★段ボールで
爪とぎは使ってはすぐにボロボロにするので、消耗品です。そのため、お金をあまりかけられるものでもありません。ならば無料で手に入る段ボールを使って手作りをしてしまえば良いのです。段ボールでは工夫次第でさまざまな形のものを作ることができるので、今から紹介するものを参考に自分流のものも作ると良いでしょう。・爪とぎパッド
要らなくなった段ボールでお手軽につくれる爪とぎです。まず、段ボールを切り離さないように定規か真っすぐな板を当て、いくつか切れ目を入れます。そして蛇腹に折りたたみ、ガムテープや紐で両端を留めるだけで完成です。さらに猫が爪をとぎやすいようにするためには、あらかじめ準備しておいた箱に沿って長さを合わせ、中に入れてあげると良いでしょう。もし、猫がこれに興味を示さないようであればマタタビの粉をかけてあげてください。・キャットタワー
段ボールを重ねて作る、猫もおもちゃのように興味を示す面白い形の爪とぎです。段ボールを作りたい形に切り、それと同じものを何枚も作っていきます。そしてそれを支柱に埋め込んでいきます。たったこれだけで完成です。作業は単純ですが、量が多いので時間はかかるかもしれません。けれど、できるだけ高く積み重ねてあげると猫も興味を示して楽しく爪とぎをするでしょう。・くるくる爪とぎ
名前の通り、渦巻き状にくるくる巻いて作る爪とぎです。作り方として、まずは何枚か段ボールの幅を均一にしてカットします。ただし、長さは揃える必要がありません。その代わり一番外側になる用の1枚は綺麗で長いものを用意すると見た目が良くなります。それが出来たら少し時間はかかりますが、1つ1つに折り目を付けていきます。こうすることで仕上がりが綺麗になります。そしてできるだけ柔らかめの段ボールをくるくる丸めて爪とぎの芯の部分を作ります。この時、出来るだけ隙間を少なくし、少し多めに巻いておくことがポイントです。最後に先に折り目を付けていた段ボールをひたすらテープでつなぎ合わせていき、綺麗で長いものを貼り付けて固定すると完成です。外側に絵や文字を書いてあげても可愛らしく、猫は喜ぶでしょう。また、丈夫に作れば作るだけ長持ちします。★麻袋で
爪とぎを設置するにあたって理想の条件は安く、スペースを取らず、長持ちをさせることができることです。それらを実現してくれるのが麻袋です。麻袋というのは穀物や農産物作りに使われているぼそぼその袋のことです。これとプラスチック段ボールを使います。作り方は簡単で、プラスチック段ボールに両面テープを貼り付け、切り開いた麻袋を貼り付けるだけです。あとはそれをコの字に折り曲げ、設置します。設置する際は倒れないようにすることと、猫がよく爪とぎをしたがるような場所に置くことが大切です。★タオルと麻ひもで
タオルと麻ひもであっという間にできる爪とぎです。この時に用意する麻ひもはできるだけ頑丈なものにしましょう。できるだけ太いものの方が効率的です。作り方は簡単で、テーブルの脚やキャットタワーの柱にタオルを巻き、しっかり固定します。そしてタオルが見えなくなるまで麻ひもで何周も巻いていきます。たったこれだけですが、ここで非常に大事なのはほどけてこないようにするということです。これは簡単にできる半面、思うよりもすぐにボロボロになってしまうので、そうなってしまったらすぐに作り直してあげましょう。そうしないと上手く爪をとぐことができずに他の所でしてしまうかもしれないからです。また、ガタガタしたりグラグラしたりする不安定な場所に設置すると猫が使ってくれないだけでなく、事故に遭わせてしまう可能性もあるので、必ず安定した場所を選びましょう。爪とぎの好みは猫によってバラバラです。段ボールが良いという猫もいれば、絨毯や木製のものが良いという猫もいます。猫にとって爪とぎで爪をとぐのが楽しいと思わせることが大切です。
そのため、その猫の好みに合った爪とぎを準備してあげるようにしましょう。
また、設置する場所にも注意が必要です。猫が危険な目に遭ってしまう場所を避けるのはもちろんですが、あまり寄り付かない場所や傷を付けたくない場所には設置しないようにしましょう。
そして、猫が一定の場所できちんと爪とぎを使って自分の爪をとぐようにしつけてあげましょう。そうすることで例え家に誰も居ない時であっても壁や家具を傷つけられてしまうことを防ぐことができるでしょう。