小さくて可愛らしいジャック・ラッセル・テリアはとても勇敢で好奇心旺盛なワンちゃんです。もともとはキツネを狩る猟犬として活躍していた犬種のため、その小さな体からは想像できないほどの体力の持ち主です。
勇敢で好奇心旺盛なため、少し、しつけが難しいと感じる場合もあるかもしれませんが、根気よくしつけを行うことで素晴らしいパートナーなれるワンちゃんです。
1.ジャック・ラッセル・テリアの特徴
1800年代にイギリスの狐狩り愛好家、ジョン・ラッセル牧師がフォックス・テリアを改良して生み出した狐狩りのためのワンちゃんがジャック・ラッセル・テリアです。
とても知的でわんぱく、大胆不敵な性格は小さな見た目からは想像できないほどパワフルです。そのため、初心者には向いていないと言われることも多いのですが、
賢く、遊びが大好きでスタミナも抜群なので、しっかりとしつけを行えば最高のパートナーになれます。
まずは飼い主をリーダーだと認識させることが大切です。これはしつけの基本です。しっかり犬に覚えさせるためにも、犬の要求にそのまま答えたりといった曖昧な態度はとらないようにしましょう。
被毛は、短毛のダブルコートで、スムースコート・ラフコート・ブロークンコートと 3種類あります。一見すると同じ犬種とは思えないほどの違いがあり、個性的でとってもかわいいです。
2.しつけの最初!トイレトレーニング
(1)トイレトレーニングの心構え
トイレトレーニングの最大のコツは、叱らないことです。
これは、どのしつけにも言えることですが、飼い主さんが怒っている事とワンちゃんが怒られている事がイコールにならないという理由があります。
人間であれば言葉の意味を理解し合うことが出来ますが、ワンちゃんには言葉の意味が理解できません。ワンちゃんがわかることは「何かをして怒られた」ということだけです。
つまり、トイレを失敗して飼い主さんが怒ると「排泄=怒られること」と認識してしまう場合があります。その結果、排泄が出来ないという事態に陥ってしまう危険があります。そのため、失敗したときは叱らず、すぐに片付けるようにしましょう。
そもそも「怒られている」と感じない子の場合には、排泄を間違える=飼い主さんが遊んでくれる」という認識になることも。そのため、失敗したら静かに片付けるということがポイントになります。また、ジャック・ラッセル・テリアだけでなくワンちゃんは自分の匂いがするところにおしっこをする習性があります。
ここでしっかり消臭しておかないと、また同じことを繰り返してしまいます。
(2)トイレのしつけ手順
★ケージでトレーニング★
まずは寝床とは別にトイレを用意すること。ジャック・ラッセル・テリアをはじめ、ワンちゃんはきれい好きです。、そのため、ケージ内にトイレを設置する場合には、トイレとくつろぐスペースが離れているタイプがおすすめです。トイレとくつろぐスペースを少し離してやることが成功の秘訣です。
そして朝起きてすぐ、食後など、決まった時間に定期的にトイレに誘導して「しーしー」や「ワンツー」などの声掛け実施しましょう。
最初のうちはジャック・ラッセル・テリアの様子を確認し、トイレのタイミングを見てあげることもポイントです。そわそわするなどのトイレのサインがあったらトイレに連れて行くようにすると、成功の確率も上がります。
上手に出来たときに褒めるのも大切なしつけです。失敗が続いても決して叱らないこと。ここで叱っても効果がありません。できたら褒めるを繰り返して覚えさせましょう。
失敗がつづくときはトイレシートを取り替えず、上から新しいシートをかぶせるだけにするというテクニックもあります。自分の匂いの上にするという習性を利用してトイレの場所を覚えさせたら、徐々に古いシートは片づけるようにします。何度か繰り返すうちに新しいシートの上にもちゃんとトイレができるようになるはずです。
ちなみに、我が家が息子を迎え入れたときのケージはこのような感じでした。
今では、すっかりでっかくなってしまったので、このトイレトレーは使用していませんが、このタイプのケージでもトイレトレーニングは可能でした。
もっとしっかりと別れているタイプのケージもあるので、ご自宅のスペースに合わせて選んでください。
★サークルでトレーニング★
サークルを使用する場合には、最初はサークル一面にトイレシートを敷いて準備しておきます。
トイレに行きたそう→サークルに入れる(誘導)→声掛け(合図)→トイレをする→褒めるを繰り返し実施します。
成功率が上がったら、トイレシートを減らして行きます。最終的にはトイレトレーの上で出来るようになれば完璧です。
まとめ
賢く好奇心旺盛なジャック・ラッセル・テリアは、褒めて伸ばすしつけが効果的です。しつけは、教えてすぐにできるものではありません。根気よく、続けてください。上手に出来たら褒めちぎってくださいね。成功体験はワンちゃんの自信に繋がります!
最初は、おやつなどのご褒美を使ってもOKですが、徐々におやつは無くして褒めるだけにしていきましょう。