暴れる猫の上手なトリミング方法を教えて!ブラッシング、爪切り、耳掃除

うちの猫は暴れてばかりでちっともトリミングをさせてくれない・・・そんな風に悩んでいる方はいらっしゃいませんか?今回はどんなに暴れる猫でもトリミングさせてくれる上手な方法を教えます。

★猫のトリミングって具体的に何?

猫のトリミングとは、一般的に猫のお手入れ全般のことを言います。具体的に言うと、毛のブラッシングや爪切り、耳掃除やシャンプー、毛のカットなどです。近年、猫の寿命が大幅に伸び、中には20歳の長寿猫も増えてきています。

しかしこれはキャットフードの質が上がったからというだけではありません。猫にトリミングを行う習慣が広まったことも大いに関係しています。猫に健康で長生きして欲しいと思うのなら、トリミングは必要不可欠です。

★猫は自分でトリミングをする

ブラッシングもシャンプーも爪切りも、猫は自分ですることができます。猫の唾液には殺菌成分が含まれており、その唾液のついた舌で毛づくろいをすることによりブラッシングやシャンプーと同じ効果を得られます。また猫の爪は自然と生え変わる仕組みになっており、爪を猫自身が引っ張って取ってしまうこともあるので、爪切りをするのと変わりません。このように、猫は自分でトリミングをすることが可能なのです。

★猫が自分でできない部分を手伝おう

・毛玉や抜け毛対策!ブラッシング

猫のブラッシングにはいくつかのコツがあります。まずは、毛の流れに沿ってとくこと。毛の流れとは逆方向にといてしまうと、猫が痛がるので注意しましょう。次に大事なのは、猫の毛の長さに適したブラシを使用すること。

短毛種の猫はラバーブラシを使いましょう。ラバーブラシは素材が柔らかく、抜け毛が大量に取れ、ブラッシングの後のブラシのお手入れもしやすいそうです。

長毛種にはピンブラシを使いましょう。ピンブラシは初心者でも使いやすく、構造が人間のブラシと似ているので安全性も高いです。スリッカーブラシは、たくさん抜け毛を取ることができますが、皮膚に当たりやすく猫にとっては「痛い」と感じてしまいます。その為に、使用する時は気を付けてくださいね。

ブラッシング嫌いの猫にならないよう注意してください。また、ブラッシングをする時には、猫のお尻を撫でてあげたり、優しい声で話しかけてあげたり、猫がリラックスする工夫を考えましょう。

・爪とぎ対策!爪切り

猫に爪とぎをされてしまい、大事な家具や壁などに傷ができてしまわないよう、こまめに爪切りをしておきましょう。しかし深く切りすぎると爪の血管まで切ってしまい、出血する恐れがあります。また切りすぎると猫のストレスになる可能性があります。深爪しすぎず、だいたい2週間から3週間の頻度で爪切りを行いましょう。

・耳ダニ対策!耳掃除

耳ダニ対策として、猫の耳の中は清潔に保つようにしてください。耳掃除を怠ると、耳の病気になってしまう可能性があります。

耳掃除を嫌がる猫は、まず低刺激のウェットティッシュを用意し、それで優しく耳の中を拭いてあげてください。これだけでも垢やゴミをある程度取ることができます。

耳ダニがひどい場合は、ウェットティッシュにオリーブオイルを染み込ませると取りやすくなるそうです。いきなり綿棒を突っ込んでしまうと、猫が暴れて耳の奥まで刺さってしまい大変なことになる場合があります。

ウェットティッシュに慣れてきたら、綿棒を軽く濡らし、ブラッシング同様優しく声をかけてあげながら耳の中を掃除しましょう。なるべく、「耳掃除は怖くないんだ」と猫を安心させてあげることが大切です。また、耳掃除の際、猫が頭を動かすと危ないので、しっかり頭を動かないように持って掃除してください。

・体臭&病気対策!シャンプー

猫に基本お風呂は必要ないと言われていますが、ウンチをお尻にくっつけたままだったり、どこか外を歩いてきて臭くなったりする時もあります。そのため定期的にお風呂に入れた方が清潔です。

このように人間の手で丁寧に洗えば、体の表面についた病原菌なども洗い流すことができるので、猫にとっても健康的です。しかし基本猫は水に濡れることを嫌がるので、お風呂嫌いの猫が多く、あまり頻繁にお風呂に入れるのは猫のストレスになってしまうので注意しましょう。

目安としては、年に1〜2回が良いとされています。お風呂に入れる時は、 30から35度弱のぬるま湯で洗いましょう。そして猫用のシャンプーで洗い、なるべく素早く洗い流してあげてください。猫にとって水に濡れるというにはかなりのストレスなので、なるべく5分以内に洗い流すようにしてください。

その後は大きめのタオルでしっかりと水気を拭き取り、ドライヤーでしっかりと乾かしてあげましょう。ドライヤーは30cm程度離し、猫が熱いと感じないように気をつけて下さい。猫はドライヤーの大きな音を嫌がるので、真冬でない場合はある程度乾いたら日向ぼっこさせてあげるのも良いです。

猫は自分でトリミングができますが、自分でやるだけでは不十分なところもあります。例えばブラッシングでは、背中の部分は猫の舌が届きませんし、泥などの汚れが体につくと、いくらブラッシングをしても汚れは落ちません。この時、あまり汚れを舐めすぎると雑菌が体内に入ってしまう可能性があります。さらに、猫のブラッシングだけでは毛の根元まで綺麗にとけておらず、毛が絡まってしまう場合があります。特に長毛種はそうなりやすいです。

しかし綺麗好きの猫はしつこく絡まった部分を舐めてしまい、その結果皮膚病になってしまう場合があります。爪に関しても、十分に爪が切れていなければ、猫同士の喧嘩や人間とのじゃれあいで爪が引っかかり相手の猫や人間が怪我をしてしまうことがあります。また、カーテンやソファ、壁などに猫の爪が引っかかりモノが壊れてしまうケースもあるので、「猫のトリミングは完璧!」とは言い難いです。

そのため、人間が細やかな手入れをすることで、猫をより清潔な状態にしてあげることができるのです。
猫をトリミングする時に大事なのは、焦らず、常に猫の目線になって考えてあげることです。猫のストレスにならないよう、手早く安心感のあるトリミングを行って下さい
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