ヨークシャーテリアとの暮らしで気をつけること5点

ヨークシャテリアの性格や、かかりやすい病気などを事前に知っておきましょう。 生活の中のちょっとした工夫や準備で病気の予防になりますし、しつけもスムーズにいくようになります。 愛犬といい関係でいるための5つのポイントをご紹介します。

1.ヨークシャテリアの性格

お料理するヨークシャーテリア
  • 活発
  • 遊び好き
  • 勇敢で冒険好き
  • 負けん気が強い
  • 頑固
ヨークシャテリアはとても小柄ですが動くことが大好きです。 散歩だけでなく、定期的にめいいっぱい運動することが出来る機会を設けてあげましょう。 甘えん坊な性格もあるため、人間に甘えたり子供と一緒に遊ぶのが上手です。 しかし逆に一人でいるのは苦手なため長時間の留守番などはストレスとなってしまいます。 また、ヨークシャテリアには可愛く甘えん坊の半面、とても頑固という一面があるため、きちんとしたしつけが必要になります。 とても賢い犬なので、段階を踏んで教えてあげれば様々なことを覚えてくれます。

2.ヨークシャテリアの被毛

リボンをつけたヨークシャーテリア
  • 生涯のうち7回毛の色が変わる
  • こまめなブラッシングが必要
ヨークシャテリアの大きな魅力はその美しい被毛です。 子犬の時から徐々に色が変化していきます。 黒色から成犬になるにつれてゴールドやシルバーといったシルクを思わせる光沢を出すようになります。 しかし、この美しい光沢を維持するには日々の丁寧なブラッシングが不可欠です。 この美しい容貌からは想像しにくいですが、もともとは害獣駆除のために活躍していた狩猟犬であるため、頑固でその気の強さがヨークシャテリアの特徴でもあります。

3.ヨークシャテリアの飼い方のポイント5選

(1)季節に合わせた温度管理をしてあげる

ダブルコートの犬種・シングルコートの犬種
  • 犬が快適に感じる環境は気温18~22度、湿度40%~60%
  • ヨークシャテリアは暑いのも寒いのも苦手
ヨークシャテリアの被毛はシングルコートという季節による毛の生え代わりがない種類のため、温度調節が苦手な犬種です。 ですから一年を通して温度管理をしてあげる必要があります。 湿度が低すぎても高すぎても、犬にとってもあまり好ましい環境ではありません。 夏場はエアコンや除湿器で室内を涼しく、湿度を防ぎましょう。 湿度が高いとダニや耳の病気のリスクを高めてしまいます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。 愛犬が快適な生活を送るために!知っておきたい適正湿度
冬場は暖房や、ペットヒーターを使って室内を暖かくしてあげましょう。 お散歩のときはフリースやダウン素材の暖かい服を着せてあげるのを忘れずに。

(2)フローリング床の対策をする

犬の床材
  • ツルツル滑る床は、ヨークシャテリアの足腰に負担をかける
  • 階段や床に滑り止めを敷きましょう
ヨークシャテリアを飼う際に気をつけたい点は床の素材です。 ヨークシャテリアの様な小型犬は、膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)になりやすいので、注意しましょう。 フローリング素材は、人間にとっては歩きやすくても、爪のある犬にとってはスケートリンクの様に滑りやすく、足腰に負担をかけてしまいます。 滑り止めマットやカーペットなどをひく等、滑り防止をしてあげることが必要です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。 知らなきゃマズい!フローリングから愛犬の足腰を守るためにしてあげられること

