【獣医師監修】猫の耳のお掃除について。耳のお掃除で病気を予防しよう。

にゃんこにとって、とても重要な器官のひとつであるお耳ですが、どれくらいの頻度でお掃除していますか?

にゃんこはとてもきれい好きなので、自分でグルーミングをしますが、さすがにお耳の掃除はできません。

頻繁に耳掃除をする必要はありませんが、耳の病気を予防するためにも、定期的な耳掃除を実施しましょう。

にゃんこのお耳の構造や耳掃除のポイントなどをご紹介します。

1.にゃんこの耳の構造

にゃんこの耳は 20,000~90,000ヘルツの高い声を出す、ネズミなどを捕まえるために発達したと言われ、 60~80,000ヘルツの音を聞き取ることができます。(人間は 16~20,000ヘルツ)

そして、高い所から落ちても身を立て直し着地することができるのは三半規管の性能がとても優れているからです。

猫の耳の構造イラスト

耳の構造は、人間と異なり奥に進むと L字になっています。ご自宅でお耳の掃除を行う場合には、耳介と呼ばれる外側の部分を掃除します。

★特にお耳が汚れやすいにゃんこ★

スコティッシュフォールド画像

スコティッシュフォールドのような垂れ耳のにゃんこは通気制が悪く湿気がこもりやすいため、立ち耳のにゃんこよりも耳のチェックをこまめにしてください。

また、ちょっと肥満気味のにゃんこやオスのにゃんこは体質的に脂分が多く出ることがあります。脂分の分泌が多いにゃんこは耳が汚れやすい傾向にあります。

2.耳のお掃除手順

 ★準備するもの★

コットンやガーゼなどの柔らかい布と犬猫用のイヤークリーナーまたはぬるま湯を用意してください。ペットショップなどで販売されている耳掃除用のウエットティッシュでもOKです。
めん棒はにゃんこが動いて耳に傷を付けてしまう可能性もあるので、ご自身でケアされる際にはオススメしません。

猫の耳掃除で準備するもの

★手順★

猫の耳掃除の手順

ご自宅での耳のケアは無理をせず、見える範囲で行うようにしてください。耳垢は自然と手前に出てくる仕組みになっています。奥まで指を突っ込んで掃除するという必要はありません。

お耳掃除をする際に、ニオイなども確認してください。耳がとても臭い場合には外耳炎などを発症している可能性があります。その際はすぐに動物病院に連れていきましょう。

3.にゃんこの耳掃除の注意点とポイント

(1)耳掃除はしすぎない

定期的な耳掃除は必要ですが、やりすぎると逆効果となります。耳のチェックは日頃から行い、汚れているようであればコットンで優しく拭き取るようにしてください。

(2)消毒液などは使用しない

耳掃除を行う場合には、犬猫専用のイヤークリーナーやぬるま湯などを使用してください。また、オリーブオイルでのケアもオススメです。オリーブオイルは耳ダニにも効果的です。

(3)出来ない場合はプロに頼む

耳掃除など日頃のケアはご自宅でやってあげたいと思う飼い主さんの気持ちはよくわかります。しかし、無理強いをすればにゃんこは耳掃除がますます嫌いになります。

もし、ご自身でやることが難しいと感じた場合には、トリミングサロンや動物病院にお願いしましょう。

(4)日頃から触られることに慣らしておく

耳掃除を嫌がるにゃんこは、触られることが嫌いな子が多いです。

子猫の頃から顔周りなどに触れられることを慣らしておきましょう。大人になったにゃんこでも、マッサージなどにゃんこが喜ぶ方法で顔周りや耳を触られることに慣らしていくようにしましょう。

アゴを触れる猫の画像

4.定期的な耳のケアで耳の病気を予防しよう

耳を清潔に保たないことで、耳の病気にかかってしまう事があります。にゃんこに注意すべき耳の病気について紹介しておきます。

耳の中が臭う、耳を痒がる

耳が痒い場合、にゃんこは後ろ肢で耳を掻いたり、頭をふるなどの仕草を見せます。このような仕草がある場合に考えられる病気は以下の通りです。

耳が臭う、痒がるケースから考えられる病気(猫)

耳を触ると痛がる

にゃんこは基本的に耳を触られることは嫌いです。しかし、極端に嫌がる場合や痛がる場合には、急性の外耳炎や内耳炎、耳血腫の可能性があります。

急性の外耳炎や内耳炎は発熱やするどい痛みが特長です。そのためにゃんこがぐったりする可能性があります。

耳を触ると痛がるケースから考えられる病気(猫)

まとめ

猫と飼い主さんの手でハートを作る画像

にゃんこの耳はとてもデリケートです。お耳の中が健康な状態であれば、頻繁に耳掃除をする必要はありません。

日頃から、耳の中のチェックをしっかり行い、汚れが酷い時にはケアを行いましょう。

もし、普段と違うニオイがする、いつもより耳の中が赤いなど異常を感じた場合には動物病院で診察してもらうようにしましょう。

[cta-hospital]
監修獣医師 立石 絵美

麻布大学獣医学科卒
「家族に寄り添ったオーダーメイドの医療」を提案、推進することを主体としたサービスとして、2017年春より「動物往診+在宅ケアサービス にくきゅう」を始動。
飼い主の話を聞くことで問題の本質を見極め、未病の段階でのケア、食事や日常の生活のアドバイスなどを行うことで、飼い主と二人三脚で行う医療を提供している。

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