【獣医師監修】トリーツを上手に活用出来ていますか?トリーツの正しい使い方

ワンちゃんと暮らす飼い主さんなら、トリーツをご存知だと思いますが、トリーツ=おやつと思われている方も多いかと思います。 トリーツはご褒美を示しており、おやつだけではなく、ワンちゃんの好きなおもちゃや褒めることもトリーツのひとつに含まれます。

しつけやトレーニングを効果的に進めるためには、トリーツは重要なアイテムとなりますが、扱い方を間違えてしまうと意味がありません。トリーツの正しい使い方を理解してワンちゃんとの素敵な関係を築いていきましょう。

1.トリーツってなに?

トリーツ=ご褒美

トリーツとは楽しみや喜び、とてもいいものなどを表しています。ワンちゃんにとってのトリーツは「特別なおやつ」や「褒められるときに出てくる」と印象づいたものとなります。

2.トリーツは何を使えばいい?

トリーツはご褒美として与えるものなので、ワンちゃんが喜ぶものであれば大丈夫です。 おやつやフードを利用する場合には、カロリーや使われている素材などを確認しましょう。

おもちゃを齧る麦之助(ミニチュアシュナウザー)

3.おやつやフードをトリーツにする場合の適量について

トレーニングの際にはやはりおやつやフードをトリーツにするという方法が、スムーズです。さて、一度に与えるトリーツの量についてですが、ごく少量で大丈夫です。数ミリ角に切ったトリーツをトレーニングをする際に1粒ずつ与えてみましょう。

あくまでもご褒美として与えるため、毎日の食事に影響が出ないようにしてください。 トレーニングの効率をあげるには犬にとってうれしいもの、喜んでくれるものをあげることが大切です。

4.トリーツの正しい使い方

トレーニングの指示(コマンド)が上手にできたらトリーツを与えて十分に褒めてあげてください。 初めてのしつけや難しいことができたときは多めに 23個あげても良いでしょう。 褒めることが重要で、犬は褒められることで成長します。 反対に叱って指示に従わせることは逆効果です。犬が怯えて飼い主さんに恐怖心を持ってしまいます。

たまにトリーツそのものを変えてあげるのも良いでしょう。犬がトリーツに飽きてしまったり、味を覚えてドッグフードに反応しなくなったりしてしまいます。

5.トリーツの注意点

(1)タイミングをずらさない!

きちんとお座りや待てができたときすぐにトリーツを与えてください。コマンドを出して、ワンちゃんが応え、アイコンタクトが取れたらすぐトリーツ!というイメージでやってみてください。

しつけのポイントなどで、すぐに褒めるというキーワードはよく出てきます。これは、ワンちゃんはすぐにご褒美をもらわないとどうしておやつが出てきたのか理解しづらいためです。

間延びしたタイミングで与えると、「何をしたからご褒美をもらえたのだろう・・・?」と困惑しつつも、単におやつをもらえた程度の感覚で終わってしまいます。 例えば、お座りをさせて解除していないうちに動いてしまったのに、おやつがもらえたとなると、お座りの後に動いてもおやつがもらえるという理解になってしまいますよね。

(2)トリーツを先に与えない

例として、吠えを抑えるために先におやつなどを与えるという行為は、意味がありません。トリーツはあくまでもご褒美です。

飼い主さんとしてはとにかくおとなしくさせたいという思いだということは十分理解できますが、ワンちゃんから考えると、吠えたらおやつがもらえた!ということになってしまいます。

こういった場合には、まず、ワンちゃんを落ち着かせるために座れや伏せなどのコマンドで静かにさせます。静かにできたらトリーツを与えます。こうすることで静かにすると良いことがあると理解してもらいます。トリーツはご褒美なので、先に与えるのではなく後から与えてくださいね。

まとめ

トリーツはご褒美の一環です。おやつは手軽に活用できるトリーツですが、日ごろは飼い主さんが褒めるときのみ用いるようにしていきましょう。人間もワンちゃんも褒められるとうれしいですよね。同じように、ワンちゃんも表情や感情を理解しているように感じます。 褒めてあげると、とても嬉しそうで誇らしげな顔をします。そんな表情を見るとますます可愛くなってしまいますね。トリーツを上手に使用して愛犬との絆を深めていってください。

日本獣医生命科学大学卒業

現在は世田谷区にある箱崎動物病院にて勤務。ペットとご家族の疑問やトラブルをなんでも解決できるよう、じっくりとお話ができるような診療を心がけています。

 

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