しつけで直せる!犬の無駄吠えを減らす4つの方法とは

1.犬の無駄吠えを減らす4つの方法とは

それぞれのお宅で飼われている犬がどんな状況で無駄吠えをするのかは千差万別ですが、飼い主が犬という生き物の本質を理解し、4つの対処方法を実践することで、無駄吠えを減らすことは可能です。
無駄吠えを減らすための対処方法その1「犬にわがままな行動をさせない」です。
犬は本来群れで生活する動物であり、縦社会の集団で生きる本能を持っています。
そのためわがままな行動を許すと犬は自分が集団のリーダーだと思い込み、無駄吠えへと繋がってしまうのです。

続いて対処方法その2「飼い主の指示に従わせ、立場を理解させる」です。
縦社会で生きる本能を持つ犬には、誰がこの群れのリーダーであるかを理解させることが重要となります。
飼い主が群れのリーダーで、飼い主の次に偉いのが飼い主の家族で、そして犬は最も地位が低いのだと理解させることで、犬はわがままな行動を取らなくなるでしょう。

飼い主がリーダーだと犬に自覚させたあとは、対処方法その3「犬を不安や恐怖から守る」に移ります。
犬は種類によって狩猟本能や番犬としての性質を持つため、基本的に警戒心が強いと言えるでしょう。
ゆえに雷や花火、インターホン、テレビの音などに不安や恐怖を感じ、吠えてしまうことがあります。
飼い主はこういった犬の性質を理解し、犬に対して雷やインターホンは怖いものではないんだ、リーダーである自分がいるから怖がらなくていいんだ、と安心感を与えてあげるように心がけましょう。

最後の対処方法その4「犬に人間の世界を教える」です。
犬に家の中の生活ばかり送らせていると見識が狭くなり、多くのものに不安や恐怖を抱くようになりがちです。
そうした状況を防ぐために犬を幼い頃から積極的に外に連れ出し、人間の世界というものを教え、慣れさせてあげましょう。
人間の世界は不思議な音や匂いに溢れているものだと知ることで、犬の不安や恐怖が和らぎます。

2.ガミガミ言わず低い声が効果的

犬の無駄吠えやその他の問題行動のしつけをする時、大きい声で怒鳴ったり甲高い声で接したりするのは逆効果となる場合があります。
効果的なのは、低く落ち着いた声と真剣な表情で犬に語りかけることです。
低い声は犬にとって威嚇や怒りの感情を現す際に用いるものなので、リーダーである飼い主が低い声で語りかけることで、犬は飼い主が怒っていることと、自分が叱られていることに気づくでしょう。

ポイントは、普段犬と接する時に使わないような声と表情でしつけることです。
毎回なるべく同じトーンで叱ってやることで、より効果は増すでしょう。
そして犬が無駄吠えやその他の問題行動を改めた時は、それが正しいことだと理解させるために撫でて褒めてあげましょう。

3.褒めることでも無駄吠えのしつけは可能

上記で示したとおり、褒めてあげることで犬はどのような行動が正しいかを学習します。
例えば無駄吠えの癖がある犬がなにかの拍子に吠え始めた際、飼い主は犬が鳴きやむまでじっと待ち、吠えるのをやめたら少し過剰なくらい褒めてあげましょう。
そうすることで犬は無駄吠えをしないことが正しいことで、褒められる行為なのだと理解します。

ただし注意が必要なのが、犬がトイレに行きたかったりなにかしらの異常を感じたりして吠えている場合の対応です。
これは無駄吠えではなく飼い主へのメッセージなのですが、飼い主がそれに気づかず鳴きやむたびに褒めると、犬は異常を伝えることを間違いだと思ってしまい、大きなストレスを抱えてしまうケースも起こりえます。

4.そもそも犬は何故無駄吠えをするの?

実は無駄吠えとは人間側の都合でそう呼んでいるにすぎず、犬には犬なりに吠える理由があり、決して無駄に吠えているわけではありません。
仮に散歩の途中で犬が見知らぬ人に吠えたとします。
それは自分がリーダーだと思っている犬が、敵を威嚇するために吠えているという場合が考えらるでしょう。
要するに犬はリーダーである自分が飼い主を守ってやらなければならないという責任感から吠えているわけです。

このように無駄吠えには自己防衛であったり仲間を守るためであったり、縄張りの主張であったり飼い主に対する訴えであったりなど、犬なりの行動理由があるということを、飼い主側がきちんとわかってあげる必要があるでしょう。
そのうえで犬に主従関係を理解させ、「飼い主が守ってくれるから自分は吠えなくていい」「飼い主が怒っていないのだから自分も警戒しなくていい」というように学習させてあげることが重要だと言えます。

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