太るのは分かっているけど、ついあげすぎてしまう「おやつ」や「ドッグフード」。しかし、可愛いからこそ厳しくならないといけません。なぜなら、肥満はワンちゃんにとって万病のもとだからです。そこで、肥満防止のためのダイエットフード選びのポイントや、気になる添加物に関しての情報をご紹介します。
もくじ
1.食べる量とカロリーを減らせばダイエットになる?
人間のダイエットとは基本的には食べる量を減らす、カロリーを減らすということです。ワンちゃんのダイエットも考え方は同じです。しかし、ワンちゃんは自分から太ってきたからダイエットしよう!とは思いません。そのため、食べる量を減らせばご飯が足りないことによるストレスを感じてしまう場合もあります。とは言え、健康維持のためには太りすぎは困ります。 そのため、飼い主さんがワンちゃんが満足できるフードを用意してあげる必要があります。
2.ダイエットフード(体調管理フード)の種類について
ダイエットフード(体調管理フード)と一言にいっても、様々な種類のものが売られています。ワンちゃんの体重管理を目的としたフードには「減量用」のフード、「体重維持用」のフードがあります。ワンちゃんの状態によって選択するフードが変わります。
1)減量用フード
減量用のフードは、獣医師から「肥満」または「太り気味」と診断されたワンちゃんや、適正体重まで落とすことと指導を受けた場合などにオススメです。基本的には通常の成犬用フードよりも 15 %前後カロリーカットされている商品が多いです。
2)体重維持用フード
体重維持用のフードは、脂肪やカロリーが控えめなのに栄養バランスもしっかりと摂れるフードです。通常のドッグフードよりも 10 %程度カロリーがカットされているものが多いのが特徴です。 このフードは、ダイエットに成功したワンちゃんや、去勢・避妊手術を受けた直後、また食べ過ぎる傾向のあるワンちゃんにオススメです。
2.ダイエットフード(体調管理フード)の特徴
1)低脂質で高たんぱく
ワンちゃんのダイエットにおいて気をつけなければならないものが「脂肪」の摂りすぎです。
脂肪の摂りすぎはカロリーオーバーに繋がり、肥満のリスクを高めてしまいます。それと同じように、積極的に摂りたい栄養素は「たんぱく質」です。
たんぱく質は、ワンちゃんの身体を作るために不可欠な栄養素です。失敗するダイエットの原因の 1 つとして、たんぱく質不足が挙げられます。走ったり遊んだりと、運動をして筋肉を作る上ではたんぱく質が必要です。 筋肉が増えることによって、新陳代謝が向上し痩せやすい体質にも繋がります。
しかし十分な量のたんぱく質が摂れていないと、効率よく筋肉を作ることができず、なかなか体重が減らないだけでなく、リバウンドもしやすくなります。
2)ドーナツ型で食後の満足感アップ
ドッグフードの形も、ダイエットをストレスなく続けるために重要な事です。オススメなのは、ドーナツ型の形をしたドッグフードです。
この形は、通常のドッグフードよりも噛み砕くのに時間がかかるため、量を減らして与えても物足りなさを感じにくい傾向にあります。また、空洞部分がカサ増し効果にも繋がるので、見た目からも少ないとは見えにくいのも特徴です。
3)無添加のものを
カロリーや栄養素に気を遣って選ぶことも大切ですが、添加物の入ったものは避けるようにしましょう。
ドッグフードの中には、カビや劣化・腐敗などを防ぐために多くの添加物が入ったフードが売られています。人間と同じように、ワンちゃんも食べたものによって健康が維持される、または体調を崩してしまいます。
添加物の中には発がん性のあるものや、アレルギーの原因となる成分が含まれている可能性があるので危険です。無添加のドッグフードを選ぶポイントは、成分表を必ずチェックすることです。
例えば、「グレインフリー」かどうかをチェックすることをオススメします。グレインとは穀物のことです。ドッグフードには肉類から作られますが、熱を加えたり乾燥させたりすると縮んでしまう材料です。このカサ増しのために穀物を添加させてコストダウンさせているフードがあります。
4)安すぎるフードは危険!4D ミートの可能性が
危険なドッグフードを避けるために最もシンプルな方法として、安すぎるフードは選ばないというものがあります。
なぜなら、「 4D ミート」と呼ばれるものを使って作られたドッグフードの可能性があるからです。この 4D とは、「 DEAD (死んだ動物の肉)」「 DISEASED (病気だった動物の肉)」「 DYING (死にかけだった動物の肉)」「 DISABLED (障害のあった動物の肉)」の頭文字を取って呼ばれているものです。
3.おススメのダイエットフード
1)ニュートロドッグフード
【減量用】
太り過ぎてしまったワンちゃんの関節のことを考えて、グルコサミンやコンドロイチンも含まれているフードです。
【体重管理用】
太りやすいワンちゃんのためのフードです。粒が小さいので小型犬や超小型犬にオススメです。
2)ソルビダドッグフード
主原料がオーガニックチキンとなっているので高品質のたんぱく質がふんだんに含まれています。
その他に含まれている 12 種類の原材料も全てオーガニックなものを使っていて、素材本来の味・においを大切にして作られているのが強みです。パピー犬・成犬・シニアといったライフステージ別だけでなく、肥満犬用のものも用意されています。
【室内飼育肥満犬用】
【室内飼育成犬用】
体重管理用との記載はありませんが、運動不足になりやすい室内犬のために低カロリーに作られているフードです。
3)シェフドッグ
防カビ剤・着色料などの添加物が不使用なだけでなく、生肉から作られているのでおいしいのに健康もサポートできるというのが最大の特徴です。
さらに、食物繊維・ビフィズス菌なども豊富なので便秘の予防や改善も出来ます。
シェフドッグのフードはパピーからシニアまで年齢に関係なく食べさせることが出来ます。フードの切り替えが苦手なワンちゃんにオススメです。特に減量用、体重管理用という記載はありませんでしたが、ローカロリーなライトという商品があるので、そちらの情報を記載しておきます。
4.フードの切り替えは少しづつ始めましょう。
ワンちゃんのフードの切り替えは少しづつ始めてください。フードがワンちゃんの体質に合わずにお腹を壊してしまうという場合もあります。
減量など獣医師さんの指示がある場合には指示に従って切り替えをしていきましょう。
まとめ
大切なワンちゃんの健康を管理できるのは飼い主さんだけです。太ってしまった場合にはダイエットが必要です。しかし、それと同じくらいに大切なことは、焦ってムリなダイエットをしてはいけないということです。そして添加物など身体に不要なものを避けて、健康的に暮らすためにもダイエットフードはしっかりと選ぶ必要があります。 毎日コツコツと、健康管理を行うことで飼い主さんもワンちゃんもストレスを感じることなくダイエットを続けることが出来ます。