動物の本能といえど、そこらじゅうにおしっこをかけられてしまっては困ってしまいますよね。
マーキングのしつけについて解説します。
1.犬のマーキングにもしつけが必要な理由
マーキングは異常な行為ではなく、犬にとっては当たり前のことです。
しかし犬の尿の匂いは、人間にとって不快なものにほかなりません。
自宅内でマーキングをされると、かなりの悪臭であると感じるでしょう。
屋外であれば匂いは篭りにくいですが、人間にとって汚れであることには違いないです。
飼っている犬が他人の家の塀などにマーキングをすると迷惑をかけてしまいます。
飼い主が知らないうちに、マーキングをしてしまう可能性もあるでしょう。
それが原因で近所の人とトラブルに発展する恐れもあります。
そのような事態を避けるためにも、しつけは必要であるといえます。
2.犬がマーキングするのは何故?
犬がマーキングを行うのは、単純に排尿したくなったからではありません。
マーキングは他の犬に自分の存在をアピールするための習性なのです。
目立つ場所に尿をかけることで、そこに自分特有の匂いをつけられます。
人間には匂いの違いが分かりにくいですが、犬はこの匂いを嗅ぎ分けることができるのです。
これにより自分の縄張りであることを主張して、他の犬をけん制することができます。
匂いが他の犬に感知されやすいように、わざわざ足を上げて地面より高い場所に排尿します。
また、自分が一度通った場所である目印として、マーキングを行うこともあるといわれています。
3.散歩中と室内でのマーキングしつけ方法
マーキングは本能によるものなので、放っておくと続けてしまいます。
根気よくしつけを行うことが大切です。
散歩中にマーキングをしようとしたら強引にでも阻止しましょう。
そわそわして匂いを嗅ぎ始めたらマーキングの兆候です。
力を込めてリードを引っ張り、その場から立ち去らせてください。
散歩の出発前と到着後にトイレで排尿させることも大切です。
室内でマーキングをする場合、排尿してはいけない場所を理解させましょう。
トイレを用意して、トイレトレーニングを行うと良いです。
トイレでの排尿が成功するたびに褒めてあげるのがポイントです。
4.主従関係が正しければマーキングは直ります
マーキングの癖を直す方法として、正しい主従関係を築くことも有効です。
飼い主と一緒にいるときにマーキングをする犬は、飼い主に対しても自分の存在を主張していることになります。
つまり飼い主より自分の方が立場が上であると認識している可能性があります。
室内でマーキングする場合は、特にその傾向が強いといえます。
その認識を改めさせて、飼い主が上であるという正しい主従関係を築ければ、マーキングをやめさせやすくなります。
飼い主より先に食事をさせるなど、主従関係を誤認させてしまう行動をとっていないか確認しましょう。