ココナッツオイルで愛犬の皮膚病対策をしよう!

1.ココナッツオイルにはどのような効果成分があるの?

 

ココナッツオイルやアマニアブラなどが健康と美容に高い効果を発揮するということで大人気です。朝食に野菜にかけてそのまま食べるという人も増えてきました。人間の体にこうしたオイルはとても大切なものですが、実は犬にとっても健康と美容を維持するのに役立つのです。特に、この中でもココナッツオイルが非常に高い効果があります。それではココナッツオイルにはどのような効果成分が含まれているのでしょうか。そのあたりについて詳細に紹介していきます。

ココナッツオイルはほぼ9割以上が飽和脂肪から構成されています。この飽和脂肪には2種類の不飽和脂肪酸も含まれます。1つはモノ不飽和脂肪酸であり、もう1つは多価不飽和脂肪酸です。いずれもごく少量しか入っていません。ココナッツオイルの飽和脂肪のほとんとは中鎖脂肪酸トリグリセリドです。通称MCTと呼ばれているものです。MCTの主成分はラウリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸などです。不飽和脂肪酸、MCT以外に2%のリノール酸と6%のオレイン酸などでココナッツオイルの飽和脂肪を構成しています。

 

構成成分を見てみると明らかなようにほぼMCTが主成分なので、MCTの効果がココナッツオイルの主な効果ということになります。このMCTは体内に代謝されると次のような効果を発揮します。たとえば、身体のエネルギーになりますので運動能力を促進させる働きがあります。また、肥満体型の人に対してはダイエット効果があります。脂肪燃焼作用だけでなく体重が減量させる作用が高いです。さらに、新陳代謝を促進させて美容効果を高めてくれます。これらの効果は人間も犬も等しく得られます。

ココナッツオイルはこうした効果だけでなく犬特有の問題も予防してくれる効能があります。その1つが皮膚や毛に関する問題です。ココナッツオイルは犬の皮膚や毛のケアをしてくれますので、摂取してから毛艶が良くなったりしますし、皮膚も炎症が治まったりします。冬の時期は乾燥しやすい時期なので、静電気でチリやホコリが毛に絡みこんでしまいます。これが皮膚の炎症を引き起こしてしまうこともあります。そのため、冬の季節には皮膚と毛のケアを特にする必要があります。ココナッツオイルを摂取すればこうした問題は解決されます。もちろん、こまめに換気したりエアコンで湿度を一定にしておくことも大切なことです。また、ココナッツオイルはアレルギー反応を抑制してくれます。アレルギーで困っている愛犬にもココナッツオイルは味方になってくれます。

ちなみに、フィッシュ・オイルなどのオイルも有名でサプリメントタイプも販売されています。これもDHAEPAなどの成分が含有されていますので、血液をサラサラにしてくれます。

 

2.ココナッツオイルを上手に与えるには? 


ココナッツオイルの利用法としては塗るのがおすすめです。これは愛犬の肉球を中心に塗りこんでいってあげましょう。多くつけすぎるとベタベタになりますので、少量だけを取って塗ります。塗った後に犬が舐めないようにしっかりと様子を見ておきましょう。5分もすれば肉球にしっかりと浸透します。浸透した後は自由にさせてやるといいです。肉球に塗った後は匂いに釣られて自分の足を舐めますが、そうして摂取するのも効果があります。塗るタイミングとしては散歩に出かけて帰ってきた直後が最適です。散歩をすると肉球にダメージがありますので、それを取り除くためにも直後に塗るのがいいです。

また、舐めさせる方法もおすすめです。ココナッツオイルを舐めさせるときには適切な量があります。愛犬の体重が5キロ程度であれば、与える量はティースプーン12杯分が1日あたりの量になります。これで犬が摂取するのに必要な分量を与えることができます。

病気をしている犬にもココナッツオイルを塗ることは効果的です。たとえば、甲状腺機能低下症という病気があります。これはホルモンの病気の1種ですが、人間にも犬にも発症します。この病気になると免疫機能が低下して免疫力が落ちます。簡単に言ってしまえば病気になりやすくなる病気です。口のふちを見てみると口角炎になっていることがしばしばです。ココナッツオイルを口角に塗ってあげましょう。菌が繁殖することを防止してくれます。塗り薬を塗ってしまうと犬が舐める可能性がありますので、有害物質が全く含まれていないココナッツオイルが最適です。

老犬はカサカサの皮膚になりやすいです。特に肘と首の下あたりです。その部分ニコオナッツオイルを塗りこんでパックしてあげましょう。塗った後は服を着せて犬が舐めないようにしましょう。浸透したら服を脱がせて自由にさせてあげるといいです。老犬の場合には、カサカサの肌だと湿疹が同時に出ることもあります。上記の部位でブツブツ状態になっていれば、そこにココナッツオイルを塗りましょう。時間はかかっても必ず改善されます。

 

3.ココナッツオイルの効果とは?

 

ココナッツオイルは定期的に愛犬に与えると体の部位ごとにその効果が如実に現れてきます。それをここでは具体的に紹介していきましょう。

まずは皮膚に関する効果です。犬はいろいろな皮膚に関する病気を発症します。たとえば、アトピー性皮膚炎、ノミダニアレルギー、皮膚炎などが代表的なものです。これら以外にも軽い症状であれば、皮膚のかゆみや皮膚のアレルギーなどもあります。こうした愛犬の皮膚の悩みを解決してくれる効果がココナッツオイルにはあります。ココナッツオイルを摂取することで皮膚の健康を維持してくれます。皮膚だけでなく毛艶も良くなりますし、犬独特の体臭も抑制されます。ちなみに、傷口の消毒作用もありますので、怪我をしたときに少し傷口に塗ってあげるのもいいです。

また、消化器官に関する効果も挙げられます。犬の消化器官は決して強いものではありません。これは犬種に限らずどの犬にも当てはまることです。ココナッツオイルはこの消化機能を改善向上させて、栄養素の吸収を促してくれます。それによって大腸炎や消化系の病気の予防や治療になります。さらには、犬の免疫機能を高めてくれる効果も持っています。免疫力が高まりますので、ウイルスによる感染症や病気の予防において大きな力を発揮してくれます。

まとめ


 
どのような家庭においても人間の健康に有用なものは犬にも使ってみようという傾向があります。犬にも同様の効果があるのかきちんと調べてから犬にも与えるべきですが、ココナッツオイルは犬に絶大な効能を発揮してくれます。健康を維持するのに直接肉球に塗ったり、舐めさせたりするだけでいいです。非常に簡単です。散歩から帰ってきたときに肉球に塗ってあげるといいでしょう。すぐに浸透します。 

具体的な効果としては皮膚と消化器官の改善が挙げられます。皮膚炎、皮膚アレルギー、大腸炎、消化器系の病気全般を治療してくれます。特に、老犬や幼い子犬にはしっかりとココナッツオイルを与えてあげましょう。老犬は体のあらゆる機能が衰えていますし、子犬はまだ未発達の段階です。可愛い愛犬のためにも面倒くさがらずにケアしてあげましょう。ドッグフードにココナッツイルを入れてあげると、食欲を促進させる匂いを発しますので、愛犬も喜ぶこと間違いありません。ただし、適切な量は守りましょう。

 

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