マンション・アパートでの苦情が多い犬のトラブル事例4つ

最近、ペット可の集合住宅が増えてきています。
飼い主さんにとっては、住む場所の選択肢が増えて嬉しいですね。
しかし、ペットを飼ううえでマナーを守っていないと、近隣トラブルの元になってしまいます。
ここでは集合住宅でペットを飼うにあたり、おさえておきたいポイントをご紹介します。

1.マンション・アパートで多い犬への苦情とは

近年では、マンション・アパートといった集合住宅でも、犬や猫などのペットの飼育が可能な物件が増えてきました。
とはいえ、マンションやアパートにはさまざまな住人が住んでいます。
中には犬嫌いの人や犬アレルギーの人もいることでしょう。たとえ飼育が認められていても、飼い主のマナーやしつけが不十分であると、住民から苦情が寄せられることは避けられません。

犬を飼う時には、「周りに犬嫌いの人はいないから大丈夫」と安心していても、マンションやアパートの入居者は移り変わることがよくあります。
また、明らかなマナー違反は犬嫌いの人でなくともストレスになるため、基本的な配慮としつけは欠かせません。

 

(2)理由1:犬の鳴き声・無駄吠え

犬に関する苦情で最も多いのは、何と言っても犬の鳴き声と無駄吠えでしょう。
「犬が鳴くのは仕方がない」と飼い主は思っていても、周りにとっては騒音でしかありません。
朝方の無駄吠えは眠りを妨げるため、犬嫌いの人でなくてもストレスになります。犬嫌いの人にとっては、さらに耐え難い苦痛となるでしょう。

また、犬を室内で留守番させて仕事などに出かけている場合、分離不安からずっと鳴き続けているケースもあります。
昼間であっても、夜勤明けなどで睡眠を取っている人もいます。
犬の鳴き声や遠吠えは、他の住民と一番トラブルに発展しやすいため放っておいてはいけません。
対処法を知り、きちんとしつけて直すことが大切です。

 

(3)理由2:犬の抜け毛

犬の抜け毛に関する問題も、犬の鳴き声に次いで多い苦情です。
犬をブラッシングするときに、室内に毛が落ちるのを避けるためにベランダで行う人がいます。
すると、犬の抜け毛が風に乗って飛び、近隣のベランダに落ちたり洗濯物や布団についたりしてしまうのです。
とくに犬アレルギーの人にとっては、犬の毛がアレルギー症状を起こす引き金となるため深刻な問題です。

「苦情が来ないから問題ない」と思っていても、住民がトラブルになることを危惧して黙って耐えているケースもよくあります。
犬のブラッシングは必ず室内で行うのが、最低限のエチケットです。
室内での抜け毛が気になるようなら、抜け毛の少ない犬種を選ぶのもひとつの手です。

 

(4)理由3:犬の排泄

犬を散歩させるときも注意が必要です。
マンションやアパートにおいて、エントランス、廊下、エレベーターといった共有部分での犬の排泄物は、他の住民にとって不快極まりありません。
同じように犬を飼っている人であっても、理解は得られないでしょう。
飼い主の人間性が疑われるため、マンション内で孤立化してしまう可能性があります。

また、ベランダを排泄場所としている人もいますが、排泄物の匂いが近隣へと漂って迷惑をかけてしまいます。
排泄は、室内でできるようにしつけておきましょう。
そして、散歩の前は室内で排泄を済ませておき、共有部分ではキャリーケースに入れるか抱きかかえるようにすると粗相の心配がありません。

 

(5)理由4:犬の匂い

犬自体の匂いもよくある苦情のひとつです。
嗅覚は順応しやすいという特性があるため、ずっと一緒に生活している愛犬の匂いに飼い主は慣れてしまっています。
しかし、犬には独特の匂いがあり、他の住民にとっては不快な匂いであることが少なくありません。
とくに、エレベーターで乗り合わせた場合、密室にこもった匂いは耐え難いこともあります。

不衛生な環境で犬を飼育していると、雑菌が繁殖して匂いの原因となります。
普段から清潔を保つように心がけましょう。
エレベーターで他の住民と鉢合わせたら、次のエレベーターを待つか階段を使用するように配慮するとトラブルを避けられます。

 

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