(3)ゲージやサークルで飼おう

ゴールデンレトリバーの仔犬 ゲージ・サークルを使うメリット
  • 犬にも安心出来る自分の居場所(ゲージ)がある事で精神的に落ち着く
  • しつけがしやすくなる
  • お留守番させやすくなる
犬も自宅に慣れれば、飼い主と一緒のベッドで眠ったりするイメージから、特に要らないのでは? と思う人も多いのですが、人間でもパーソナルスペース、つまり他人に入られたくない、自分だけの空間(リラックスして安心して生活を送る上で必要なスペース)は必要不可欠であるのと同じで、犬にも安心出来る自分の居場所(ハウス)がある事で精神的に落ち着く傾向が見られます。 自分のテリトリーでリラックスして眠ることが出来るのはもちろんのこと、囲われたスペースに入っていることで自分が守られているという安堵感を得ることが出来るため自然と落ち着いた性格になっていくのです。 つまり、ゲージの準備は必須と考えて良いでしょう。 初めて自宅に迎い入れる段階で、定位置に設置出来るよう、予め用意しておきましょう。 また、愛犬にゲージを与えることで得られる大きなメリットとして、しつけがしやすくなるという点があります。 特にこれから子犬を迎える飼い主さんは、ハウスを用意するか否かが今後のしつけを左右する重要なポイントになることを忘れてはいけません。 なぜなら、ハウスがない犬は必然的に飼い主さんと同じ行動範囲で生活することになるため、結果的に「自分は飼い主さんと対等なポジション」と勘違いし、従いづらくなってしまうからです。 その“同じ行動範囲での生活”を積み重ねることにより、場合によっては「自分は飼い主さんよりも上位」と勘違いさせてしまうケースだってあるのです。 愛犬のリラックスのためにも、しつけのためにもケージを使うことをお勧めします。

(4)短くても散歩を毎日しましょう

お散歩するヨークシャーテリア
  • 10~15分の短い時間でも、愛犬とお散歩をしましょう。
  • 理想は朝晩2回
  • 雨の日はお家の中で遊んであげましょう。
ヨークシャテリアはもともと狩猟犬だっただけに、とても好奇心が強く活発ではありますが、散歩の時間や距離は他の犬種よりも短めでOKです。 一日に10分から15分ほどで十分です。 できるなら一日に二回散歩にいけると理想的です。 人間よりも低い位置にいるペット達はアスファルトの熱の影響を受けたり、足裏を火傷してしまうこともあるので夏場は熱い時間帯は避けるようにしましょう。 真夏は朝夕といった、人間にとっても気持ちいいと感じることのできる時間帯に散歩をするように心がけましょう。 また、雨が続いてなかなかお散歩に行けない時は、室内でボール遊びや引っ張り合いっこをすることで、運動不足とストレスを解消してあげるのがいいですね。
室内での遊びの紹介はこちらをご覧ください。 外出できない日が続く梅雨の季節、室内でできる愛犬のストレス発散法って何?

(5)しつけのコツ

お手をするヨークシャーテリア
  • 主従関係をしっかり認識させましょう。
  • 愛犬が指示をして実行できたら、すばやく褒める。
  • 叱った時は、やめさせた後すぐに褒める。だらだら叱らない。
ヨークシャテリアは気が強く頑固な性格なので、根気強くしつけていく必要があります。 ポイントは常に飼い主がリーダーシップを取ることです。 愛犬の要求に応えつづけ甘えさせるのではなく、こちらから指示を与えて褒めるという関係が望ましいです。 そのためにはたとえ遊んでいる時間であっても、気づいた時にきちんとルールをひとつずつ教えてあげる必要があります。

まとめ

ヨークシャテリアは他の犬に比べて体のケアを多く必要とする種類です。 そのため、子犬の頃からしつけの一環としてコミュニケーションを取りながら体に触られることに慣れさせておくことで、ブラッシングや歯ブラシなどのケアを行う時も嫌がることがなくなります。 また、 ヨーキーは非常に頭の良い犬といわれていますが、頭が良いことで逆に相手を良く観察して人によって態度を変えるといった特徴もみられます。 そのため、しつけを行った際にこちらの支持にちゃんと従うことができたらしっかりと褒めてあげることが大切です。 褒めてあげることで飼い主に褒められたいという気持ちでより一層頑張って覚えようとしてくれます。 そんな健気な姿をみたら可愛さが増してしまいますね。 接し方のポイントをおさえて、ヨークシャテリアとの絆を深めていきましょう。
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