猫のしっぽは気持ちのバロメーター!覚えておきたい7つのしっぽの動き

猫がしっぽを振っているので喜んでいると思って撫でたら威嚇されてしまった、などの経験はありませんか?
「目は口ほどにものを言う」人間と違って、猫たちの感情表現はしっぽに現れます。
ここで紹介する代表的な7つのしっぽの動きを覚えて、猫たちの気持ちを紐解いてみましょう。

嬉しい時

猫は嬉しい時や甘えたい時、しっぽをピンと垂直に立たせます。

例えば飼い主が仕事から帰って来た時や猫のごはんの時間など、猫にとって嬉しい出来事が起こった時はしっぽを立てながらすり寄って来ることもあります。
これはそもそも子猫が母親に見せるしぐさの一つで、子猫自身の排泄を促す母猫の手助けをするためにしっぽ立てる、といった行動に起因します。ですので、しっぽを立てる行為は信頼や親愛、甘えを意味しています。もしもこの姿勢で猫が飼い主に寄ってきた時は、飼い主に対して絶大な好意を抱いている証拠にもなります。

しょんぼりしている時 
 

猫はしょんぼりと落ち込んでいる時、しっぽをだらんと下げます。
叱られたり嫌なことがあったり、気分が沈みがちな時にこのようなしぐさを見せますが、具合が悪い時にも同様にしっぽを下げるので、注意が必要です。
叱ったりしつけをした覚えがなく猫の落ち込む原因が分からない場合は病気の可能性が考えられますので、病院へ連れて行き獣医に相談すると良いでしょう。

怒っている時

猫が怒っている時、しっぽの毛を逆立てて太く大きく膨らませます。
これは怒っている時のみならず突然の恐怖や驚きを感じた場合にも同様のしぐさを見せます。実際にはしっぽだけでなく全身の毛が逆立っているのですが、しっぽは特に顕著な変化が現れます。毛が逆立つことにより体を大きく見せ、威嚇の威力を倍増させる効果もあります。
また、好奇心旺盛な子猫や怖がりな猫の中にはしばしばしっぽを膨らませる猫もいますが、もちろんこれは怒っているのではなくて興奮や驚きを表しています。
更に、猫がイライラしている時や怒っている時のしっぽの動きとして、左右に大きくバタバタ動かすしぐさがあります。
これは嫌なことがあったりむしゃくしゃしている時に頻繁に見られます。こんな時はむやみに刺激せず、そっとしておいてあげましょう。

怖がっている時

猫が怖がっている時、しっぽは足の間に巻き込まれています。
文字通り「尻尾を巻いた」姿勢となり、弱気になっている状態です。怒っている時とは逆に体をすぼめてできる限り小さく見せることにより敵意がないことを示し、腰が引けていつでも逃げ出せる体勢を取ります。
普段の何気ない生活の中で時々見られる程度なら全く問題ありませんが、何らかの原因で猫が継続的ストレスを感じ、いつまでもこのしぐさを見せていると、血尿や血便などのストレスに由来する症状が現れてしまうことがあるので、万が一の場合は病院へ連れて行きましょう。

興味津々の時

猫が何かに興味津々の時、立ったまましっぽを大きく振ります。
見たことがないもの、新しいものを目の当たりにしてとても興味はあるけれど、いきなり飛び掛かるのはもしかしたら危険かもしれない…そんな葛藤と興奮を抱いている状態です。
興味の対象であるものをじっと見つめてしっぽを振り、これからどうしようか考えている時でもあります。意を決して飛び掛かることもあれば慎重にそろりそろりと近づいたり、遠巻きにずっと眺めていることも。
人間からするとちょっと不思議な光景にも見えますが、猫はしっぽを振りながら色々なことを考えているのです。

リラックスしている時

猫がリラックスしている時、しっぽは大きくゆらゆらと揺れています。
常に動かしているというよりも、どこかを眺めながらゆらめかせては止め、また少し動かして…といったように不規則に揺れている場合が多いようです。自分の意思で動かしてる訳ではなく、気が抜けているのでついつい動いてしまう。そんな印象を受ける動き方です。
揺れる範囲もしっぽ全体であったり先端だけであったりと、その時々によって様々。ひなたぼっこをしながらのんびりとしっぽを動かしている猫の姿を想像していただければ、分かりやすいかもしれません。こんな時は優しく見守り、猫の気持ちに寄り添ってあげましょう。

考え事をしている時

猫が考え事をしている時、しっぽの先を小刻みに動かします。
考え事をしてる時や、何かを見つけたり何か物音を聞いたりして気を取られた時、猫はしっぽの先をピクッと動かすことがあります。
また、リラックスした状態でこれから何をしようかと考えている時は、先端だけでなくしっぽの全体を揺らすこともあります。

まとめ

言葉の通じない動物とのコミュニケーションは簡単とは言い難いかもしれません。
ましてや気分屋の猫たちの心を汲み取るのは始めは難しいこともあるでしょう。
しかし、猫たちはしっぽを通じて一生懸命自分たちの気持ちを発信しています。パートナーである私たちがより一層猫の気持ちを理解し、お互いに信頼し合える関係を築いて行けると良いでしょう。そのためにも日頃から猫のしっぽをよく観察し、猫たちのサインを逃さずキャッチしましょう。
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