【ペットとお出かけ特集】愛猫をペットホテルに預ける前にする4つの確認

旅行に出かける、急な入院など何らかの事情で家を空けなければいけなくなった場合、大切な猫のお世話を誰かに頼まなければいけません。そんな時に便利なのがペットホテルで、最近は旅行先に一緒に連れて行って猫だけをホテルに預ける人も増えてきているようです。

そんなペットホテルは予約制となっているところがほとんどなのですが、予約をする前に飼い主が知っておかなければいけないポイントがいくつかあります。特に猫にとっては重要なポイントが多く、知らずに利用してしまうと猫にとって悪影響を与えてしまう可能性があります。 今回はそんなペットホテルの予約前に知っておくべき4つのポイントを紹介していきます。

★1.ペットホテルとは?

ペットホテルとは名前の通りペットが宿泊できる施設で、主に犬や猫を中心として預けられます。その形態は多種多様で、動物病院が提供しているサービスのひとつとして利用できるところやペットショップやトリミングサロンが運営しているところ、ペットホテル専門で経営されているところなどがあります。 また単純にペットを預けるだけではなく飼い主も一緒に宿泊できる施設もあるなど、宿泊施設としてのサービス内容も様々なものがあります。そのためペットを預ける用途や目的によって使い分けられるところが魅力として利用されています

★2.留守番させるか預けるか

まず家を空けなければいけなくなった際、猫を留守番させるかペットホテルに預けるかどちらがいいのかで悩む飼い主さんも少なくありません。 例えば1泊程度であればある程度留守番の用意をしておけばいいだけですし、ペットホテルを利用するのもコストがかかるため留守番でも問題はないと考えられます。また近隣に猫の様子を見に来てくれる人がいるのであれば、そちらにお願いしながら留守番させるのもありです。ですが猫の留守番は2日が限度だとされていて、それ以上家を空けるのであれば餌や水がなくなってしまったり何らかの事故や病気のリスクが高くなります。 このため留守番もしくはペットホテルのどちらが良いのかは家を空ける期間によって考える必要があり、長期間家を空けるのであればペットホテルの方が安全だとされています。

★3.良いペットホテルのチェックポイント

➀万が一の場合の対応

良いペットホテルのポイントとしてまず重要視しておきたいのが、万が一の場合の対応です。この万が一は例えば病気や怪我の場合はもちろんですし、急な体調不良や脱走してしまった場合なども含まれています。 この時注目しておきたいのが夜間もスタッフが常駐しているかどうかで、ペットホテルの中には夜間はスタッフがいなくなってしまうところもあります。そのようなホテルに預けると夜間に何かあっても対応が遅れてしまうため、できる限り夜間もスタッフが常駐しているホテルの方が安心です。 また体調不良や病気、怪我に関してスタッフが対応できるかどうかが不安なので、例えば動物病院と提携しているもしくは動物病院が運営しているホテルを選ぶとより安心して預けられます。

➁猫の様子を知らせてくれるか

一般的なペットホテルは預けている猫の様子が分からないため、飼い主さんにとっては元気にしているのかどうか不安だと考えている人もいます。連絡があった場合は何らかの問題が起きた時ではないかと懸念する人もいるため、なかなか預けにくいなどの意見もあるようです。 そんな人におすすめされているのが猫の様子を知らせてくれるペットホテルのサービスで、預けられている間の様子を動画や写真を送付したメールで教えてくれます。ほかにも帰り際に猫の様子を綴ったレポートを渡してくれるホテルもあるようで、これらのサービスがあると安心して預けやすいと多くの愛猫家から評価されています。 特にペットホテルと離れた場所にいてなかなか様子が分からない人や長期間預ける予定の人は、このサービスの有無の確認がおすすめです。

➂普段の持ち物を持ち込みできるか

猫を含めたペットは基本的に環境の変化を嫌っており、環境が大きく変わってしまうと強いストレスを感じてしまうと言われています。そのためストレスを緩和させるには、普段利用しているおもちゃやお皿類などがあればそちらをホテルに持ち込むとある程度予防対策につながります。 ほとんどのペットホテルではトイレやお皿類は用意されていますし、それ以外のおもちゃや普段使っているものがあればホテル側から持ち込んでもらうようにお願いしてくる場合があります。ただし持ち込める荷物のサイズには制限がかかっているところが多いので、あまり大きなものは持ち込まないように配慮が必要です。 逆に持ち込みを禁止しているところは注意が必要なので、持ち込みが可能かどうか、どの程度持ち込んで良いのか予約する前に確認しておきましょう。

➃部屋にゆとりはあるか

ペットホテルが用意している部屋には色々な種類があり、中には檻やケージの中に入れたままにして預かるホテルも存在します。猫は狭い空間に閉じ込められたままだと強いストレスを感じてしまうため、預ける期間が長ければ長いほど体調不良や病気のリスクが高くなってしまいます。 そのため預ける部屋にはある程度の空間のゆとりが必要となっているので、預ける前に一度部屋の中を見せてもらうようにして確認するのも大切なポイントです。そうして部屋の広さが十分であるかどうか、複数の猫を同じ部屋で預かっているところであれば複数の猫が一緒にいても狭くないかどうかなどを確認します。 ペットホテルによっては部屋の写真を掲載しているところも多いのですが、写真で見るのと実際に見るのとでは視覚で感じる空間の広さは違ってきます。そのため初めて利用するペットホテルであれば一度は部屋の中を見せてもらうようにしましょう。

★4.猫にとって違う環境はストレスという話

日本には「犬は人につき、猫は家につく」と諺にあるように、猫は飼い主さんに懐く以上に環境に懐いているところが大部分を占めています。つまり猫にとって普段生活している環境が変わるのは人間が思っている以上に大きな変化であり、非常に強いストレスだと感じてしまうようです。環境が変わればその都度自分にとって隠れる場所や寝る場所、安心できる場所などを把握しなおさなければいけないので、あたふたしてしまったり不安になってしまうためです。 そのため基本的に家を空ける場合でも猫は慣れた環境である家に留守番させておくのが望ましいとされていて、ペットホテルの利用は出来る限り控えた方が良いと考えられています。どうしても預けなければいけない場合は短期間にとどめておくのが望ましいですし、あまりにも何回に利用するのであれば留守番できるように配慮してあげる必要があります。

★5.まとめ

ペットホテルは家を空けなければいけない事情がある飼い主さんにとっては安心して家族を預けられる宿泊施設であり、優良なホテルであれば猫や飼い主さんにとって充実したサービスが提供されています。 特に猫にとっては環境の変化は大きなストレスとなってしまうので配慮しなければいけない部分が多いので、預けるペットホテルがどのようなところなのか予約する前に下見を含めて情報収集をしておくのが大切です。ただし2日以内に戻るのであれば無理にペットホテルを利用する必要もないので、家を空ける期間や事情に合わせて家とホテルを上手く使い分けていきましょう。
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