犬を散歩する際は必ずリードをすることが、各自治体の条例で飼い主に義務付けられています。
しかしあまりにも種類がありすぎて迷ってしまいますよね。
ここではリードの種類やお散歩のしつけをご紹介します。
1.知ってる?リードの種類
犬を飼い始めたらまず用意するのがリードです。
リードとはいわゆる首輪をつなぐ紐の部分のことです。
犬のリードは大きく分けて3種類あります。
ひとつずつの特徴を解説していきます。
(1)スタンダートリード
- メリット:急に飛び出しても止められるので事故がおこりずらい。耐久性がある
- デメリット:伸び縮みができないので、距離が必要なトレーニングには向いていない。
- 最適なシーン:普段のお散歩。愛犬をつないでおくシーン。
最もスタンダードなタイプのリードで、お散歩初心者のマルチーズにはこのタイプが良いでしょう。
スタンダードリードは、50~180センチ前後の長さで、皮製・ナイロン製・ロープや布製など様々な素材で出来たリードです。
持ち手の部分はループ状になっており、もう一方はナスカンが取り付けられていて、首輪やリードに繋げるようになっています。
犬の大きさに合った太さや、強度、長さのものを選び、正しく使えばとても使いやすい基本的なリードです。
一本持っておくべきリ―ドと言えるでしょう。
(2)フレキシブルリード(収縮性リード)
- メリット:伸び縮みができ、散歩やしつけなどシーンに合わせて長さの調節できる。
- デメリット:ロックの判断が遅れると、他の犬に飛び掛かるなどの事故になることもある。伸びる時に摩擦で飼い主さんがケガをすることも。
- 最適なシーン:散歩、公園など。
こちらは伸び縮みし、長さが自由に調節出来るタイプのリードです。
小型犬がよくこのリードでお散歩しているのを見かけます。
このリードの一番の特徴で利点は、伸び縮みすることですが、逆にそれが一番の欠点ともなり得ます。
ロックが解除されるとだいたい3~5メートル伸びますので、大変危険です。
犬は、興味のあるものを見つけると、突然走り出したり、道に飛び出したりします。
それは普段きちんとしつけをされていても、おとなしくても絶対大丈夫とは言い切れません。
その行動によって車や自転車と接触する交通事故に遭ってしまったり、歩行者やお散歩中の犬にぶつかったり咬みつかれることもあるかも知れません。
犬が全力で走り出してからリードをロックしても間に合いません。
様々な危険をはらんでいるということを理解した上で使用して下さい。
徹底的に飼い主のそばに付いて歩ける訓練が出来ている場合にのみ、使用するのが無難でしょう。
しかしその特性上、危険なので道路での使用には適していません。
(3)トレーニングリード
- メリット:紐が10~30mと長く、「まて、おいで、とってこい」のしつけができる。
- デメリット:長さが調節できない。長すぎるため、散歩には向かない。
- 最適なシーン:充分な広さのある公園、ドッグランなど。
トレーニングリードは、通常の散歩ではなく、ドッグトレーナーなどが広い場所でしつけなどの訓練に使用するロングリードです。
十分な広さのある屋外の公園などで、トレーニングをする際に使います。
ボールやフリスビーなど、犬用のおもちゃを投げて持って来させたり、遠い所からの指示で、飼い主の指示に従って来させる「おいで」の訓練など、トレーニングに距離が必要だが、自由に離せない時に必要なリードです。
元々それほど強度がしっかりと作られていないので、犬をどこかに繋いでおいたり、普段のお散歩には適していません。きちんと使い分けましょう。
2.どれを使えばいいの?
それぞれにメリット・デメリットがあるので、愛犬とお出かけするシーンによって使い分けると良いでしょう。普段のお散歩→スタンダートリード
しつけ初心者のお散歩→スタンダートリード
お店の前など愛犬をつないで待たせたい時→スタンダートリード
公園→フレキシブルリード・トレーニングリード
しつけ上級者のお散歩→フレキシブルリード
ドッグラン→トレーニングリード
大きな公園での訓練→フレキシブルリード
3.安全なお散歩のために身に着けたいリーダーウォーク
リーダーウォークとは、飼い主さんが主導権を持って犬を散歩させることです。
犬が自由に歩き回るのではなく、飼い主から付かず離れず、一定の距離を保って寄り添い歩きます。
リードを引っ張るのではなく、軽くたるんでいる状態がベストです。
150cm以下のスタンダートリードが扱いやすいでしょう。
(1)リーダーウォークの基本
リーダーウォークのしつけは、以下のことを意識しましょう。- 犬が飼い主さんの左側を歩く
- 歩く時は犬が飼い主さんよりも前に出ない
- 犬が左側を位置を保ったまま、飼い主さんの合わせて移動する
- 飼い主さんが止まると犬は飼い主さんの隣で座る
- 飼い主さんが歩き出すと犬も歩きだす
(2)トレーニングの仕方
<STEP 1>リードをたるませた状態で、犬を左横につけ、寄り添うように歩かせます。
常にその状態を保つように歩きます。
<STEP 2>
犬が自分よりも前に行こうとしたり、歩くのをごねたら、すぐにターンをします。
右回りと左回りを上手に使い分けましょう。
ターンのコツは、弧を描くようにゆるやかに回るのではなく、クルっと180°振り返るように回ることです。
左足を軸にして回るイメージです。
犬が横や前にいても、お構いなしに回ります。
軽くぶつかるくらいで回るのがコツです。
弧を描くように大きく回ると、人が犬を避けていることになり、犬が前に出てしまうのがなかなか治まりません。
犬にぶつかるように回ることで、犬は飼い主さんの動きに注意するようになり、前にも出なくなります。
・犬をコントロールしたい時は、リードを強引に引っ張らずに、ちょんちょんと軽く引っ張る。
・Uターンする時はあえて犬の方を見ないで、無言でUターンします。
この時にアイコンタクトをしたり、声をかけるとUターンすることが遊びだと勘違いしてしまうからです。
・リーダーウォークを覚えるのに1ヶ月以上かかる子もいます。
その子にペースに合わせてスキンシップを取りながら、忍耐強く続けましょう。
さいごに
いかがでしょうか。それぞれのリードの種類と、使い分けるポイントを解説しました。
リーダーウォークを身に着ければ、フレキシブルリードでも安心してお散歩をすることができます。
道の「歩き方」も練習させてあげましょう。
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