1.おすわりを覚えると事故防止にも役立つ
おすわりは犬のしつけの基本です。これができるようになると、事故や問題行動を防ぐのに役立ちます。
たとえば信号待ちのときにおすわりができていると、突然道路に飛び出したりするのを防ぐことができます。また、散歩中に他の犬や人に飛びかかったり吠えたりしたときに、「おすわり!」の一言でやめさせることができます。
2.おすわりの簡単な教え方
(1)まずごほうびを用意します。大好きなおやつやお気に入りのおもちゃがよいでしょう。
(2)ごほうびを犬の鼻先に持っていき、ほしがったらごほうびを犬の頭より高く、真上よりやや後方に上げます。そうすると犬はごほうびを目で追いますが、そのときに自然にお尻が下がり、おすわりの姿勢になります。
(3)ここまでできたら、ほめてごほうびを与えます。
(4)これを何度か繰り返し、すわったらごほうびがもらえるということを覚えさせます。
(5)次に2の手順で腰を落とそうとした瞬間に「おすわり!」と言い、完全にすわったらごほうびを与えます。動作と言葉を結びつけるのです。
(6)5まで完璧にできるようになったら、「おすわり!」と言っただけですわるようになるまで練習します。
「おすわり!」のあと偶然にでもすわることができたら、ほめてごほうびを与えます。
うまくできないようなら、また2~5の手順にもどりましょう。
最終的に、ごほうびがなくても場所が変わってもおすわりできるようになるまで練習します。
まとめ
犬の集中力はそれほど長く続かないので、1回につき10分程度の練習にとどめておきましょう。また、指示の言葉は「おすわり!」のほかに「すわれ!」や英語の「Sit!」などがありますが、家族でバラバラの言葉を使わないよう、必ず統一しておくことが大切です。