散歩する際のポイントをおさえておくことで、意思疎通の取れるいい関係になれるでしょう。
1.トイプードルは小型犬の中でも活発な犬種!
「小型の室内犬だし、トイプードルって散歩はいらないんじゃないの?」と、疑問に思う方もいるかもしれません。
結論から言うと、トイプードルは、毎日最低30分は散歩が必要です!
室内犬というのは、運動しなくてもいい犬種ではなく、暑さや寒さに弱く、一日中外で暮らすことができない犬種のことを言います。
飼い主の適切な管理のもと室内で過ごし、温度湿度を適度に調節してあげないと生きていけません。
また、トイプードルの元となるプードルは鴨猟犬です。
猟師が鴨を銃で撃ち、撃たれて怪我をした鴨を取りに行くというアクティブな仕事をしていたので、運動量が必要だということです。
そして、その習性や気質はトイプードルも受け継いでいます。
ですから家の中での遊びだけでは一日に必要な運動量を解消できません。
トイプードルというのは、見た目も可愛らしくとても小さい犬種ですが、遊び心や探究心が強いので散歩には毎日出てあげないとストレスを貯めてしまいます。
もちろん暑い夏や寒い冬の場合は外に出たくないと思う時間帯もありますが、飼い主もそこは出やすい時間帯を選ぶでしょうから、基本的にはいつでも外に出て沢山歩いて景色を見ていろんな刺激がほしいと思う子が多いです。
なので一日中家にいる日などがあった場合は大きなストレスを感じやすい犬種です。
体が小さいので少しのストレスでも大きな負担になります。
健康のためにも、お散歩はかかさず習慣にしましょう。
2.お散歩のメリット
「毎日2回もお散歩しなくちゃいけないの?!」と、めんどうに思うかもしれませんが、お散歩で得られるメリットが沢山あるのです。
ここで改めて、お散歩の利点を整理しましょう。
(1)運動不足の解消
これは言わずもがなですが、犬も飼い主も歩くことで健康になります。足腰の筋肉や肺活量などを維持してくれます。
(2)家の中で問題行動をおこさなくなる
家の中で、物を壊したり、粗相を繰り返したり、無駄吠えしたりといった問題行動に悩んでいる飼い主さまは多いのではないでしょうか。いたずらをしてしまう大きな要因として、犬の行動欲求を満たしてあげれていないからという理由があげられます。
散歩をすることで、犬が本来持ち得る「自由に動き回りたい」「外のにおいをかいで探検したい」「他の犬や人と触れ合いたい」といったニーズを満たすことができます。
先ほど毎日30~1時間の散歩が必要と述べましたが、中には毎日2時間のお散歩をして、ピタッと問題行動がなくなったというケースもあります。
その子にあった運動量を見極めてあげましょう。
(3)社交性が身につく
散歩中に他の飼い主さんや犬と触れ合うことで、社交性が身につき、心の満足にもつながります。
特に子犬のことから外に出て、より多くの犬と触れ合っておくことが大切です。
神経質で臆病な子に育ってしまうことを防ぐためにも、積極的に外の世界に連れ出してあげましょう。
(4)飼い主と愛犬のコミュニケーション
ただ歩いて、ただ排泄をされるだけの散歩にはなっていませんか?
スマホ片手に歩くような、おざなりに散歩になっていたら見直しが必要です。
あなたはどこにでも自由に遊びに行けるかもしれませんが、犬は飼い主が全てです。
飼い主と一緒にどこかに行くということが生活の中の最大の喜びです。
話しかけてあげたり、一緒に探検を楽しんであげたりと、愛犬と向き合ってあげましょう。
また、散歩でリーダーウォークを練習することで主従関係も明確になり、しつけも楽になります。
3.散歩時の注意点
(1)リーダーウォークができるようにする
許可された場所以外でリードを外してはいけないのは、多くの方がご存知でしょう。しかし、リードをしていたとしても、犬が飼い主の先を自由に歩いてしまっているようでは、まだトラブルになる可能性があります。
リーダーウォークとは、犬が飼い主の先を歩くことなく、常に横に付いて歩くことです。
しつけが不十分だと、犬はいろいろな場所に鼻先を突っ込み、飼い主をぐいぐいと引っ張って疲れさせてしまうことがよくあります。
また、飼い主を無視して走っている車や他の人、他の犬などを追いかけると、思わぬ事故につながるかもしれません。
街中の全ての人が犬が好きとはかぎりません。
こうした不測の事態を避けるため、日頃からリーダーウォークの訓練をしておく必要があります。
(2)拾い食いをさせない
散歩中に探検しているうちに、何かを食べてしまうことがあります。第三者が道端にまいた毒物などを誤(あやま)って食べてしまわないように日頃からしつけておきましょう。
具体的には家の中でゴミ箱をあさらないようにしつけること、またエサを食べるときは必ず飼い主の許可を得てから食べるようにしつけておくことが重要です。
【犬の問題行動】犬の拾い食いの原因は飼い主に?!しつけで直してあげましょう
(3)うんち、おしっこは飼い主が責任をもつ
これも基本中の基本ですが、必ず愛犬の排泄物は飼い主が責任もって処理をしましょう。そして、排泄していい場所にさせるようにしつけるのもマナーです。
おしっこをしてしまった場合は、その場所を水などで軽く流し、施設内であれば消臭剤を掛けておきます。
犬は以前排泄した場所に再び排泄する習性がありますので、尿のにおいを消しておくと、再び同じ場所におしっこすることを避ける効果が期待できるのです。
うんちをしてしまった場合は、新聞紙やティッシュペーバーなどで便をつかみ、においを密閉(みっぺい)するビニール袋などに入れて持ち帰ります。
便はお住まいの地域が定める方法で処理してください。
まとめ
いかがでしたか。
トイプードルのお散歩の必要性と、注意点をご紹介しました。
愛犬とのお散歩が楽しい時間になるといいですね。