静電気の防止方法やグッズを使って犬を静電気から守ろう

1.わんこは静電気をためやすいの?

人間でも乾燥する季節は静電気に悩まされますが、犬の場合はもっと静電気が起こりやすいため、犬に接する時に痛い思いをすることも多いでしょう。そもそも静電気がどのように発生するのかというと、違う素材の物質同士が摩擦すると片方に電子が移動し、その電子が再び移動するときに静電気が起こります。

片方が電子を放出しやすい性質のもの、もしくは電子を受け取りやすい性質のものだったり、あるいはその両方が摩擦すると静電気はもっと大きくなります。毛は電子を放出しやすい性質を持つので、毛の量が多い犬は静電気をためやすいのです。また、ポリエステルやアクリルは電子を受け取りやすい性質を持つので、犬に着せる洋服には選ばないようにしましょう。

乾燥も静電気を起こしやすくする要因の一つです。湿度が高いと、電子が周りの水分にも移動するので静電気が減るのですが、乾燥していると多くの電子がたまってしまいます。そして、乾燥する季節である冬場は寒さにより犬の毛が増える時期でもあり、さらに暖房器具の使用も乾燥に拍車をかけ、犬にとっては静電気に苦しめられる季節となってしまうのです。

静電気は飼い主が犬に触るとき痛いということだけではなく、犬自身にさまざまな悪影響をもたらしてしまいます。静電気によってハウスダストや花粉を引き寄せてしまうため、皮膚トラブルが起こりやすくなるし、ほこりやダニが気管に入ると健康を害してしまうかもしれません。これは特に春から夏にかけて気を付けなければならないので、犬の静電気対策はほとんど一年中必要だと言えます。

 

2.静電気の防止方法&おすすめのグッズを紹介!

静電気を防止するポイントは保湿することと静電気が起こりやすいものを置かないことです。まずは保湿に関して。乾燥は静電気の原因ですから湿度を上げて、犬の毛と飼い主の手を保湿することで静電気を大きく減らすことができます。湿度は65%以上あると静電気が自然放電されるのですが、あまり湿度が高くてもカビが生えたりと良くないので、部屋全体を5060%くらいに保つと良いでしょう。

特に犬が普段よくいる場所や寝る場所が乾燥していると、静電気をためやすいので気を付けてください。湿度を上げるには加湿器に限らず、犬が寝る場所に霧吹きをかけたり、植物は水分を出すので観葉植物を置いてこまめに水をあげたりするのも効果的です。



犬の毛が多いことが静電気の大きな要因なので、犬の毛を保湿するすることは重要です。シャンプーの後にリンスやトリートメントをしてあげたりしてしっかり保湿しましょう。そして、犬に触る飼い主の手もハンドクリームなどで保湿しておくと静電気を起こしにくくなります。

静電気が起こりやすいものを置かないようにすることも大切です。冬場はカーペットや毛布があると暖かくて重宝しますが、犬がその上でごろごろするとすぐに静電気がたまってしまいます。また、犬に洋服を着せないことも静電気対策になります。寒さは暖房器具でしのいでください。どうしても洋服を着せたい場合は、洗濯した後に柔軟剤で仕上げると繊維同士の摩擦が少なくなるので静電気を減らせます。飼い主の洋服も静電気を起こりにくくしておくとなお良いでしょう。

他にも、静電気防止のためのグッズを使うことで静電気を抑えることもできます。ネックレスなどの静電気除去アクセサリーを犬に身につけさせておくことで、アクセサリーから電子が放出され、触っても静電気が起こらなくなります。ブラッシングも静電気が発生しやすいですよね。大量の毛をブラシでとかしていくのですから、摩擦も多くなり、静電気がたまってしまうのも当然です。ブラッシングする前にブラッシングスプレーをかけてあげると発生を抑えることができます。

床に敷物をしたい場合は、カーペットの代わりに静電気除去マットを敷いておくのも効果的です。静電気が起こる原因を除いてさらに静電気を防止するグッズを使ってあげると、静電気の悩みを解消できるでしょう。

まとめ

静電気は摩擦によって起こるので、毛が多く、摩擦を起こしやすい犬は静電気をためやすくなってしまいます。乾燥は静電気を発生しやすくする要因になるため、十分な湿度を保ち、犬の毛や飼い主の手をしっかり保湿しておくと静電気を抑えることができます。湿度は加湿器で5060%くらいを維持し、犬にはリンスやトリートメントをを使い、飼い主はハンドクリームで保湿しましょう。

静電気の発生する元を断つことも重要です。カーペットを使わず、犬に洋服を着せないようにすると静電気はほとんど発生しません。どうしても着せたい場合は、柔軟剤を使ったり、ポリエステルやアクリルなど静電気を起こしやすい素材ではない洋服を着せてください。静電気除去アクセサリーやブラッシングスプレー、静電気除去マットなどの静電気防止グッズを使うのも有効です。

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