1.湿度って?
湿度とは、空気がどれだけの水分の量を含んでいるかという割合のことです。
同じ温度でも湿度が違うと、感じ方が違ってきます。
湿度が高いときは、「あつく」(あたたかく)、湿度が低いときは「さむく」(すずしく)感じます。
夏の晴れた日は、温度が高くなっているから当然暑いですね。
しかし太陽の見えない曇りや雨の時も暑く感じるのは、湿度が高いからです。
室内では、季節に合わせて湿度も管理することで快適に過ごすことができます。
2.快適な湿度管理をしよう
犬種にもよりますが、犬が快適に感じる環境は18~22度、湿度40%~60%です。
室外で飼育している犬は特別気にする必要はありませんが、室内で飼育するタイプの犬は室内の気温はもちろん湿度もきちんと配慮してあげる必要があります。
湿度が低すぎても高すぎても、犬にとってもあまり好ましい環境ではありません。
湿度が高い状態は熱中症のリスクやダニの繁殖が活発になりますし、乾燥していると水分不足やウィルスの繁殖が活発になります。
季節に合わせて湿度管理もしていきましょう。
(1)梅雨~夏の湿度対策
・とにかく換気をする
晴れた日には窓を開けて、風通しをよくしましょう。扇風機を使うと効果的に部屋全体の換気ができるのでおすすめです。
この時期は、換気扇をこまめに回したりと、普段から換気を習慣にしましょう。
・除湿器やエアコンを使う
換気ができない地下や、日当たりの悪い部屋の場合は、除湿器を使って人工的に湿度を下げるのもありです。
エアコンのドライを使って気温を下げずに湿度を下げるのも有効です。
・植物を外に出す
忘れがちですが、観葉植物からも水分が出るので、この時期はベランダや玄関に移動するのが理想です。
・除湿グッズを手作りする
家にあるもので除湿グッズを作ることができます。
たとえば、新聞紙があります。
これを湿気が溜まりやすい場所に新聞紙を丸めたものを置いておくだけでいいです。
湿気を吸収してくれます。おすすめの場所としてはクローゼットです。
吸収してしっとりとした状態になれば新聞紙を新しいものに交換しましょう。
これで除湿対策ができます。
また、重曹もおすすめです。
食器に重曹を入れて上から和紙をかぶせておくだけでいいです。
時々重曹を見てみて固形状になってきたら新しいものと交換しましょう。
他にも、ペットボトルを使った除湿対策があります。
水をある程度入れてから凍らせます。
それを皿に乗せて扇風機の風を当てると湿気がペットボトルについて除湿ができます。
(2)冬の湿度対策
加湿器を使う
加湿器にもたくさんの種類がありますが、効果的に使うために重要なことは『部屋のサイズに合った加湿の力』があるものを選ぶことです。
『〇畳分』という表記や、天井の高さも含めて検討しましょう。
濡れタオルや洗濯物を干す
部屋の広さにもよりますが、タオル一本を干しただけでは、湿度40%を保つのは難しいといわれています。
バスタオルだと、1m以上離れた場所でも60%以上の湿度をキープできるそうです。
お留守番をさせる時は、愛犬のケージの近くにバスタオルを干していくといいでしょう。
バスタブにお湯をはり、浴室のドアを開けておく
もっとも低予算でできる加湿方法ですが、愛犬が浴室に落ちて溺れてしまうことがないように、柵をもうけたり、目を離さないように安全面には充分気をつけてください。
3.湿度が高いとどうなる?
湿度対策というと、冬の加湿にばかり気がいってしまいますが、犬にとっては6~9月のじめじめした時期も大敵。
湿度が高い状態が続くと、ダニやカビなどが発生しやすくなりますし、害虫も増えます。
湿度が65%以上になると、このダニなどの発生率と害虫の増加率も急激に高くなります。
そうなると愛犬が食べるエサにもカビが生えたりしますし、身体にダニが発生してかゆみに苦しんだりします。
他にも犬の健康にも直接的な被害が出ることがあります。
たとえば、熱中症になったり、皮膚炎になることも珍しいことではありません。
湿度を低くなりすぎないように気をつけることは大切ですが、湿度の上げ過ぎには注意しましょう!
4.湿度対策のきっかけって?
犬を飼育するときには温度対策はやりますが、湿度対策をする飼い主はあまり多くありません。
そんな中湿度対策をするのは、湿度が高い状態が続いたら愛犬が熱中症になる可能性があるからです。
温度が快適な温度であっても湿度が70%以上もある状態が続けば熱が体内にこもってしまって熱中症になるのです。
犬はそもそも体から汗をかくことができない分、熱中症になりやすいのです。
小型犬などを飼育している人はしっかりと注意しましょう。
湿度が高いことによってかかりやすいワンちゃんの病気はこちらをご覧ください。
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