【犬種別のしつけ~フレンチブルドック編~】しつけ方のポイントと手順を紹介!

ペチャっと潰れたお鼻にとびきりの笑顔に見える大きなお口、ちょっと不細工でおじさんみたいな風貌がたまらなく可愛いフレンチブルドッグ。

性格は?しつけは?大きくなる?などフレンチブルドッグを迎え入れようとお考えの方には気になることがたくさんありますよね。

今回は、フレブルちゃんの魅力やしつけの方法などまとめてご紹介します!

1.フレンチブルドッグはこんなワンちゃんです!

(1)身体的特徴

短頭種と言われるマズルの短いワンちゃんです。アンダーショットと呼ばれる受け口さんで、笑っているような大きなお口をしています。

骨格がしっかりとしているため、がっしりした筋肉質な体つきをしています。生まれつき尻尾がとても短いという特徴があります。

フレンチブルドッグの身体的特徴

短毛種ですが、ダブルコートの犬種なので抜け毛は多いです。日頃からブラッシングでのケアが必要です。

被毛のカラーはフォーン・ブリンドル・パイドの3種類です。

★フォーン★
フレンチブルドッグ:フォーン

★ブリンドル★

フレンチブルドッグ:ブリンドル

★バイド★

フレンチブルドッグ:バイド

被毛が白い子はクリームと呼ばれたりバイドに含まれたりします。どの毛色もみんな可愛いです。

(2)性格的特徴

性格的特徴3つ

フレブルちゃんおおらかな性格の子が多く、「ブヒブヒ」は言いますが、無駄吠えも少ないと言われています。男の子は甘えん坊、女子はおっとりしていて優しい子が多いようです。

友好的な性格なので、初めてワンちゃんを迎え入れる方にもオススメの犬種です。少し頑固で飽きっぽいところがありますが、それもまた可愛いです。

2.フレンチブルドックのしつけのポイント

ポイント1:短時間集中

フレブルちゃんは性格的に頑固で、飽きっぽい一面があります。トレーニングは短時間集中を繰り返し行うようにしましょう。

フレンチブルドッグだけでなく、ワンちゃんの集中力は長くありません。 10~20分のトレーニングを継続して行っていくようにしてください。

また、トレーニングを普段の遊びの中に取り入れるという方法もおすすめです。トレーニングが楽しい事と理解してもらうと成功も早くなります。。

ポイント2:おだてて伸ばす

フレンチブルドッグは学習能力の高いワンちゃんです。トレーニングもスムーズに進むことが多いと思います。出来ない時は叱らずに、根気よく出来るまで続けて下さい。

飼い主さんが楽しそうに、フレブルちゃんをおだててその気にさせると、集中力もアップします。褒められることが大好きなので、おだてて伸ばしていきましょう。

食べることも大好きなのでご褒美におやつを使う方法も効果的ですが、どちらかというと太りやすい犬種なのでおやつ太りには注意してくださいね。

3.具体的なトレーニング内容

(1)最初に教えたい基本のトレーニング

フレブルちゃんを迎え入れ、お家に慣れたらトレーニングを初めましょう。最初はトイレトレーニングやアイコンタクトから初めて下さい。

アイコンタクトはトレーニングの基本です。飼い主さんの指示を聞く際にもアイコンタクトが出来ている子の方がしっかりとコマンドを実行出来ます。アイコンタクトがとれるようになったら、スワレ・マテ・コイなどの基本的なトレーニングを行いましょう。

犬のしつけ基本編|覚えておきたい基本のコマンド

(2)お散歩中のトレーニング

フレブルちゃんは力が強く、お散歩時に引っ張りグセが付く子が多いです。

飼い主さんよりワンちゃんの方が前に出てしまうと主従関係も崩れてしまいますが、なによりワンちゃんにとって危険が多いです。引っ張りグセが付く前にリーダーウォークのトレーニングも行いましょう。

リーダーウォークのトレーニング

お散歩中のトレーニングで是非取り入れてもらいたい事があります。

それは、お家で成功した「スワレ」「マテ」「フセ」「コイ」などのコマンドの実行です!

