【獣医師監修】【保存版】愛犬と楽しくお散歩するためにはワクチン接種としつけが大切!!ワクチンの種類と接種の時期と回数について

【獣医師監修】【保存版】愛犬と楽しくお散歩するためにはワクチン接種としつけが大切!!ワクチンの種類と接種の時期と回数について

わんちゃんとの楽しいお散歩の為に、きちんと準備して安心して外出できるようにしましょう。ワクチン接種やお散歩の際の注意する事など、重要な基本事項をまとめてみました。

(1)ワクチンの種類と接種時期

ワクチンは、二つの種類に大別できます。

コアワクチン

感染の結果死に繋がる可能性が高い、人獣共通感染症である、広く流行し多くの動物に被害を及ぼす、これらの内一つでも当てはまり、危険度が高いもので全ての犬が接種しなければなりません。対象となる病気はわんちゃんでは「犬ジステンパー、犬パルボウイルス感染症、犬伝染性肝炎、狂犬病」です。

ノンコアワクチン

地理的要因や飼育環境、伝染病の流行状況によって有効性が変化するため、接種するかしないか選択出来るものです。主な対象となる病気は「レプトスピラ病やパラインフルエンザウイルス感染症」等です。

なかでも狂犬病は「狂犬病予防法」という法律により毎年の接種が義務付けされています。狂犬病以外のコアワクチンとノンコアワクチンを合わせた物を混合ワクチンといい、「6種」「8種」といった数字は単純にそのワクチンが防げる病気の種類となります。狂犬病と違い混合ワクチンの接種や種類は飼い主の任意によります。犬の健康状態や犬種、住んでいる場所の環境等を考慮して選択する必要があります。

では、ワクチンの接種時期はいつ頃が良いのでしょうか。

生まれて間もない子犬と、ある程度成長した成犬ではワクチンの種類や接種時期が変わってきます。成犬を家に迎える際には、それまでにどのようなワクチンを接種してきたのかを必ず確認してください。

子犬の場合、初めてのワクチンを接種した時期によって、その後の回数や時期が変わります。生まれた子犬は母犬から初乳に含まれる抗体を譲り受けます。これを移行抗体と言います。しかし、この抗体は個体差がありますが42日から150日で消滅してしまいます。そこで最も早く抗体が消滅する場合を考慮して、一回目のワクチンを接種します。

基本的には、
  • 1回目=生後6~8週後
  • 2回目=1回目の1月後
  • 3回目=2回目の更に1月後
というタイミングで接種することが多いです。ですが3回目の接種に関しては、必要か不要か獣医師によって考え方の違いがありますので、かかりつけの獣医師とよく確認し、話し合って決めると良いでしょう。

接種するワクチンの種類は、感染病の流行状況や生活環境(旅行に連れて行く、ドッグランなどで他の犬と触れ合う機会があるなど)により変わってきますので、かかりつけの獣医師と相談の上、決めていくと良いでしょう。

(2)散歩デビューに向けて

可愛いわんちゃんとの初めてのお散歩、飼い主さんにとっても待ち遠しいものだと思います。しかし、お散歩デビューのタイミングに関しては、人によって考えはマチマチなようです。子犬の社会性を優先し、早めにお散歩を始めるという人。子犬の健康・安全を考え、全てのワクチン接種を終えてから始めると言う人。どちらの意見もなるほど、と頷いてしまう理由がきちんとあり、どちらが正しいとは言いづらいです。

ですが、もしもワクチン接種前にお散歩デビューする場合は、かかりつけの獣医さんに相談しどういう事に注意すべきか等、きちんと教えてもらってからにした方が良いと思われます。獣医さんによっても意見の違いがあると思われますが、場合によってはワクチン接種後にするよう勧められるかもしれません。命にも関わることですから専門家の意見をきちんと聞いて、わんちゃんにとって一番良いと思う判断をするのが大切です。

お散歩デビューのタイミングが決まったら、それまでに準備しておくことがあります。

わんちゃんにとっては、初めて家の中以外の世界に出るのです。見たことのないもの、聞いたことのない音にびっくりしてしまうかもしれません。 それらを考慮しておかなければ交通量が多い場所・人が多い場所では、思わぬ事故にも繋がりかねません。

初めてのお散歩が楽しく安全に出来るよう、事前の準備は大切です。 家の中で大きな音に慣れさせておく、家の庭の中を少しずつ歩かせる、お客さんを呼んで家族以外の人とも接しておく等、ゆっくりとお散歩デビューに向けて準備しておきましょう。

(3)散歩のしつけ方法

まずはしつけと難しく考えず、練習をするという感覚で散歩は楽しいと覚えさせると良いと思います。

飼い主が主導で歩く

犬に引っ張られるままに人間が後からついていく、というのではいけません。飼い主が先導して歩くようにしましょう。ただ、人間が無理にリードを引っ張るのは危険ですので、無理に引っ張り返すのではなくその場に立ち止まり、それ以上ワンちゃんに引っ張らせないようにすると良いでしょう。基本的には、「まて」「おすわり」「おいで」という動作をきちんと覚えていれば、色々なトラブルにも対処できます。車や人、他の犬に吠え掛かかる子、すぐに興奮しやすい子、引っ張り癖のある子などは、日頃から「待て」や「おすわり」をきちんと覚えさせ、いざという時にも指示に従えるようしつけをしておくと対処しやすいです。

拾い食いをさせない

もう一つ気を付けておくのが、拾い食いをさせないことです。落ちているものを口に入れてしまうのは、とても危険ですので早いうちから癖にならないよう止めさせましょう。

まとめ

安全なお散歩をわんちゃんと一緒に楽しむために、大変ではありますが一つ一つきちんと準備しておくことが大事です。ワクチン接種する、しつけをするという事は、起こりうる危険を回避しわんちゃんの命を守る事に繋がります。マナーを守って、安全に愛犬とのお散歩を楽しんでください。
監修獣医師 加藤 由生子

酪農学園大学獣医学科卒業
その後獣医中医師の資格を取得。2017年に動物鍼灸治療を中心とするペットサロンBEANSを開院。中医学という選択肢がペットにもあるを広めて行きたいです。

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