たまにはワンちゃんをお風呂に入れてあげたい、そう思う飼い主さんも多いのではないでしょうか。今回は「ワンちゃんと一緒にお風呂を楽しみたい」という方へ、その方法や注意点をご紹介したいと思います。
■1.犬はそもそもバスタブに入って大丈夫?
そもそもワンちゃんをバスタブに入れても大丈夫かどうか、心配される方も多いようです。特にワンちゃんを飼い始めたばかりの飼い主さんは、不安も大きいと思います。湯船に浸かるというお風呂のスタイルは人間独自のもので、ワンちゃんの世界には本来必要のないものです。そのため、慣れていないワンちゃんは怖がってしまうこともあります。
飼い主さんがいくつかの点に配慮をしてあげることで、ワンちゃんとお風呂を楽しむことができるようになります。慣れてしまえば抵抗なく入ってくれるようになりますし、お風呂が大好きになってくれるかもしれません。
■2.犬を湯船に浸からせる際の注意点
ここでは、ワンちゃんを湯船に入れる場合の注意点について触れておきたいと思います。ワンちゃんの様子を見ながら怖がらせないように、お風呂を楽しみましょう。① 犬のサイズに合わせること
ワンちゃんをお風呂に入れる際にまず気をつけることは、「サイズに合わせてあげること」です。特に子犬の場合は、はじめは洗面器などの小さな容器で洗ってあげてください。いきなり大きなバスタブに入れてしまうと、怖がってお風呂が嫌いになってしまいかねません。
ペットショップなどではペット用のバスタブが販売されています。小型犬の場合は、このペット用バスタブを使用するのも1つの方法です。
② 怖がっている時はやめよう
嫌がったり怖がったりしているワンちゃんを、無理やりお風呂に入れることは避けてください。最初はシャワーだけで慣らして、まずは濡れることに抵抗を感じないようにしてあげると良いでしょう。飼い主さんと一緒にお風呂を楽しむためには、湯船に浸かってもリラックスできるようにしてあげる必要があります。ワンちゃんが怖がっている場合にはやめて、また日を改めてあげてください。
いきなり大きなバスタブに入れると怖がってしまうワンちゃんもいますので、不安を感じないように、徐々に慣らしてあげることがとても大切です。
③ ぬるい温度で短めの時間がベスト
人の場合は熱いお風呂が好みの方もいますが、ワンちゃんにとっての適温は人にとっての「ぬるめ」にあたります。あまり熱い温度に設定してしまうとやけどしてしまう恐れもありますので、シャワーの場合は35度前後、湯船の場合は37~38度くらいにしてあげると良いでしょう。また、人と同じように長く湯船に入れることも禁物です。のぼせたり、脱水症状を起こしたりこともありますので、湯船に入れるのは5分程度の短時間にしてあげてください。
一緒にお風呂に入る際には、ぬるめの温度でワンちゃんを先に出してあげるのがベストです。
④ 必ずドライヤーで丁寧に乾かす
お風呂上りには、そのままにせずに毛を丁寧に乾かしてあげてください。タオルドライだけでは毛がからまってしまいますので、ドライヤーを使用してしっかり乾かしてあげることが大切です。ドライヤーを近づけすぎると高温になってしまいますので、できるだけ離すことを意識してください。手で温度を見ながら、なでるように整えてあげると良いでしょう。
ドライヤーの音を嫌がることもありますが、手で優しくなでながら乾かしてあげると安心できるようです。
■まとめ
ワンちゃんが嫌がらないお風呂のコツは「不安を感じさせないこと」です。少しずつ慣らしてあげることで、飼い主さんとお風呂を楽しむことができるようになります。湯船に浸かるだけなら毎日でも大丈夫ですが、シャンプーはしすぎると皮膚に負担がかかります。ワンちゃんの皮膚はとてもデリケートですので、その頻度は10日に1度程度に抑えてあげてくださいね