1.始めよう!ディスクドッグのススメ!!
犬の中には生来運動神経にすぐれているものがいます。そのような犬種におすすめの遊びがディスクドッグです。ディスクドッグはフリスビーを使ったスポーツです。飼い主が投げたフリスビーをキャッチしたり、ただキャッチするのではなく飼い主と愛犬が一緒にダンスをしながらフリスビーを取らせたり、バリエーションが豊富です。
世界各国で競技大会が開催されていますし、日本でもジャパン大会が行われています。自信がある人はジャパン大会や世界大会をチャレンジしてみるのも面白いです。もちろん、競技としてではなく愛犬と楽しい時間をすごすための遊びの1つとして取り組むのもおすすめです。
ただし、いきなりフリスビーを投げても犬はキャッチしに行ってくれません。ディスクドッグのやり方をペットに教え込む必要がありますし、教える手順もあります。それを紹介していきます。
2.まずは興味を持たせることからスタート
まずはフリスビー、すなわちディスクに興味を持たせることから始めましょう。最初のうちはプラスティックのディスクではなく布製のディスクを使用します。プラスティックのディスクよりも投げやすくスピードも出ないので、愛犬がキャッチしやすいです。
何回か軽く投げてみて犬に興味を持たせます。ディスクに慣れ親しんできたら、次にターンの練習を行います。
ターンとは助走のことです。ディスクドッグでは飼い主の後ろを1回回ってからディスクを取りにいかなければいけません。
このターンで勢いをつけてからディスクをキャッチしにいきます。これがなかなかできない犬が多いですが、ディスクドッグの基本になりますので、何回も教え込みましょう。
ターンができない場合は、ディスクではなくボールで練習してみます。 それというのも、ボールの方がディスクドッグの初心者でも遠くに投げることができるからです。
「ターン」と言ってから後ろにボールを投げます。このとき自分は後ろを振り返らないことです。自身は前を向いたまま投げます。
これを何回も繰り返すことで犬は飼い主が「ターン」と言ったら後ろにボールを投げるということが理解できます。 犬が理解し始めたら真後ろではなく徐々に左斜め後ろに投げるようにします。
これを何回も繰り返すことで犬は「ターン」という言葉を聞くと飼い主の右側を通って走るようになります。左斜め後ろに向かって走るようになります。
そうして、犬が走り出そうとしたときにボールを前に投げます。すると犬はボールを追いかけて前に走るようになります。
これも何回も繰り返すとターンができるようになります。ターンはディスクドッグの基本ですので、しっかりと練習しましょう。
3.慣れたらキャッチの練習を
布製ディスクに慣れてターンもできるようになれば、次はキャッチのやり方を教えましょう。布製ディスクをゆっくりと転がします。それを愛犬がそれを加えたら思いっきり褒めてあげましょう。このときに「呼び」の練習も行うと効率的です。
褒めている最中に後ろに走り出しますと、犬は追いかけてきます。 そこで名前を呼んで自分のところまでディスクをくわえたままきたら、また褒めてあげましょう。
これを繰り返すことでキャッチと「呼び」を習得します。褒めるだけでなく犬に自信をつけさせるために、ディスクを引っ張り合ってわざと負けるとより効果的です。
こうしてディスクに愛犬が慣れてきたらプラスティック製ディスクを用意して練習します。プラスティック製のものは投げるのが難しいので、飼い主も相当投げ込む練習をしなければいけません。
投げるポイントはやや縦の状態にして回転をかけすぎずに投げることを心がけることです。何度も繰り返ししていると、犬もディスクドッグを好きになるようになって、空中キャッチも行うようになります。ディスクドッグでよく見かけますが、あれは犬が自発的に行っている場合がほとんどです。
4.どんな犬種にもできるスポーツです
ディスクドッグは世界大会を目指すのでなければ、基本的にはどのような犬種でもできるスポーツです。適切な教え方をすれば犬もすぐに学習してやり方を覚えるようになります。愛犬と一緒に遊ぶことでまた愛着を感じるようになり、飼い主にとってもペットにとっても良好な関係性を構築することができます。
なかなかディスクドッグのイメージがつかない人は、インターネットの動画を見たり、実際に開催されている大会を見学することもおすすめします。そこにはいろいろな犬種の犬が参加しているはずです。犬だけでなく飼い主の運動不足の解消にもなりますし、せっかく犬を飼っているのであれば、やってみて損はしないでしょう。
もし世界大会や日本大会で上位を狙いたい場合は、ディスクドッグに向いている犬種を飼うのも1つの手段です。 たとえば、ボーダー・コリーやゴールデン・レトリバーは世界大会の常連です。他にも、警察犬として活躍しているシェパードやラブラドール・レトリバーなども向いています。
あくまでも犬とのコミュニケーションでディスクドッグをしたいという人は犬種にこだわる必要はありません。