お家の中はワンちゃんにとって集中しやすい環境です。一方、お外は刺激がたくさんあり、注意や興味が飼い主さん以外に向いていることが多いです。どんな場所でも飼い主さんのコマンドが伝わるようにするためには、お外でも飼い主さんに意識を向けていることが大切です。

最初はおやつなどを活用してお外で基本トレーニングをやってみてください。

4.フレンチブルドッグがかかりやすい病気

くつろぐフレンチブルドック

フレブルちゃんに特に注意が必要な病気をご紹介します。様子がおかしいなと感じたらすぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。

定期的な健康診断など病気の早期発見のためにも受診しておくことをおすすめします。

アレルギー性皮膚炎

フレブルちゃんは皮膚が弱く、アレルギーのある子も多い傾向にあります。

アレルギーの原因は食べ物によるもの(食餌性皮膚炎)や環境によるもの(アトピー性皮膚炎)など様々です。

頻繁にからだを掻き続ける仕草を見せる、皮膚に赤い湿疹が出ているなどが見られる場合には皮膚炎の可能性があります。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は膝のお皿が脱臼している状態です。座り方が横座りになることが多いです。

初期は脱臼してもすぐに元に戻るため気づかないことが多いですが、進行していくと足を浮かせてあるいたり、歩行に異常がみられるようになることが多いです。

先天性と後天性があり、高い所から落下したり、急に走ったりすることで膝に負担がかかり発症するというケースがあります。

熱中症

フレンチブルドッグなどの短頭種のワンちゃんは暑さに弱いです。

ワンちゃんは舌の水分を蒸発させて体温調整を行うため、暑い時にはハァハァと口で呼吸をします。いつもよりも呼吸状態が荒い、荒い状態が長く続く、触るとからだが熱いという場合には熱中症の可能性があります。

夏場の室内温度管理はしっかりと行い、日中のお散歩は避けるようにしてください。

熱中症は数十分で重症化することもあります。もし、熱中症になってしまったらすぐに涼しい環境でからだを冷やし、動物病院へ連れていきましょう。

呼吸器系の疾患

マズルの短い短頭種は短頭種症候群と呼ばれるほど、呼吸器系の病気にかかりやすい傾向にあります。遺伝的なものもあり手術が必要な場合もあります。何かあったらすぐに相談できるよう、かかりつけの獣医師さんを見つけておきましょう。

・気管虚脱

遺伝的な理由などにより、気管の一部の軟骨が変形してしまい気管が狭くなります。カッカッと乾いた咳が特徴で、遊びなどで興奮した後や気温差のある場所などで咳がでる傾向があります。

・鼻腔狭窄

鼻の穴が狭く鼻から十分な酸素が取り込めない状態です。普段の生活でガーガーと大きな音をたてながら呼吸をする、いびきがすごく大きいという場合には手術が必要なこともあります。また、肥満によって悪化することもあるので体重管理はしっかりと行いましょう。

・軟口蓋過症

口の奥にあるヒダを軟口蓋と言いますが、この軟口蓋が伸びてくる病気です。短頭種は呼吸数が多いため軟口蓋が空気の刺激によって伸びやすくなります。フレンチブルドッグはもともと軟口蓋が長いのでいびきをかきやすいのですが、悪化するとよりいびきがひどくなります。重症化すると呼吸困難になることも考えられます。

まとめ



ちょっと不細工でそこがたまらなく可愛いフレブルちゃんは、お家でもお外でもみんなに愛される人気者の素質をしっかりと持っています。

飼い主さんが一緒に楽しくトレーニングをしてその素質を活かしてあげましょう。

また、短頭種であるためなりやすい疾患が多いです。日頃から愛犬の状態をしっかりと確認し様子がおかしい時にはすぐに相談できる獣医師さんを見つけておきましょう。

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