないので、ほぼ無害です。
しかし、直接煙を吸うなどしてアレルギー反応を起こす可能性が無いとは断言できない部分もありますので、使う場合注意が必要になります。
2.犬の蚊取り線香アレルギー!?
- 食物・金属アレルギーを持つ子は、注意する
- シーズーやペキニーズ、パグなどの呼吸器系が弱い短頭種は、煙を近くで吸わせない 蚊取り線香に含まれる「ピレトリン」や「ピレスロイド」が
人間でも稀に、蚊取り線香を炊くと喉がイガイガしたり、頭痛やめまいを起こす人は、軽度のアレルギー反応をおこしているといえます。
私達よりずっと体の小さい犬や猫が、同じようにアレルギー反応を起こす可能性もゼロではありません。
金属や食べ物など、元々なんらかのアレルギーを持っているデリケートな子や、シーズーやペキニーズ、パグなどの短頭種は呼吸器系が弱いため、特に注意が必要です。
蚊取り線香を使ったときに、体調に変化はないかよく観察してあげましょう。
3.人にも犬にも安全な使い方
- 部屋の窓やドアを開けて使用する
- 1~2時間おきに窓を開けて換気する
- 犬のゲージ近くでの使用を避け、隣の部屋や廊下、ベランダなどで使用する
風通しのいい場所で使いましょう。
室内で夜通し使う場合はミストタイプの煙や火を使わない電気で使用するものをおすすめします。
4.犬が蚊取り線香を誤飲・誤食してしまったら・・・
- 口の中にヤケドをおっていないか確認
- 嘔吐、よだれを垂らす、ぐったりした様子などを見せたら動物病院へつれていく
もし、わんちゃんが蚊取り線香を食べてしまったら心配になりますよね。
食べた量が少量の場合はひとまず様子を見ましょう。
フンと一緒に出てくる場合が多いので慌てる必要はありません。
ですが、火が付いた蚊取り線香を食べた場合は、口の中を火傷していないか確認してあげてください。
大量に食べた場合は、中毒を起こす可能性が高く対処が必要になります。
犬にとって危険とされる、玉ねぎやチョコレートを食べた時と似た中毒症状を起こします。
嘔吐を繰り返したり、ぐったりとなったら特に危険な状態なので、速やかに動物病院に連れて行きましょう。
動物病院に連れていく際は、食べてしまった蚊取り線香の種類がわかるようなパッケージなどを持参してください。
家の近くの動物病院を探すには、ペットライフが便利です。
5.犬用の蚊取り線香は何が違うの?
売られている蚊取り線香の中には、犬用の物も多くあります。
人間用と犬用にはそんなに差はありませんが、一番の違いは扱っている機関が異なることです。
ペット用蚊取り線香 | 農林水産省 |
人間用蚊取り線香 | 厚生労働省 |
犬を含むペット用は農水省所管の「動物用医薬部外品」、人間用は厚生省所管の「医薬部外品」扱いになっています。
犬用はわんちゃんのために作られているので、害を及ぼすことはありません。
人間用より長く持続効果が出るように作られている蚊取り線香もあります。
天然由来の成分から作られているものもあり、より安全になっています。
しかし、人間用にも天然由来のものがあり、使われている成分はほぼ同じなので、人間用をわんちゃんがいるところで使っても問題はありません。
まとめ
結果、わんちゃんがいる家でも蚊取り線香を使用できます。
アレルギーを持っているわんちゃんは別として、使用方法をしっかり守っていれば問題なく使えます。
犬用の蚊取り線香も多く売られているので安全ですよ。特に、天然由来の成分で作られている蚊取り線香は安心です。
人間と一緒で、わんちゃんも蚊に刺されると痒くなります。
毛が生えてないところは刺されやすいです。
蚊はフィラリアなどの病気を運んでも来るので、気を付けなければなりません。
そのため蚊取り線香を使用するのが一番いい方法だとも言えます。しっかり使用方法を守り、わんちゃんを蚊から守ってあげてください。もちろん、フィラリア予防の対策も行ってくださいね。