もくじ
(1)哺乳類は冬太りする
人間や犬を含む哺乳類は周囲の気温が変化しても体温が一定に保たれている恒温動物です。
そのため気温が低くなると体内の脂肪を燃焼してエネルギーをたくさん作ろうと、秋から冬にかけては食欲が増すようになっています。
(2)冬太りのメカニズム
冬太りは哺乳類にとっての生理現象とも言えます。
たくさん食べて体を肥やし、脂肪を蓄えることで冬を乗り切ろうとする、これが冬太りのメカニズムです。
(3)室内で暮らすワンちゃんの冬太りは肥満になりやすい
エネルギーをたくさん作るには脂肪を燃焼する必要があるため、基本的に夏場よりも冬場の方が基礎代謝自体は上がると言われています。
だからといって食べ過ぎても良いというわけではありません。
特に暖房の効いた室内で暮らす愛犬の場合は脂肪を燃焼しなくても体温を保つことができるため、蓄えた脂肪が消費されることもなく、肥満につながりやすいのです。
(4)体重管理と体型管理
冬太りを防ぐには、愛犬が理想的な体重や体型を保てるよう、飼い主さんが管理してあげる必要があります。
(5)ワンちゃんの適正体重を把握しておく
愛犬の種類はもちろん、同じ犬種であっても骨格や筋肉の付き方によって適正体重は違ってきます。
一般的に適正体重を15%超えると肥満と言われています。
しかし飼い主さん自身で判断するのは難しいこともありますので、獣医さんに相談するようにしましょう。
(6)愛犬の理想の体型を知っておく
愛犬の体型を知る目安として、ボディ・コンディション・スコア(BCS)という評価方法があげられます。
体を上や真横から見てウエスト部にくびれがあるかどうか、肋骨に触れることはできるかといったことをチェックします。
肋骨にうっすらと触れることができ、上から見た際にウエスト部にくびれがあるのが理想的な体型です。
(7)ご飯を工夫する
冬太りを防ぐためにはご飯やおやつの量を調整しなければなりません。
けれど秋から冬にかけて食欲が増している愛犬に我慢ばかりを強いるのはかわいそうですよね。
そこで量は増やさず満足感が得られるような工夫が必要になってきます。
(8)量を増やさず、カサあげする
ドライフードを食べている場合には十分ふやかしてあげることで、同じ量でも満足感が得られるようになります。
また消化が遅くなることで腹持ちもよくなり水分も取れるので、脱水になりがちなこの時期にはぴったりなのではないでしょうか。