【獣医師監修】猫のおしっこが困った!マーキングでついた臭いを消すには?

猫を飼っていると、やはりにおいが気になります。特におしっこのにおいは時間がたつと取れにくく、においが残ってしまう場合も。猫には自分のにおいがするところにマーキングをする習性があるため、見つけたらできるだけすぐにふき取り、しっかりと消臭をしましょう。

★猫のおしっこの臭いを取るコツ3つ

においをとるには、においの成分を取り除く必要があります。まずはしっかりおしっこをふき取りましょう。布や絨毯などにマーキングした場合は、乾いたタオルや新聞紙などを当てて軽くたたき、そこに吸わせるようにしてふき取ります。
その上で以下を試してみてください。

ツンとしたアンモニア臭にはお酢

猫は新しい動物や赤ちゃんがやってきたときや、ストレスを感じているときには、いつもより濃いおしっこをして自分の存在をアピールします。これは本能なのでやめさせることはできませんが、いつもよりにおいも強く、飼い主には悩みの種です。こんなツンとしたアンモニア臭にはお酢が効果的です。おしっこをしっかりふき取った後、お酢を2倍以上水で薄めたものをスプレーします。このとき薄めの液から試してみて、徐々に濃くしていくと壁紙などを傷める心配がありません。スプレーしてふき取るというのを何度か繰り返しましょう。作業後にお酢のにおいが残りますが、時間が経てば消えてしまうので心配はいりません。

布製品には酸素系漂白剤

もしも服やカーテンなど布製のものにおしっこがかかってしまったら、漂白剤を使って洗いましょう。この時塩素系の漂白剤を使うと色落ちしてしまうので、必ず酸素系の漂白剤を使うこと。そして液体のものより粉状の方が効果があるので、粉状のものを選びましょう。ぬるま湯に粉の漂白剤を溶かし、1時間から2時間ほど浸けたあといつも通りに洗濯をします。乾かすときに天日干しをすると消毒にもなります。洗濯後少しにおいが残っているようなら、再度浸け置き洗いを繰り返します。

バイオミックスを使う

猫のおしっこはアルカリ性です。これを分解するには酸性のものを使って中和させることが必要です。クエン酸やお酢を水で薄めたものでも代用できますが、バイオミクスならバチルス菌という微生物のちからでアンモニアを分解することができ、環境や猫にも安心して使えます。バイオミクスに含まれるバチルス菌は土壌や枯草に存在し、納豆や醤油、味噌にも含まれる身近な菌です。よくある消臭剤のように滅菌、殺菌作用のあるものは入っていないので、においは取りたいけれど、強い薬品は使いたくないという人におすすめです。ただし、微生物がにおいのもとを分解するのには数時間かかります。慌てずゆっくり待ってから、効果を実感しましょう。

以上を繰り返しても、人間にはほとんどにおわなくても、嗅覚のすぐれた猫は嗅ぎとれることもあります。

★注意点

気をつけて欲しいことは、おしっこすること自体を叱らないこと。おしっこをすることを悪いことだと感じると、我慢したり、飼い主が見ていないところでしようとするなどの問題行動をとることがあるからです。おしっこをトイレ以外でしてしまってもすぐにきれいにふき取ってください。 飼い主にとっては悩みの種でしかありませんが、猫にとっておしっこをトイレ以外でしてしまうことには理由があります。
もちろん不妊手術をしていないなら獣医さんと相談して手術を受けないとマーキングは治りませんし、ストレスがあるようなら原因を探して解消すること、たくさんスキンシップをとって安心させることが大切です。また、病気のサインの可能性もあります。
猫と一緒に暮らすことは癒しであり喜びですが、それだけではありません。しつけ、トイレの世話、食事や体調の管理など、手間のかかることもたくさんあります。猫の行動の意味を知ると、面倒な粗相にも苛立たなくなりますね。
猫の生態と個性を飼い主が理解し寄り添うことで、良いパートナーとして長くお互いが心地よく暮らせたら理想的ですね。
監修獣医師 塩谷 朋子

渋谷区どうぶつ病院ルル元院長。
10年間院長として活躍した豊富や診察経験他民放テレビやインターネット、雑誌や書籍などさまざまな媒体にも出演、寄稿している。

▶監修医のプロフィールはこちら