犬の拾い食いは危険!原因は?拾い食いを今すぐ止めさせる方法&予防策

散歩中の愛犬の拾い食いにお困りの方もいるのではないでしょうか。狩猟本能があり、好奇心が旺盛な犬にとっては道路や床に落ちているものや動くものは大変魅力的です。

しかし、拾い食いのせいでお腹を壊すことや、口の中や体内を怪我することで、手術を行わなくてはならないといった事態も発生しています。毒物などを口にしてしまい、最悪の場合は死に至るといった事例も発生しています。

何とかしてやめさせたい拾い食いですが、しつけが難しい癖の一つでもあります。今回はそんな「犬の拾い食い」について紹介します。

■1.犬が拾い食いする原因とは

なぜ犬は拾い食いをしてしまうのでしょうか。「狩猟本能」という面もありますが、その他に大きく分けて以下のような2つの理由が考えられます。

① 人間より胃腸が丈夫なのでお腹を壊さないから

人間が拾い食いをしないのはなぜでしょうか。いくつか理由はあると思いますが、第一に「お腹を壊すから」ではないでしょうか。落ちているものは腐っている危険性もありますし、毒が入っている可能性もあります。それらを口にすることは「胃腸を壊すこと」つまり、健康を損なうことに繋がるため、拾って食べることはありませんよね。

しかし、野生動物として暮らしてきた犬は人間よりも胃腸が丈夫にできています。そんな犬にとっては「拾って食べること=胃腸を壊すこと」に直結しないのです。つまり、拾い食いが犬にとっては致命的な行動ではないため、本能でも問題なく拾い食いをしてしまうのです。

② 拾い食い=悪い事、という認識がないから

1つ目の「お腹を壊さない」という視点から、そもそも拾い食い自体が犬にとって「悪い事」だという認識がありません。犬にとっても本能で感じ取れるような「悪い事」であれば、拾い食いという行動はしないはずです。むしろ、場合によっては拾い食いで美味しいものを食べることができたといった「喜び」を感じた経験があれば、犬にとって拾い食い自体は「嬉しいこと、やめられないこと」になってしまうのです。

■2.道端にはタバコやガラスなど危険なものが落ちている

道端には犬が自分では危険物だと判断できないようなものも数多く落ちています。例えば道端で誤飲されるものの代表として「タバコ」があります。においがついているタバコは犬が口にしやすいのです。また、このタバコを口にしてしまった場合に怖いのが「タバコ中毒」です。

タバコ中毒になってしまうと「震え」「嘔吐」「下痢」の症状が発生し、重度の場合は「呼吸困難」「血尿」「血便」といった症状が発生します。小型犬の場合は少量のタバコでも致死量に達するといわれており、大変危険なものであることが分かります。タバコが浸かっていた水は更に危険です。

他にも食べ物のにおいがついたガラスやプラスチックの容器も犬が口にする危険があります。これらは割れた破片などで怪我をする恐れもあり、タバコと同様に道端に落ちているものの中でも注意が必要です。

■3.今すぐ犬に拾い食いを止めさせるには

犬が拾い食いをする理由と、その危険性についてご理解いただけたかと思いますが、それではどうやって拾い食いをやめさせたらいいのでしょうか。

それは犬にとって「拾い食いをすること=不快なもの」、「拾い食いをしないこと=嬉しいこと」だと認識させることだといわれています。犬が拾い食いが「不快なもの」だと認識できれば、すでに拾い食いが習慣になってしまっている犬でもやめさせることができます。

同時に拾い食いをしなかったことでご褒美がもらえると「拾い食いをしないこと」が犬にとっては「喜び」に代わるため、物が落ちていても拾い食いをしないといった選択をするようになります。

根気のいるしつけではありますが、命の危険には代えられませんので、拾い食いはやめさせられるように次の方法を基にしつけを行ってみてください。

① リードで合図

散歩中に犬が何かをくわえようとしたら「リードを引く」といった合図を送ります。リードを引くことで犬が動けなくなると、犬は飼い主にアイコンタクトでうかがいを立ててきます。このタイミングでごほうびを与えましょう。「リードが引かれたらうかがいを立てる」ことをしつけます。

この合図を覚えたら、飼い主がリードを引けばいかなる時も飼い主へアイコンタクトを送り、動きを止めることが出来ます。拾い食いをする前に飼い主が拾い食いを防いであげることが可能になります。

② コマンドで合図

①と似ているしつけ方として、「コマンド」を用いたしつけ方です。

拾い食いしそうなものが落ちているのを見つけたタイミングで、飼い主が「待て」や「NO」などのコマンドで動きを止める合図を出します。これらのコマンドを実行したらごほうびを与えることで、リードを引くのと同様に拾い食いを事前に止めることができます。

①と違って言葉のみのコマンドになるため、まずは①で物理的動作でのしつけができるようになってからチャレンジしてもいいかもしれません。

③ 我慢できたらごほうび

①、②でも記載したように「拾い食いをしなかった場合」にごほうびを与えることで、犬が合図を覚え、コマンドを実行するようになります。大事なのは叱ってしつけをするよりも「できたことを褒める」というしつけ方をすることで、犬にとって「拾い食いをしないこと」を喜びにつなげてあげることです。

④ 口を開けるしつけをする

拾い食いをする前に阻止ができなかった場合など、万が一落ちているものを口にしてしまった場合の対処法として「口を開ける」しつけを普段から訓練しておくことも重要です。

このしつけでは「飼い主が犬の口に手を入れて取り出す」のではなく「犬の口を開け、犬自身に吐き出させる」ことになります。犬が拾い食いをしたら、すぐに犬の上口をにぎり「出せ」や「離せ」と言いながら犬に口の中のものを吐き出させます。上口をつかむことで、犬は噛むことが出来ずに口の中のものを吐き出します。

吐き出したタイミングでしっかりと褒めてあげましょう。このタイミングで褒めることで「出せ」「離せ」といったコマンドを覚えていきます。このしつけができると、拾い食いに限らず犬が噛みついた際やおもちゃを加えたままの際に対象物から離すことが出来ます。

■4.小型犬ほど要注意

拾い食いで特に怖いのが、タバコによるタバコ中毒や農薬や毒物による身体への影響です。特に身体の小さな小型犬ほど、少しの拾い食いが死に直結する可能性も高くなります。農薬がまかれていない枯葉や道端の草でも寄生虫がいる場合や細菌に感染する恐れがありますので、特に影響が大きな小型犬については、道端に落ちているものすべてに注意を払うようにしてください。

■まとめ

一度癖になると、なかなかやめさせることが難しい「拾い食い」ですが、根気よくしつけることで必ずやめさせることが出来ます。特に命に関わる事柄でもあるので、拾い食いの癖がある場合は早急にしつけを行うようにしましょう。

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