【抱っこのしつけ~柴犬編~】上手に抱っこする方法のポイントと手順を紹介!

天然記念物に指定されている日本犬種の1種、柴犬は、近年海外でも人気の犬種です。日本犬の中でも小型なワンちゃんですが、その愛嬌のある顔つきからは想像がつかない力強く、独立心のある性格を持ち合わせています。そんな柴犬は基本的に抱っこされることを嫌う傾向があります。しかし、日常生活の中でどうしても抱っこが必要になる場面もあります。そこで今回は、柴犬を上手に抱っこする方法分かりやすく紹介します。

1.柴犬が抱っこを嫌がる理由とは 



柴犬子犬

(1)柴犬の性格は?

まずは、柴犬の性格を理解しておきましょう。主従関係に忠実で聡明な子が多く、しつけがしやすい犬種です。また、愛嬌があり信頼関係をしっかりと築くことができれば、飼い主さん大好きな可愛らしい一面もたっぷり見せてくれます。

一方で、とても勇敢で怖いもの知らずなところがあるため、頑固や神経質なワンちゃんというイメージもあります。飼い主さんに対してとても忠実で怖いもの知らずなため、警戒心が強く攻撃的で番犬としては申し分ないワンちゃんです。身体は小さいですが、とても活発なのでたっぷり身体を動かせるお散歩が必要です。

(2)柴犬が抱っこを嫌がる理由は?

神経質で自立心が強いことから過度なスキンシップを好まない傾向があります。

また、生まれつき持ち合わせている性質として、脳内ホルモンであるセロトニンの分泌が少ない傾向にあることから、ストレスを溜めやすく、攻撃的になりやすいところがあります。これらの性格や性質が原因で、柴犬は抱っこを嫌がります。

① 性格的に抱っこが苦手なタイプ

好奇心旺盛で運動量が必要なオスの柴犬が運動不足でストレスを溜めていたとしましょう。そんな時、抱っこなどで過度なスキンシップをはかろうとすると攻撃的になり、噛み付いてきたりして抱っこを嫌がります。

② 抱っこの仕方や抱っこで嫌な経験があるタイプ

飼い主さんの抱き方に問題があることもあります。柴犬に限らず、抱っこを嫌がるワンちゃんは多くいます。ワンちゃんを抱っこする際は、大きさや犬種に合わせた正しい抱き方で抱っこすることが大切です。また、抱っこ=嫌な経験というイメージがついていると抱っこを嫌がる場合があります。

例えば、落とされた経験がる場合や、嫌がるワンちゃんを無理やり抱っこしてケージに入れた、動物病院が嫌いなワンちゃんを抱っこをして動物病院に連れて行ったなど、抱っこは嫌なことが起こるというトラウマが原因となっている場合も考えられます。

2.抱っこの躾は日々の習慣から始める!

抱っこに慣れさせるには日々のトレーニングが大切です。そこで有効なのがご褒美としておやつをあげることです。抱っこが成功したら、おやつをあげるといったトレーニングを繰り返すことで、抱っこを受け入れやすくなります。

また、パピーの頃から家族として迎え入れている場合には、小さいうちから慣らしておくということも大切です。抱っこだけではなく、身体のどこを触られても大丈夫なようにしておくことで、ボディチェックがしやすくなります。

黒柴子犬

3. 柴犬を上手に抱っこする方法

まず、抱っこを躾ける際は、柴犬が落ち着ける環境で行いましょう。ご褒美であるおやつを見せながら、飼い主さんのところまで誘導し、「抱っこ」と声掛けしながら抱きかかえます。抱っこが成功したら、おやつを上げましょう。

単純なトレーニングではありますが、根気強く繰り返すことが大切です。柴犬が抱っこに慣れてきたら、おやつの代わりに褒めて上げるようにして下さい。柴犬は聡明なため、抱っこが安全なことだと学習できれば、嫌がることなく応じるようになります。

また、どうしても嫌がる場合には、まずは膝の上に乗せる形から始めましょう。

4.この通りやってみて!抱っこの躾手順

柴犬を抱っこする時は、以下の手順で実践してみてください。

1)片手を身体の下へ

柴犬の身体の側面に膝をついて、柴犬が落ち着いていることを確認しながら進めます。柴犬の前足の後ろ側に片手を入れます。

抱っこの仕方1

2)反対の手はお尻へ

前足の後ろに入れた手で柴犬の胸の当たりを抱えたら、反対の手でお尻を抱えます。お尻を抱えてあげることで、不安感を取り除くことが出来ます。

抱っこの仕方2

3)体を起こす

軽い小型犬であればヒョイっと持ち上がりますが、中型犬などは飼い主さんの腰への負担もありますので、いきなり立ち上がらず、膝をついて体を起こし、持ち上げる!という準備をしましょう。

4)柴犬を引き寄せて立ち上がる

しっかりとホールドした状態で飼い主さんの体に引き寄せて立ち上がります。

まとめ

今回は柴犬を抱っこする方法について紹介しました。わんちゃんを飼っていると、抱っこが必要な場面は多々あります。とはいえ、無理強いはストレスの原因となってしまうので、無理のない範囲でトレーニングしてください。抱っこが出来るようになることで、危険を回避することが出来たり、シニアになったときに嫌がらずに抱っこできるなどの利点がたくさんあります。しかし、必要以上の抱っこはワンちゃんを甘やかすことになりますので注意してくださいね。

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